2017年10月15日公開|ルノー
今年も愛知県よりメンテナンスの為ご入庫いただきました、
会員様です!
このカングーはまだソリッドの1コートのクリアー無しの塗装ですので、
通常のコーティングでは紫外線焼けを起こして白化所謂チョーキングしていってしまいます・・・
その為、
4年前に新車後購入から毎年その対策の為のメンテナンスを行なってきたいたため、
普通はこのくらいになると多少はチョーキングを起こし始めますが、
現時点ではまったくその兆候はありません!
今までは、
ベースにガラスコーティングを施行して、
トップコートにザイモールWAXを施行する方法をとってまいりましたことで、
チョーキングは防げておりますが、
どうしても蝋の曇りと不純物の蝋への付着が目立つ為、
今回は試しに他の方法に切り替えてみることtなりました。
この理由の一つとして、
今まではザイモールWAXの再施行時には古いザイモールWAXの除去は専用のクレンズと言う所謂クリーナーを使用して除去いたしておりましたが、
このクレンズと言う作業は手磨きにて行なうのですが、塗りこみ拭取りが非常に重い作業のため、
この作業中に傷を入れてしまうリスクが発生します・・・
そこで11月より施工法を変更して、
古いザイモールはポリッシングにより除去することといたします。
このポリッシングは、
通常コースの磨きランクでいいいますと01スーパーライト・ソフト磨きコースですので、
ベースにガラスコーティングを施行しているWコートであっても、
ベースコートを削り取ってしまうようなことはありません!
いつもの如くまずは“鉄粉クリーニング”から始まりますが、
驚異的付着量です・・・
前回のときにもオーナー様に、
「リブ内部への鉄粉の固着が目立ちますので、
洗車時にまずはリブ内部のゴミを掻き出すように高圧スプレーをかけてください!」
とお話はさせて頂いていたのですが、
この状態を拝見する限り実行はされていなかったでしょう・・・
環境的に鉄粉リスクが高い場所に駐車場があるのかもしれませんが、
洗車もほとんど週一ペースで洗車機に入れられて入るそうですし、
それにも拘らず此処までになってしまうのは、
ザイモールWAXによるデメリットと考えられます。
幾らザイモールWAXが硬い層を作り出すと言っても、所詮は植物油脂の蝋ですから、
ガラスコーティングに比べて付着した鉄粉は食い込みやすいでしょう・・・
かなりザイモールWAXは曇ってしまっています・・・
又、
水垢付着もかなり酷い状態です。
これをクレンズで落す従来の方法でしたら、
多分その日は筋肉痛で風呂に入っても体を洗うことも出来なかったでしょう・・・
今回は最終的に会員様専用メンテナンスの“リフィックス・コート”に変更されましたので、
メンテナンスコースをリフィックス・コート専用メンテナンスコースでの施行といたしましたので、
鉄粉除去→シャンプー洗車→メンテナンス磨き→リフィックス・コートと言う流れになります。
この際お徳なのは、一般メニューの01スタンダード・ソフト磨きコースでは、
鉄粉除去はオプション扱いとなってしまいますので追加料金が必要となってしまいますが、
リフィックス・コートメンテナンスコースでは、
メンテナンス磨きに鉄粉除去も含まれていますので、
お得な価格での施行が可能となります!
通常ガラスコーティングだけの施行車輌に対してのメインテナンス磨きの場合は、
コーティングに付着した不純物除去と極軽度のヘアースクラッチ傷の除去を目的としますが、
そのため施行されているコーティングがプレミアムコース以上のコーティングであれば、コーティングの残存膜厚にはほとんど影響はありませんが、
スタンダードクラスのコーティングでは磨きにより多少の膜厚減少はしてしまいますので、
コーティングの耐久年数は減少を余儀なくされます・・・
但し、この場合最終的にリフィックス・コートをトップコートと施行いたしますので、
減少したコーティング分はリフィックス・コートにより補われることになります!
然し、
ポリッシャーを使用してのザイモールWAXの除去と言っても決して楽ではありません。
剥ぎ取られた古いザイモールとコンパウンドが絡み合いますので、上手くこれらがバフから吐き出されないと、
のりがこびり付いたようになってしまいますので、
この様な磨きは又いつもとは違うプレス圧回転速度水分量など調整をしながら磨かなければならないため、
意外と難しい・・・
多少の苦労はありましたが、綺麗に古いザイモールは除去されてみると、
新車かよ?
と思えるほど、
まったく劣化していないようなベースコーティングが露出しました!
当然施行前に気になった曇りや水垢は完全に除去されています。
それからいつものように水洗脱脂を行い、
水分を除去していよいよ“リフィックス・コート”の施行となりますが、
リフィックス・コートはかなり粘性が高いものですので、
コートする面にまずは精製水をスプレーしてコート面を中性化することで、
よりリフィックスコートが既存コーティングと密着性が高まるようにします!
RENAULT ルノー カングー ハッピーファミリー(KWK4M)
メンテナンス終了
見違えるほど綺麗に回復いたしました!
以前行なわれたカングーのイベントで、
ティーポにも掲載されたそうですが、
どうせならこの状態で掲載されたほうが良かったですね。
ですが、今月月末にも霧が峰でのフレンチミーティングにも行かれるそうですので、
そこで見せびらかしができます!
前回メンテナンスから1年経過してのメンテナンスで、今回からトップコートを初めてリフィックス・コートに変更なさりましたが、
今回の意匠性低下を考えて以降は半年毎のメンテナンスになさりたいとのご希望です。
リフィックス・コート自体は半年で効果消滅するわけではないですが、
オーナー様が一番気がかりなのはソリッドのチョーキングですので、
対紫外線遮断効果は確実にザイモールWAXの方が高いですから、
半年後のチョーキングの状態を見て継続してリフィックス・コートにするか?
春~秋の期間はザイモールWAXに戻すか?
を検討なさるそうです。
以前もカングーのソリッドホワイトにお乗りだったのですが、
そのお車のときのチョーキングの経験から、
ランニングコストは置いておいてもとにかく塗装の状態維持を優先されたいご意向です!
発想をかければ、
クリアーを上吹きすると言う手もありますが、
一度に50万くらいの出費になりますし、
何よりも塗装の質感が変わってしまうことは望まれないと思います・・・
多分?
今年も又メンテナンスご入庫頂きまして、ありがとうございます。
小まめな施行により、このお車は現時点では一切ご心配されていたチョーキングは起きておりませんので、恐らくカングーではかなり珍しいことと思います。
月末のイベントで今年のオンシーズンのイベントは最後となられるのでしょうが、天候に恵まれ楽しいイベントになることを祈っております。
このイベントには、弊社のお客様方も多数参加されていますので、リアウインドウのステッカーを見られたら、話しかけてみて下さい。
皆さん気さくな方ばかりですので。
更には、入れ替えでのご主人のお車のメンテナンスまでご依頼頂きまして、ありがとうございます。
会員クラス:プレミアム会員昇格登録
車輌クラス:クラスLL
施行コース:
オプション施工1=メンテナンス磨き(リフィックス・コート用=ザイモールWAX剥離磨き)
オプション施工2=リフィックス・コート(会員様限定施行メンテナンス)
施行料金:70.070円税込み(淡色車割引磨き―5%・ソリッド塗装割増磨き+10%・輸入車割増磨き+10%・波板ルーフ割増磨き+10% 正会員特別料金・適応)
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