2017年10月28日公開|ルノー
直近で施行いただきました奥様のお車でプレミアム会員となられました、
名古屋からお越しのお客様ですが、
今回は旦那様のお車のメンテナンスです!
駐車条件が露天駐車ですので、
どうしても使用頻度がそれほど高くなくともダメージは受けてしまわれます・・・
お住まいが都会ですのでお近くに格安の純水洗車が可能な洗車屋さんが在られて、
なんと300円で純水洗車が可能だそうですが、
ろ過カートリッジのコストを考えると本当に純水なの?
とは、
疑ってしまいます・・・
確かに奥様のお車ではほとんど水染み(イオンデポジット)は出来ておりませんでしたが、
こちらのお車では、
元々イオンデポジットクレータがトップ部分にはかなりあったことが誘引要因であるのは否めませんが、
水道水や地下水使用と左程代わらないような水染みの形成が見られます・・・
まずは“鉄粉クリーニング”ですが、
やはり奥様のお車と同じようにリブに入り込んでしまっている鉄粉が目立ちます・・・
部分的にでは有りますが、
このお車のお色で付着鉄粉が確認できうるということは相当付着もあると思われます。
リブ部分の鉄粉の付着侵入の放置は、見えないところであるが故に、
水分も乾燥しにくいですから付着している鉄粉も酸化しやすいことになります・・・
つまり、
大量に進入している鉄粉が知らぬ間に錆びて行く。
そして塗装も酸化しつくして下地のボディを錆びさせてボロボロにし始めます・・・
こうなってしまえば、
再塗装による修復が必要となりますが、
下地が腐食したものをキチンと直すとなると、
状態にもよりますがかなりの手間とコストが必要となります・・・
サンダー等で視覚的に見えている腐食部分を削り取っても、
見えない部分に腐食が入り込んでしまっている場合もありますから、
最悪一定面積を切り取り其処にパネルを溶接して形成し直しになることすら考えられます。
過去私もランドクルーザーでこの様な修理をしたことがありますが、
ここまでやっても10年ほどで又再腐食が始まってしまいました・・・
ですので、鉄粉のリブへの進入の日常的除去は、
長くお車を維持したい場合には相当小まめなお手入れを心がける必要があります!
今回は更に“メンテナンス磨き”もご依頼いただいておりますが、
これは以前の施工時にザイモールWAXを施行いただいておりますので、
その古いザイモールを除去する為の磨きですので、
基本的にはベースコーティングまでに磨きをかけるほどの研磨をするわけではありません!
ですので使用するコンパウンドは超微粒子、バフも仕上げ用の極細スポンジで、ポリッシャーもほとんど研磨力を持ち得ないダブルアクションポリッシャーを使用します。
最近の他店施行を見ていると、上記したような組み合わせで新規施行の下処理を行なっているのを見かけますが、
これでは物理的に塗装への研磨は出来ないはずです・・・
つまり傷を処理することも当然肌感など変わるはずもありませんが、
これで下処理が可能となっているとすると、使用しているコンパウンドがポリエステル樹脂やガラス繊維素を配合した、
所謂傷隠しコンパウンドと言うことになります。
確かにこの方法ですと、
時間も非常に短時間で施行できますし、
且つ磨きによるオーロラ傷をつけてしまうリスクも低いですので、
未熟な施行者でもプロのような仕上がりには一時的には作り上げることが可能です!
但し問題は一時的・・・
と言うのは、
傷隠しコンパウンドの成分は有機物ですので紫外線劣化を短期間で起こしますから、
3が月もすれば傷も露出してきますし艶ビケも起こしてしまいます。
多くの施行店では、
この様になることは判って施工してるようですが、
数ヶ月経過した段階で著しく意匠性低下が起こったとしても、
使用者責任所謂管理方法に問題ありという理由付け若しくは外的ダメージによるものとして、
まずクレーム対象にはなりません・・・
前記しましたようにこの車は初回施行ではザイモールWAXをトップコートして施行してありますが、これは奥様のお車が1コートソリッドの為、
白化を防ぐ為の処置として施行して効果を上げていたため選択なされたのだと思いますが、
このお車の場合では逆効果となってしまっている感じです・・・
駐車条件は同じ完全露天駐車ですが、
ザイモールWAXが水染み(イオンデポジット)誘引の原因になっています。
と言うのは、
ボディ色の違いです。
洗車時には純水を使われていると言うことですし、
拭き上げをすばやくされていれば洗車時水染みリスクは低いでしょうけれど、
駐車時の降雨後ザイモールWAXは撥水して水玉残りしていますが、
その乾燥速度が速いためアルキル金属基がザイモールWAXに焼き付き抵抗となり、
次の降雨時には同じところで同じことが繰り返されそれが最終的にはこの様なイオンデポジットクレーターとして、
ザイモールWAXを食いつくし次にガラスコーティングも溶かし塗装にまで到達するに至ってしまっています・・・
今回のメンテナンス磨きでは、前記しましたようにあくまで古いザイモールWAXを除去する為の磨きですので、
今現認出来るイオンデポジットがザイモールWAXの膜内に治まっているか、
ベースコーティングに付着しているレベルのもののみ除去可能となりますが、
何処まで改善されるかは?
やはりイオンデポジットはかなりイオンデポジットクレーターに進行してしまっていました・・・
メンテナンス磨き前に比べれば、
白く付着していたイオンデポジットが除去された分意匠性は回復していますが、
既存であったダメージレベルは進行してしまっています。
今後まだ長く維持をお考えでしたら、早い段階でのこれ等クレーターを除去する為、
04or05磨きコースでトップ部分をリセットしたほうが良いでしょう!
一度出来てしまったクレーターは、幾らその上にガードの措置を取ったとしても、クレーターを埋めて完全滑面の表面が作られるわけではなく、
クレータの凹みなりに製膜されてしまいますので、
クレーター部分は徐々に進行してしまって行きます・・・
今回は以前のトップコートとは変えて、
“リフィックス・コート”を選択いただいておりますので、
ザイモールWAXよりも更に滑面性は高いですから、
結果水残りしづらくなりますし不純物固着もしづらいですから、
ダメージ成長は大分抑制は出来るでしょう!
ザイモールWAXとリフィックス・コートとでは当然内用成分はまったく異なりますので、作り出される意匠性も異なってきますが、これは個々の好みの問題もありますけれど、管理環境やボディ色等を考慮した上で、艶感を優先するか?
ガード力を優先するか?
という、選択になって来るでしょう。
但し、
こちらのオーナー様のように洗車機洗車を週一ペースで行なうとなると、
ザイモールWAXやリフィックス・コートは、
ガラスコーティングのような摩擦耐久性はありませんから、
トップコートの摩擦消耗は許容いただかなければなりません・・・
RENAULT ルノー ラグナⅢ エクスプレション メンテナンス終了
全体の印象としては綺麗に維持管理はされてらっしゃる方とは思いますが、
リブへの鉄粉の進入固着が気になるのは前記していますけれど、管理の問題として共通することで、
ホイル内部のブレーキダストの堆積と,
インナーフェンダーライナーの隙間へのゴミの堆積侵入が上げられます・・・
全く違う事柄で共通とは?
ですが、
洗車時の高圧スプレーによる下洗いの甘さが共通していることとなります・・・
都会のお車ですので、
基本的には早々インナーライナーの中に土は入らないはずですし、
ブレーキダストもドイツ車ほど激しくは無いですから、それでも弊社の下洗いの段階でこれ等の汚れの流出が目立つのは、
高圧スプレーによる下洗いは甘いと思われます。
但し、小まめな方ですので、弊社のお客様方でも意外と汚れが目立つエンジンルームやドアヒンジ付近やドアインステップ部などはとても綺麗に管理されています!
人によって気にする部分や気なる部分は異なりますので、重点的に手を入れられる個所も異なりますが、
清掃個所を回り番で1順するようなスケジュールを立てることがお勧めです。
一度に総てをやろうとしても、
1日洗車で終わってしますからねー
このたびはイベントにあわせてのお引取りとなりましたが、その際にも更にメンテナンスでのご入庫まで頂、ありがとうございます。
幸い台風も1週間ずれていたのは幸いでしたが、又台風ですね。
どうやら天気予報では明日は終日雨の予報ですので、折角のイベントも楽しみどころか苦痛になってしまいそうです。
霧が峰のように何も無いようなところで雨風激しいと、寒い濡れるだけではなく危険ですから、あまり天候が芳しく無いようでしたら早めに切り上げられたほうが良いでしょう。
先週の台風時にもこの付近の高速道路は総て通行止めになったそうですし、場所によっては国道も通行止めになりかねませんので、帰路も怪しくなりますから。
この度も連続でのメンテナンスご入庫、ありがとうございました。
会員クラス:プレミアム会員
車輌クラス:クラスM
施行コース:
磨きコース=メンテナンス磨き(リフィックス・コート用)
オプション施工=リフィックス・コート(会員専用メンテナンス)
施行料金:45.420円税込み(プレミアム会員特別料金 適応)
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