2017年11月03日公開|フォルクスワーゲン
東京よりお越しの会員様ですが、
今回はメンテナンスでお越しいただきましたけれど、
既に3年が経過しておりますし完全露天駐車車輌ですからどのような状態か、
が結構怖い・・・
お持込いただいた日は、丁度台風が近づいているときでしたので、当然ボディはびしょ濡れ状態ですから、お車ボディ点検はその場では行なえませんでした。
今回は諏訪にご夫婦でご旅行を兼ねてお帰りの際に弊社にお立ち寄りいただきましたが、
今回のご旅行の目的は馬刺しを食べる為とか。
諏訪の温泉旅館で馬刺しのコースを設定しているところがあるらしいですが、
何故諏訪なのか?
と長野県人では疑問を抱く方もいらっしゃるでしょう。
そもそも長野県の馬肉文化は貧しさから発したものと聞いております。
昔と言っても私が子供時分までは、
一番安価な肉は馬肉と鶏肉でした。
豚肉はまだまだ高価で、
牛肉など食べた記憶がありません・・・
すき焼きですら馬肉でしたから。
昔は今のように食用で馬を飼っていたのではなく、
農耕用に農家が飼育していて農耕利用が出来なくなった年老いた馬を潰して食用肉としていた為、
長野県の馬刺しは霜降りではなく赤みが本来の長野県の馬刺しです。
諏訪で?
と言うのは、
長野県でも貧しさが際立っていたのは伊那谷特に下伊那郡は貧しかったと聞いておりますが、
未だに地域所得では最下位のようです・・・
馬刺しもこの様な歴史から生まれたもので、
これ以外にも蜂の子・ざざ虫・イナゴなどゲテモノ食文化には伊那谷は事欠きません!
中には、
ミミズを食べる地区すらあるとのことです・・・
私の子供時分は、
家で飼っていたヤギを食べた事もありますし、
お祭りなどでは家で飼っている鶏を絞めてご馳走としたものですし、
父親はよくマムシを取ってきては蒲焼にして食べさせられたものです・・・
それが今では高級食材の仲間入りですから、
時代の変遷は面白いものですね!
と言っている私自身も、
冬になれば京都や滋賀の天然猪や熊を食べに何万円も支払ってわざわざ足しげく通っているのですから、
時代に乗せられていると言えますね・・・
今回初めて、
“スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング”を施工いただきますが、
7年経過の露天駐車ということで、
“ミディアムポリッシュ”をご希望でした!
使用しているポリッシャーはリョービの安いポリッシャーですので、
見る方が見れば、
「簡易施工店みたい・・・」
と言われかねませんが、
早とちりは駄目ですよー
ポリッシャー自体ノーマルではなくハイパフォーマンス使用に改造されていますし、
其れにあわせて今回のミディアムポリッシュでは、
高価なウサギウールバフと市松ウールバフを使用していますし、
其れにあわせてコンパウンドもハードポリッシュ用とソフトポリッシュ用を使用して、
バランスの取れた仕上がりになるようにキチンと磨きこんでいます!
弊社のウインドウ撥水が他社の施工と比べ、
明らかに細かな強い撥水を示し、
しかも一般道の走行スピードから本領発揮できるのは、
コーティング剤のフッ素の能力に負うところは大きいですが、この能力をキチンと発現させるには、
このような下地の前処理が重要となります!
更には、脱脂剤の性能やコーティングの塗りこみ方や拭き取りまでの室温・湿度管理や拭取りのしかたも、
影響を与えます。
これらがきちんとバランスよく施工が可能であって、
初めてきちんとした撥水効果や耐久性を生み出しますので、
アルバイトやパートが施工している簡易施行店とは、
当然総ての点で違いが生じてきます!
但し、
価格はお高いですが・・・
まずは“鉄粉クリーニング”ですが、
流石に3年間露天駐車でノーメンテナンスですので、
かなりの鉄粉付着量です・・・
↑の写真2枚には、
白い泡が見えますがこれは鉄粉がクリーナーにより酸化される際に出来る水泡ですので、
泡がある部分は大きな鉄粉が付着している部分となります・・・
それが更に溶かされると、
紫色の滴となり地面に紫色の水溜りが出来てきます。
この様な鉄粉が付着している状態で洗車を繰り返していくのですから、
当然ボディは引き摺られた鉄粉によりスクラッチ傷だらけになっていきます・・・
今回は、
会員様専用サービスである“リフィックス・コート”を施工いただきますので、
その前に“メンテナンス磨き”を行ないます!
メンテナンス磨きとは、
会員様においての特別設定の磨きで、
磨きの強さからすると一般メニューの01スーパーライト・ソフトorハードに当たります、
一般メニューでは先に施工しております鉄粉クリーニングはオプション扱いとなってしまいますが、
リフィックス・コート メンテナンスコースでは、
鉄粉クリーニングはメンテナンス磨きに含まれていて、
料金も会員様専用料金となっています!
磨きの強さも、
ソフトorハードがご選択可能ですが、
これは既存で施工されていらっしゃるコーティングの種類により施工可能な磨きが決まってくるのと、現状の程度によりどちらで施工したほうが良いのかを判断させて頂き決定いたします。
今回は以前施工いただいているコーティングが、マーベラスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュである為、
膜厚・膜硬度共に問題がありませんし、
現状でコーティング上にかなりの不純物付着も強固になされてしまっておりますので、
よりリセット力の強いハードな磨きを行ないます!
現在は100%洗車機洗車とのことですが、
洗車機によるスクラッチ傷の入り方は半端ありません・・・
しかも、
不純物付着による曇りまで起こしておりますが、
これは露天駐車で常に駐車中に大気中のシリコン付着に晒されながら、
洗車頻度が月に1回の洗車機では付着物が洗車により除去されきれていないことと、
洗車機自体の布やスポンジブラシにポリマーが付着していることで、
逆に不純物を洗車で付着させてしまっていることもあるでしょう?
水洗いだけでなく、シャンプー洗車もなされるそうですが、洗車機のシャンプー洗車ではシャンプー剤を基本的には軽くゆすいでいるレベルですから、
界面活性剤まで完全に除去されていませんので、
徐々にこの界面活性剤も堆積していってしまいます。
その結果が、
このような曇りを伴う付着膜の形成となってしまっています・・・
実際メンテナンス磨きを行なっていってみると、↑の写真右側は洗車機スクラッチに覆われていますけれど、
これは不純物に付いた傷だけでなくコーティング自体にも付いてしまったスクラッチ傷ですが、
ハード磨きは1μ程度はコーティングも研磨する能力を有しますので、
メインテナンス磨き後はほぼ洗車機スクラッチは除去されました!
但しこれは、あくまで既存のコーティングが、
高膜厚・高硬度のコーティングを施工されてるからこそ可能なことで、
スタンダードクラスやミディアムクラスのコーティングでは、ハード磨きを行なってしまいますと、
コーティング膜自体が喪失してしまう可能性は非常に高いです・・・
その様な場合は、
ソフト磨きとなります。
基本的にメンテナンス磨きは、
コーティング表面の付着物除去や極軽度のスクラッチを除去することを目的とする磨きですので、
このような塗装面まで到達してしまっている傷ではなんら変化は起きません・・・
又↓の写真のようなイオンデポジットクレーターも、
コーティング侵食若しくはクリアー侵食まで起こしていますので、
これも改善は出来ません。
コーティングに対してのメンテナンスはあくまでコーティング表面に対しての改善に止まりますから、
駐車環境やダメージレベルそれに大きく影響をするボディ色等を考慮されて、
コーティングやクリアーへの浸食が起こる前に行なうことで、
意匠性の維持・保持がなされます!
正直残念ながらこの車の場合は、
手遅れと言えるでしょう・・・
とは言え弊社新規施工に時点で既に4年経過車ですから、
実際は7年経過していることになりますから、
露天駐車・黒と言う条件と新車時ディーラーでの撥水コーティングを行なってしまっていたこと等を考慮すれば、
このくらいで済んでいるとも言えなくは無いでしょう。
ですので、
今回ご入庫の際にも再施行のお話も有りましたが、
このお車は乗ってもあと3年とのことですし、今更極端な意匠性改善も望まれているわけではないとのことでしたので、
そうなると高額な施工費をかけてまでの再施工は無駄ですから、
現状の艶を失った状態から艶を復活させ、
コーティングにも機能を復元させてあげる程度が今回のメンテナンスの落しどころと言う結論となりました!
オーナー様は施工前の状態を見て、
「既にコーティングはなくなっているのでは?」
と仰っておいででしたが、施工されているコーティングはマーベラスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュですので、
メーカーの促進耐候試験では7年間の基本耐久を示していますので、
幾らメーカーの設定している条件よりも過酷な条件に置かれていたと言っても、
まだ3年ですのでコーティングはキチンと残存しているはずです!
実際磨いてみて、不純物とスクラッチ傷を除去してみてから、
すべり性を確認するとガラスコーティングのすべり性は残っておりましたし、
スプレーで水をかけてみても弱撥水から親水に切り替わりますので、
コーティングの機能自体もキチンと生きていました!
簡易施行店などの謳い文句ばかりのコーティングでは無い、弊社プレミアムクラスのコーティングですから、
当然と言えば当然のことですが。
Vokswagen フォルクスワーゲン ゴルフ6 GTI(AUCHH)
メンテナンス終了
流石に“リフィックス・コート”の施工では、
ダメージの回復までは荷が重過ぎますので、
それは出来ておりませんが、
艶の回復は十分に役を果たしてくれました!
簡易施行店やディーラーなどが行なうメンテナンスとは違い、
既存コーティングとの密着をしてのトップコート層が形成されますから、
こちらのお客様のようにオンリー洗車機であってもそれなりの期間はキチンとトップコートとしての、
役目は果たしてくれるでしょう。
3連休の初日のお引取りでしたので、以前は高速バスをお使いでしたが、今回は渋滞を考慮して鉄道でお引取りに見えましたけれど、
この選択は正解だったようです!
早朝であっても既に高速道路は大渋滞・・・
弊社前の国道すら通常の3倍くらいの通行量です。
毎週毎週週末は雨続きでしたから、
皆さんここぞとばかりにお出かけになっているのでしょう?
県外からのこの週末の観光目当ては紅葉でしょうが、
今年の紅葉はパットしません。
紅葉と言うより、
ただ枯れているだけ、
色鮮やかさは微塵もありません・・・
この傾向はここ数年続いていますが、
私の友人の林業会社の社長も、
「山がおかしい、
気候変動できちんとした紅葉がだんだんしなくなってきている、
これは今後もそうだろうねー」
と言っていましたが、先日私も京都大原を訪れた際感じたのは、既に紅葉は始まりつつありましたが、
緑→黄色→赤と色づくはずのもみじが、
緑→黄色→茶色みたいに、
紅葉してから枯れるのではなく、
初めから枯れて行っている傾向が見受けられました。
因って、
綺麗どころか汚い・・・
お車を御覧頂き、オーナー様のご感想は、
「クレーター自体は既に前の施工のときにも出来てしまっていたので、これは今回の施工では除去は出来ないのはしょうがないですが、
洗車機により入っていたスクラッチ傷が完全に無くなっているのは、
確かに手洗いでダメージの深い傷を入れてしまうよりも、
メンテナンス磨きで傷が除去できる洗車機洗車を選択しておいて良かった!」
とのことでした。
但し、洗車機洗車の際、シャンプー洗車や泡洗車を行なわれていたそうですが、
其れにより洗剤の界面活性剤が徐々に堆積して艶を失っていましたから、
基本は水洗いのみの洗車機洗車で、
数ヶ月に一度は洗車屋さんでシャンプーでの手洗いをお勧めいたしました。
これにより、
今までのような界面活性剤の堆積は防げるでしょう!
こちらのオーナー様も先日の名古屋の会員様と同じように言われていたことが、
「洗車場が近隣から一切無くなった・・・」
とのことでしたが、
どうやら日本国中都市部では洗車場は消滅して行っているようです・・・
車を大事に管理しようとするには、
都市部は大変です。
が、聞くところに寄ると、最近の分譲マンションなどは、
地下駐車場内に居住者が使用できる洗車スペースが設けられているところが増えているとか!
但し、
このようなマンションはお高いのでしょうね・・・
この度は、久々のご入庫をいただきまして、ありがとうございました。
天候に恵まれてのお引取りだったことは幸いでしたが、逆に始めて施工いただきましたスプラッシュビューの効果を体感しながらお帰りいただける雨降りでも良かったかもしれませんね。
これからお仕事も年末にかけお忙しくなられることでしょうが、お体にはお気をつけください。
遠路よりお越し頂き、ありがとうございました。
PS:旅館の馬刺しではなく、町場の馬刺しは又一味違い豊富なメニューもありますから、ビジネスホテルに泊まって馬刺し専門店で夕食もいいですよ。
良いところご紹介いたします。
会員クラス:準会員
車輌クラス:クラスM
施行コース:
磨きコース=メンテナンス磨き(リフィックス・コート専用磨き)
オプション施工1=リフィックス・コート(会員専用メンテナンス)
オプション施工2=スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング(フロント基本セット×ライトポリッシュ)
物販=メインテナンス・クリーナー
施工金額:78.696円税込み(会員オプション割引―10%・輸入車割増磨き+10%・濃色車割り増し磨きランク1+20% 適応)
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