2017年09月14日公開|トヨタ
正会員様昨年新車でご購入され施行させて頂いておりますが、
リタイア後の余生を一人旅で全国を放浪する為に現役時代コツコツとお金を貯めて来ての、
一世一代のお買い物だったそうです!
今年の春からその夢を実現するため、
当てのない放浪の旅を始められたそうですが、
訪れていた東北のキャンプ場でまだ車内で休んでいる早朝に“当て逃げ”・・・
急いで車内から出てみたものの既に犯人は逃走。
然し、
駐車場内に当て逃げの目撃者がいらっしゃり特徴を覚えていた為、
即警察に通報をしたところ、
犯人発見逮捕となりました!
「あー、良かった!」
となるはずが、
当て逃げするような人間ですから任意保険未加入・・・
つまり、
賠償能力無し。
この様な場合弁護士費用特約を使って裁判で損害賠償請求を行なっても、
事実上相手に賠償支払い能力がなければ“絵に書いた餅”にしかならず、
結局は泣き寝入りとしかなりません・・・
然し、
車輌無過失事故特約に加入していれば、
この様な場合自身の保険会社が立て替え払いをしてくれ、
賠償金の相手方への請求後の回収の是非はご自身には関係ありませんし、
保険使用による等級変動もありません!
が、
オーナー様この特約には入られていなかった・・・
保険会社によってはこの特約車両保険に自動付帯しているものもあるようですが、
残念ながらオーナー様の保険は任意選択の保険でした。
その為今回は、
ご自身の車両保険使用での修理となりましたので、
3等級ダウン+事故割増し等級となってしまいます・・・
大事故では無いですから、実際これによる以降の保険料値上がりによる保険料自己負担額差額と、
修理代金との差引勘定では、
自費修理のほうが出費は少なく済みますが、
一時払い修理金として30万円超の現金出費が必要となってしまいます。
単純な損得勘定で言えば、
保険使用はせず自費で支払って、
相手方からの賠償回収が出来ればその分得したと考えるのが一番ですが、
一時金で支出する余裕があるのか?
が問題です。
今までの警告してきていますが、
低所得者のほとんどは任意保険に加入しておりません・・・
今回の事故のように、
自費での賠償能力もありません。
更には、
無車検の車すら相当台数が存在していると言われています・・・
このような車と事故になった際の賠償を受けれる可能性はほとんど0と言えますから、
自分の損害を担保するには自身の保険で担保するしかありません!
には、最
低でも車対車車両保険に加入と、
車輌無過失事故特約の加入は必要です!
今回の破損個所はフロントバンパーフロントグリルですので部品交換でのご対応となりました。
弊社でのコーティング補修範囲は、これ等フロントバンパー・フロントグリル及び隣接パネルとなる、
フロントドア左右が追加されます!
オーナー様のご希望により左ステップカバーの飛び石ダメージがあるパーツも自費交換いたしましたが、この部分も部品交換されたフロントバンパー隣接になりますから、
この部分も保険により再コーティングができてしまいます!
旅にでて数ヶ月間乗りっぱなしとなりますから、
新車時耐水染み用コーティングであるブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッドをコーティングしてあっても、
多少は水染み出来てきてしまっています・・・
旅先で一切洗車をせずに放置されてはおらず、
汚れれば簡易的に手洗いされているのでしょうが、
それが逆に水染みを作っている原因のような気がします。
と言うのも、今回ご入庫いただき洗車してみましたが、
あまりの面積に4分割して洗っていっても、
どうしても洗ったところはドンドンと水が乾いていってしまいます・・・
この様に洗車中に水道水や地下水など洗車に使用した水乾きをしてしまいますと、
その時には見えていなくとも、
水に含まれるアルキル金属基がコーティング面に付着してしまっておりますので、
その後露天で雨に降られ又乾燥を繰り返すことで、
目に見える水染みに成長していってしまいます。
更には、
キャンプ場など立ち木が生い茂ったところでの駐車が多いでしょうから、
樹液などの付着もコーティング表面への不純物付着ですので、
状況悪化をさせている要因となっているかもしれません?
とは言え、世間で見るキャンピングカーに、
「綺麗に管理されているなー」
と感じた車は見た事がないですが、
流石にこのお車は新車時にきちんとした施行処理がなされていますから、
世間のキャンピングカーと違い、
乗用車並みそれ以上の意匠性は保たれています!
今回修理隣接パネルの磨きは、
保険会社隣接パネル標準認定の、
“01スタンダード・ソフト磨きコース”で施行いたしましたが、
まだ水染みは初期状態に見えましたが、
既に多少はコーティングに食い込みがあるようで、
完全除去はこの磨きでは出来ませんでした・・・
欲を言えば、
この段階でスケールリムーバーを今回の施行対象範囲外に施行しておけば、
水染みもこれ以上の進行を防ぐことも出来ますが、
いかにせよX-6クラスと言う馬鹿でかさですから、
施行金額もそれなりにかかってしまいますので、
お財布事情もあることですので、今回はご依頼はありませんでした・・・
これは、
鉄粉にも言える事です。
運転席側のドアには、
ある程度深さを伴った永い傷が入ってしまっています・・・
高い位置ですので、何かで擦ってしまったと言う傷ではなく、
洗車傷でしょう。
自宅での洗車ならまだしも、
出先での洗車では時間も環境も十分ではない中で行なうのでしょうから、
多少のことは大目に見なければしょうがないでしょう・・・
傷を見た感じ、
一寸今回の磨きでは除去は難しいかな?
と言う印象を受けましたが、一寸頑張ってみましたが、
半分くらいは除去出来ましたけれど、
一番深いところは無理でした・・・
オーナー様相当神経質な方ですが、
この傷には気付かれていないご様子でしたが、
車体もあまりに大きく、
且つこの様なお色ですので気付かないのでしょうねー
TOYOTA トヨタ ハイエー4WD バーデン(TRH226K)
コーティング補修終了
不幸な事故では在りましたが、
当て逃げ犯人が捕まっただけ良しですね!
然し犯人は7点減点となりますから、
過去行政処分歴及び違反が1年なかったとしても一発免停です・・・
行政処分歴及び違反点数累積3点以上があれば、
最低でも免停60日罰金も10万円以下が課せられます。
現在防犯カメラやドライブレコーダーが充実してきていますから、
昔に比べ当て逃げ犯の検挙率は高くなっているそうです!
ですが、
現状の処分内容は甘いですので、
1発取り消しにでもするべきでしょう。
其れと、
任意保険も任意ではなく強制の対物くらいは自賠責に付帯させることで、
賠償能力を有しない車は運行できないくらいの厳しさも必要な時代でしょう!
当て逃げも立派な犯罪ですから・・・
そこそこの期間お預かりいたしておりましたので、その間多くのお客様や友人・知人が訪れこのお車を見る機会がありましたが、やはり一般の方から見るとキャンピングカーを何故買うの?
と言う否定的意見がほぼ100%でした・・・
と言うのは、このお車で追加装備まで入れて約1.000万円弱!
更には、
1年毎の管理経費の10年分を加えると+300~500万くらい必要でしょう・・・
其れを1泊30.000円の旅館やホテルに泊まったとして500泊近くに相当します!
となると、単純に一年間で50泊となりますが、
そこまで旅をする人はほとんどいないでしょう・・・
しかもキャンピングカーですと基本自炊ですから、
多少の特産物は食べれても地元名物料理が食べれるわけではありませんから、
旅の大きな楽しみである食事は楽しめませんし、
幾らキャンピングカーといえども旅館やホテルのような快適性も望めません。
これもこの様な高額投資で無いのであれば、
割りきりでの楽しみともなるのでしょうが。
尤も、
アウトドア好きとなればこれは話がまったく違ってはきます。
数泊でのテントでのキャンプは可能でも、
長旅でのキャンプは流石に体が持たないですから、
キャンピングカーと言う贅沢品も有効になります!
この話題延長で、
会員制リゾートホテルの是非にも及びましたが、
これもある意味同じことが言えるでしょう。
会員権購入に500万円、10年間の年会費やこて資産税で100万円、
年間素泊まり10泊して10年で宿泊代金が160万円合計760万円となります。
これも30.000円の通常宿泊に換算すると250日分を越えますので、
年間25日宿泊可能となります。
幾ら全国に点在していたとしても、
これだけの頻度で同じグループのホテルに泊まると飽きてきてしまいます・・・
だったらいつも違うところに泊まったり、
更に高級なところに泊まってみたりのほうが楽しめるともいえるでしょう!
結局は、キャンピングカーや会員権などは、
欲しいという欲が先行して本質的損得勘定はおいたまま購入してしまうのでしょうねー
購入自体が悪いわけではありませんが、購入してから失敗したと思っても、
損金は高額ですから、
本当にご自信のライフスタイルに合っていて最後まで楽しみきることが可能なのか?
は、
良く検討したほうが良いでしょう!
なかなか使い切って元が取れるまでは、
この様な高額なものは難しいです・・・
このたびは予想外の不幸な出来事でしたが、まだ損害が少ない中で起きたことだったのは幸いでした。
今回のことを教訓に、ご自身の保険には車輌無過失事故特約は加入しておいたほうが良いでしょう。
又今回のことでも、経験のない中で今後の対処をどうしたらいいのかとご自身でグルグル考えてしまいますと、出口の見えない方向へ行ってしまうことになりますので、最初からどのような解決方法が良いのかを保険会社の事故センターに判断してもらうのがいいと思います。
それと、保険代理店の判断をあまり期待・依存しないほうが良いでしょう。
基本知識はあったとしても、決済権は無いですし、事務所や担当者による親身度が落差ありすぎますから。
これから秋の紅葉シーズンに入り、又長旅にでられるのかもしれませんが、今回のようなこと早々起こらないとは思いますが、駐車位置等には今迄以上に配慮されたほうが宜しいでしょう。
又特に田舎道やワインディングでは、走行スピードが遅い為後続車が連なってしまうことが多いと仰っておいででしたが、このような時は無理に引き摺らず、なるべく早めに後続を先行させるようにした方が、ご自身もストレスにはならないですよ。
この時代、こんなことでさえ絡まれる原因となりかねませんから。
お気をつけて、お楽しみ下さい。
PS:今後のことをご心配なされておいででしたが、メールやTELは現店舗でも京都出張所でもお受けできるようにはしますので、ご相談や施行予約等は今までのように連絡は可能ですのでご心配なく。
但し、移動時間中の数時間だけは連絡付かないですのでご了承下さい。
会員クラス:正会員
車輌クラス:クラスX-6
施行コース:
コーティングコース=ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド ガラスコーティング(保険対応=フロントバンパー・左右フロントステップサイドカバー・フロントドア左右・フロントアンダーグリル)
磨きコース1=02スタンダード・ソフト磨きコース(保険対応=フロントバンパー×部品交換用磨き)
磨きコース2=01スタンダード・ソフト磨きコース(保険対応=左右フロントドア・左右フロントステップサイドカバー×補修隣接パネル用磨き)
外注施行1=部品交換(保険対応=フロントバンパー・フロントアンダーグリル・フロントナンバー枠)
外注施行2=部品交換(自費=左フロントステップサイドカバー)
施行金額(自費):3.640円税込み
施行金額(保険):保険会社支払いの為非公開
メーカー別
月別バックナンバー