2017年08月11日公開|ロータス
五月の連休でお持込いただきましたが、結局この時期になってしまいました・・・
と言うのは、
東京からのご新規のお客様で、
ご実家が弊社近隣ですので、ゴールデンウィークを利用され実家に来つつ、
夏休みを利用して又引取りと言うことで当初からお引取りは8月のご予定でしたが、
施行内容は板金修理とボディ磨き&コーティングでした。
然し、丁度板金塗装工場に入庫のタイミングで他の板金塗装と事故車両がかぶってしまい、
入庫予定が1ヶ月の延びてしまいました・・・
いざ入庫いただいて作業に入ってみると、
再塗装個所はリアカウル全面塗装のみの予定でしたが、
単純に再塗装だけとはいかない下地状態であることが発覚・・・
今回再塗装のご依頼にいたったのは、
リアカウルに数箇所ブリスターが出来てしまっていることが理由だったのですが、
その部分過去の修理でやっつけ修理がなされていて、
下地であるFRPはクラックが入っているは、
その周辺もパテは縮みを起こしてやはりクラックしているわで、
とても簡単に再塗装が出来る状態ではありませんでした。
更に仔細に他の部分も点検してみると、
やはり過去修理でナンチャッテ修理がほぼ全パネルにされており、
高額にはなりますがこの際完全に全塗装をした方が部分的に都度修理をするよりも、
結果的には安く上がる!
と言う提案が出てきたため、その検討もあり作業ストップ。
結果一度に全額支払いは苦しいとの事で結局当初の予定通りリアカウルのみとはなりましたが、
ここでも一悶着起きてしまいました・・・
見積書提示→オーナー様ご確認→施行範囲及び施行方法決定→施行着手
が、
本来の流れですが、見積書が弊社に送られ、
オーナー様にご確認いただくと、
「高い・・・」
との事で、修理内容を検討したいとの申し入れがオーナー様から来ましたので、
その旨を板金塗装工場に伝えると板金塗装工場見積もり書の提示前に着手してしまっていました・・・
さー不味いことになりました・・・
結局手をつけてしまっている以上既に後戻りはできませんので、
修理価格を下げてご納得いただく以外ありません。
結果塗装剥離後に露出した下処理修理費はただ、
更に些少では有りますが値引きもして頂きご納得して頂けました!
間一髪でした。
これに関しては、
フライングしたのは板金塗装工場ですのでこれに関しては自業自得ではありますが、
オーナー様の認識にも大きな誤りがあられます・・・
と言うのは、
見積もりに対して高いとの印象をもたれましたが、
過去修理されていた金額を正当価格との認識に基づくことにより高いとお感じになられたことと思いますけれど、
今回又修理が必要になってしまったのは、
“安かろう悪かろう”の修理だったことが根本原因ですから、
又同じような価格でのナンチャッテ修理をすれば、
又いずれ同じ事が当然起きてきます。
これでは“永遠にいたちごっこ”です・・・
当然どなたでも予算あってのことであるのは当然ですが、
私が思うに修理は予算ではなく内容で判断するべきです!
このお車相当の改造も施されていますが、
その手法クオリティー共に弊社提携修理工場で同じ事をしたとしたら、
まったく違うこととなっていることは確実です。
但し、
当然価格は相当高くはなるでしょう・・・
問題は、やりたいことが望まれる価格の中で完全に近いことが出来ているのか?
価格内で簡易的に行なわれ、以降のトラブルを誘引することにはならないのか?
先日もあるお客様と価格正当性の話になりました、
コスパが良いという事はそれが良いものであると言うこととは=ではなく、
“安物買いの銭失い”のリスクを孕むだけ・・・
逆に高いものでも“ボッタクリ”と言うリスクは付いて回りますが、
まずデパートで騙されることは無いのと同じで、
自分自身がきちんとしたところかの判断を誤らないようにすればいいことです!
こんなことでドンドン施行は延び延びとなって、
弊社の予約も逼迫・・・
取りに見えられるのが8月という甘えもあって、
結局は7月月末の着手まで来てしまいましたが、だからと言って弊社までもがやっつけ施行とは行きませんので、
この週の施行だけは他車とかぶらずに十分時間が割けるようには配慮いたしました!
赤線範囲がノーマル時のリアホイールアーチスプラッシュ・ペイントプロテクション貼り込み範囲ですが、今回リアカウルは全面塗装されていますので、当然リアカウル部分は再施行ですが、サイドロッカー部分のペイントプロテクションフィルムも、
既にフィルムの状態というよりごみが面で張り付いているような状態でしたので、
これを機に白い円で囲われている範囲に張り替えることといたしました!
再塗装が度々なされてきてはいるものの、
結構な鉄粉付着量です・・・
度重なる修理や改造でのご入庫の際、
長期露天保管をされていたようですので、
その間だけでも鉄粉は付着されてしまうでしょう。
弊社ではお預かり期間中は完全車庫保管を当然行なっていますが、
多くの店舗(修理工場・ディーラー・板金塗装工場・チューニングショップ等)では、施行タイミングを事前に予約するようなピンポイントの入庫をしない限り、
ほとんどは施工中以外は露天保管されてしまいます・・・
ですので、
私が他店舗に依頼をする際には着手日持込完成日引取りをするようにしていますし、
それが都合で無理な場合は保管料を別途支払ってでも車庫保管して頂くか、
それが無理な場合には有料陸送してもらい露天放置にならないようにしています!
ご自身が本当にご自身のお車を大事になさりたいのであれば、
他人に依存する若しくは頼むのではなく、
自身がそのリスクを背負う事は当然です。
お金も手間も出すのが嫌で、
人に依存するならば大事にしている事自体がまやかしでは?
お車の状態的にはかなり悲惨と言えます・・・
この当時のロータスのFRPのクオリティー自体にはそもそも問題大有りですが、
修理・改造・整備に入れられていたところとご自身での車両管理共にかなり雑と言うことが根本理由でしょう。
ロータスのFRPは以前から水に対しての耐久性に問題ありましたが、
その為ロータスオーナーの多くはほとんどの方が水洗いを嫌い、
ドライでの拭き上げをされます。
その為、
線傷の多い車に当然なってしまいます・・・
当然水洗いで入れてしまう傷に比べて、
相当深い傷が入ります。
見た感じそんな感じの傷です・・・
ですので、
このお車の状態からして施行最低コースで“03スタンダード磨きコース”となります!
最近では、
私の仲間たちはロータスを手放す方ばかりで、
新規に購入する方0ですが、
以前多くの仲間が購入していたときは、
新車であっても04or05磨きコースでの施行が主でした。
これは傷の問題もありますが、
塗装の柚子肌が酷い為にその改良の為そこまでを望まれることが多かったのです!
然し最近はめっきりになっていますが、
正直私としてはありがたい!
と言うのも、このボディ形状でしかも素材がFRPでは、
ペーパー処理後の磨きはメチャ嵌ります・・・
40代の頃はまだ体力気力とも充実していましたから、
場合によっては積極的に施行もしていたときもありますが、
50も半ばを過ぎると気力体力共に萎えてきますので、
出来る限りその様な施工は避けたいと思ってしまいます。
人生下り坂嫌ですねー
再塗装後のリアカウル多少の傷はありますが、
板金塗装屋さんの磨きとしては仕上がりは上出来と言えます!
仕上がりに関しての基準もあ違いますし、
照明環境も違いますからこの程度なら御の字。
今回は特に初回施行ですし、既存パネルは03スタンダード磨きコースで磨いていますから、肌合わせのためにも再塗装パネルの磨きは、
“02スタンダード・ソフト磨きコース”が必要となります!
保険修理での再塗装パネルの磨きは、
否応無く02スタンダード・ソフト磨きコース以上となりますが、
自費修理での弊社既施行車両の場合には、
以前行なっている既存パネルに肌を合わせることが磨きの基準となりますので、
01スタンダード・ソフト磨きコースで磨いてあればそれに準じるというようになります。
既存の側面パネルはかなりの状態・・・
いかに20年近く時間経過があるとしても、
1オーナーで走行距離5万キロ台であればもう一寸状態維持は出来ているものですが。
今迄経験したどのロータスよりも、
程度には問題がありましたから、
何処まで意匠性回復が可能なのか?
は、かなり疑問もありましたが、
傷に関しての処理の減少率は思ったより減少させることが出来ました!
但し、
ほとんどのパネルが過去再塗装修理がなされているようですが、
やはり根本的このお車の問題はその修理レベルの低さ・・・
再塗装時の下地処理から甘いのは当然として、
塗装時の物咬みや水分混入の防止策がほとんど取られていない塗装に感じます。
レベルからすると、
塗装ブースすら無い状態での塗装に近い数時代前の塗装のような印象です・・・
確かに下地が金属のもに比べると、
FRPは時間経過と共に塗装が痩せますので時間経過と共に気が付かなかった問題点が露呈しやすいですが、
そうは言っても今見えている根本的再塗装の問題点は、
再塗装直後にも確認は出来ていたはずです。
結局は、板金塗装屋さんもそこに依頼なされたチューナー(自動車屋さん)も、
オーナー様にいたっても仕上がり確認が甘かったと言うことの尽きるでしょう。
結局は、前記したように修理代金を抑えた塗装では、
ましてや中間業者が存在していれば仕切りも発生しますので手間をかけれるレベルもかなり限定されてしまい、
結局時間経過と共に問題露呈してきて、
今回のように再修繕が必要となってしまえば、
トータルコスト的には初めの修繕にしっかりお金をかけて修理するより、
相当高額な出費をしてしまうこととなります・・・
この様な事に至ってしまうお車は、弊社のお客様が新車時からお持ちの場合はそう台数はありませんが、
板金塗装をディーラーなどに任せていた場合は結構確立は高いです。
とは言え、総てのディーラーの修理管理の意識が低いともいえず、これが高級車を扱ってるから良い管理とも限らず、低価格車両しか扱っていないから意識が低いとも限りませんから、
何処なら安心して依頼できるかの判断は素人の方には難しいでしょう・・・
私が過去に経験・見てきたことから言い切れるのは、あくまで長野県内でのことですが、
ヨコタインターナショナルはかなりクオリティーには拘っていますが、
同じように高級車を扱っていても、
エスクリエート系列では数千万の車でさえカーコンビニで修理してしまいます・・・
これ単純に会社経営者の方の考え方の違いで、
ヨコタさんでは板金塗装のような外注での利益は多くを望んではいませんので、
拘りの強い板金塗装屋さんはキッチリした仕事をするので仕切りも低いですが、
それでもクオリティー優先でその様な業者さんを敢えて選んで依頼しますが、
エスクリエートではとにかく儲ける事しか考えていませんからカーコンでもOKとなってしまいます。
オーナー様(保険会社)が支払う板金塗装代は数十万にも拘らず、
実際板金塗装屋さんに支払われている金額は10万円にすら満たないなどと言うことも、
過去聞いております・・・
単純に考えると、
高級車をお持ちのオーナー様は、
車好きであり経験も豊富ですから見る目が肥えていてクオリティーにはうるさいと本人も外野も思いがちですが、
意外とまったくの素人目しか実際持っていないことも稀ではありません。
先日も6.000万からするランボルギーニのオーナー様のお車を預かり、
他社で行なった修理から起因するトラブルに関わりましたが、確かに其れに起因する周辺トラブルはもっての他でしたが、
「これは問題にはしないんだー」
と、
其れ以外にも考えようによっては更に重大な問題がありながらそれには気が付かない?
若しくは、気にしていない?
と言う、
ちぐはぐなクオリティー感覚でした・・・
フロントカウル既存部分も大分意匠性改善は出来ましたが、
やはり素材の問題と形状の問題から、スチール素材で形状的に問題が無いもに比べると、
改善率は-20~30%位に留まってしまいます・・・
なだけに、
この様なお車の日常管理は細やかな取り扱いをする繊細さが必要です!
とは言え、意外と趣味車をお持ちの車オタクの方々でも、
基本管理の基本知識自体が素人以前の素人レベルの方のほうが多いかも?
私が籍を置くクラブメンバーでも、
私から見て的を得た管理がされている方は数人。
普通の方以上に、
「何故そんなことが平気で出来るの?」
と、
目を疑うようなことをする若しくはピント違いの考え方のほうが多いです・・・
これ、自分が車通若しくは拘りが強くオタクである自負などから、
自分のやっていることや考え方を信じすぎ?を持たないのでしょうねー
“井の中の蛙大海を知らず、去れど空の青さを知る”と言う諺がありますが、
オタクに限って空さえ見ようとしませんから、
空が青いことすら気が付かない・・・
LOTUS ロータス エリーゼフェイズⅠ 111S コーティング終了
私から見るとまったくの別の車!
と言うくらい蘇りましたが、
お引取りにはご夫婦で見えられ、
乗ってこられたBMWをお盆中施行でお預かりさせて頂きました。
が、お引取り頂くこのお車を見られても、
ご夫婦共にご感想のお言葉はなにもあられませんでした・・・
私的には結構自信満々だっただけにかなりショックです・・・
お引取りに見えられてお帰りになられるまで、
3時間あまり色々なお話をさせていただきましたが、
やはりそれだけの時間お話をさせて頂いているにもかかわらず、
お車を確認いただいた感想は一言もありませんでした。
本心どのようにお感じになられたのか?
約3ヶ月以上前にお持込いただき、その際どのような理由で今回のコーティングを選ばれたのかは、かなり記憶は曖昧ですが、
確かWAX系の様な艶でこのお車のように曲線がメインのデザインでは、
それが強調されることにご興味をお感じになられ、
“ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド”をお選びになられたと記憶しています!
記憶では弊社でのロータスでこのコーティングをなされたのは初めてと思いますが、
ですので当然私自身も見るのは初めてですが、
やっぱり凄く車を引き立たせていると感じました。
過去弊社が所有していたエキシージⅠには、
ザイモールWAXを施行してありましたが、
こうやって見てみると、
ザイモールWAX以上の艶感で、
フェイズⅠのこのグラマラスなボディを引き立たせています!
ブルーもひときわ鮮やかに感じさせますが、
これもコーティングによる艶感の効果かもしれません?
このたびは長期間お預かりさせて頂き、又続けて更に1台の施行ご依頼まで頂きまして、誠にありがとうございます。
お預かり期間中にバッテリーが上がってしまい充電も入らない状況で、エンジン始動が可能な状態までもって行ってもいきなりエンジンストールしてしまうような状態でしたが、もしかするとフルコンの影響かもと仰っておいででしたが、お帰りの際はいかがでしたでしょうか。
然しお話で、コンピューターのコーディングと言うかマッピングまでご自身でされているとの事には驚きました。
弊社お客様に中にも、コンピューター技術者の方いらっしゃいますが、流石にそこまでのスキルをお持ちの方はいらっしゃいませんので、凄いと感心してしまいました。
されど、車内やエンジンボンネット内等には相当のカビ臭が立ち込めていますので、今回ご実家においでの間に天日干ししてカビを退治されてはいかがでしょうか。
これから1ヶ月もすればかなり過ごしやすい気候となりますから、エリーゼでのワインディングへのお出かけにも絶好の季節到来ですね。
但し、危険運転などに関しての道路交通法強化に伴って、ワインディングでの取り締まりは相当厳しくなってきていると警察関係者の方からもお聞きしておりますので、無謀運転はされないとは思いますが、安全運転・交通法規遵守でお楽しみ下さい。
ご入庫頂きまして、ありがとうございました。
会員クラス:準会員登録
車輌クラス:クラスSS
施行コース:
コーティングコース=ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド ガラスコーティング
磨きコース1=03スタンダード磨きコース(ダメージの深い既存パネル向け=傷取り・鏡面仕上げ)
磨きコース2=02スタンダード・ソフト磨きコース(再塗装パネル=肌調整・鏡面仕上げ)
オプション施工=エクスペル・ペイントプロテクションフィルム(リアカウル=リアホイールアーチフロントスプラッシュ・サイドロッカー=リア1/4程度 ×既存フィルムはがしこみ)
外注施行=再塗装(リアカウル=FRPクラック補修含む)
施行料金:521.760円税込み(輸入者割増磨き+10%・濃色車割り増し磨きランク3+10%・車体形状割増磨き+20%・車体材質割増FRP磨き+20% 適応・高速料金バック長期預かりの為適応外)
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