2017年11月08日公開|メルセデスベンツ
ご新規のお客様ですが、
5年ほど前にヤナセさんから新車購入されその際ヤナセ純正コーティングを施工なされていますので、
この当時は弊社は極たまにでは有りますがヤナセさんの業販も受けていたのでお客様から、
「もしかしたら新車時のコーティング、御社で施工されているかも?」
とのことでしたが、
私の記憶ではCLSの依頼は無かったと思っていましたが、
実際現車を拝見してみると、ヤナセではコーティング施行車輌には施工店名の入ったステッカーが貼られますが、
確認してみるとヤナセ本社の社員たちで構成される施工グループによる施工でした。
このころから弊社は業販を完全撤退してエンドユーザーオンリーに切り替えた時期でしたので弊社でなくヤナセ本社の施工だったのでしょう。
弊社以外にもヤナセ業販業者は2社ありましたが、1社は新車磨きと称する納車前WAX洗車専門業者ですので今でもヤナセから仕事は出ているそうですが、もう1社はヤナセ本社がコーティング施工を取り仕切るようになってしまいましたので、
切られてしまったようです・・・
此れがこの業界での業販依存の怖さです。
確かに業販先と関係がウィンウィンの時は、
定期的に仕事がありますからある程度の売り上げ予測が立ちますので、
単価は安くとも数をこなすことでギリギリ経営は成り立ちますが、
元々契約書があっての業販などではありませんから、ヤナセさんのように発注システムが変更されれば、
次の日から依頼は0と言うことは珍しくはありません・・・
昔から雨後の竹の子の如く連立するコーティング業者が、
短期間で知らないうちに店舗がなくなっているのは、
この業界の業販依存率が高いのと、
切ると決まれば温情のかけらも無いことが大きな理由でしょう。
尤も業者側も、
この業界のこのような非情さは知らないわけでは無いですから、
其処に胡坐をかいてしまって経営努力をや顧客開拓をしなかった甘さが有るのももう一つの大きな原因ですけどね・・・
今回のご入庫のきっかけは後方追突による貰い事故・・・
5年間ディーラーコーティングしてそのままメンテナンスもされていませんので、
修理を機会に再コーティングをして、
綺麗になったことであと数年お乗りになろうと考えられたようです!
この当時のベンツは、
まだベンツらしさはかろうじて残していますから、
綺麗に乗れるのであれば私は正しい選択だと思います。
今日ニュースで、
英国が2040年を持ってガソリン・ディーゼルの車の一切の販売を禁止する旨の発表がありましたが、
今でさえハイブリットやダウンサイジングにやハイテク化により、
車の面白さは失われていっていますから、
車本来の面白さを残している車を、
出来る限り長く維持できるようにすることには大賛成です!
裏情報として聞いた話では、
このようなEV化と自動運転化を推進していく中で、
政府は大手自動車メーカーと結託して、
低年式車の車検更新を出来なくしていくことも検討しているそうです・・・
未来の映画の話とばかり思っていた、
ノンレシプロで管理された自動運転システムは10年くらい先にはどうやら現実化してきそうですし、
レシプロエンジンなどは博物館で見るだけのもになるのも時間の問題なのでしょう・・・
然しこれだけ環境破壊が進み、地球がやんでしまってる中で、
しかもいずれは完全に月の軌道がずれることと太陽もいずれは寿命を迎える中で、
いずれは地球も最後を迎えることは避けられません。
つまり人類が滅亡することは、
そう遠くない日に訪れるのは物理的に避けられないのは事実です・・・
個々の考え方はあるでしょうが、近未来の人類滅亡は環境保持が出来たとしても、
核戦争や食糧難や地球自体の自浄作用によって確実に起こることでしょうから、
私には今更感しか感じられませんねー
5年間のノーメンテナンスの付けは幾ら低走行距離車で完全車庫保管車であっても、
このように実際には鉄粉の付着に覆われています・・・
但し、
オーナー様の管理のしかたが優れていたのでしょう、
又ダイヤモンドホワイトと言うボディ色にも助けられていることもありますが、
線傷やスクラッチ傷はほとんど入っておりません!
長年この仕事していますが、
5年経過車で此処まで傷が少ない車は本当に極少数です。
然し不思議なのは、
これだけ鉄粉付着が多くて洗車でスクラッチ傷が入っていないこと!
此処のところ弊社開業以来の暇さなので、
以前からやりたかった代車と私の車の再施行を行なっていますが、
ある一部の車の管理には相当気を使ってきたつもりでも、
実際施工を行なってみると意外と傷が多いのにはビックリしました・・・
どうすれば此処までの管理が可能になるのか?
教えを請いたい!
今再施行を行なっている車のうち数台は約10年前に施工した車も有りますが、
当時を思い出してみると結構納得する仕上がりにするのにはてこずった記憶があります、
けれど今回の施工に関しては何ら迷うことも無く、
嵌って時間消費することも無くある意味ルンルン気分で施工が進んでいってしまいます!
手前味噌的な表現かもしれませんが、
使用機材は多少の進歩はありますが革新的変革など無い中で、
此処までスムーズに施工が出来るのは、
本業として現店舗で施工を始めて約1.000台ほどの車を施工してきた、
経験の積み重ねによる引き出し量の確保が出来ているようになったことが大きいでしょう。
ある懇意にしている芸妓さんは、
最近耳が悪くなり伴奏の三味線がよく聞こえなくなっている為、
耳以外の五感を駆使して三味線を弾かれ地歌を謳われているそうですが、
先日も大きな舞台を拝見した折には、
名人クラスの地方さん揃いの中、
その方が一番達者と思えました!
平日でも半日以上、
休日さえも自宅で練習を欠かさないと言う、
日々の切磋琢磨がこの匠さを作り上げたのでしょうから、
やはり職人技とは時間を掛け日々精進でしかなしえないものでしょうねー
私も負けずに頑張ります!
新車時の施工がヤナセ本社の社員に寄るものですので、正直殆ど素人施工ですのから、
下地処理はされて無いに近い状態でコーティングされていますから、
施工されているコーティング自体はいいコーティングなのですが、
何となく、
ベンツにしては見た印象がスッキリしていません・・・
これは事故修理を担当された自動車屋さんも仰っていましたが、
「ヤナセコーティングだから、てっきり弊社で施工されていると思っていたのですが、
それにしてもいつも見る弊社施行車輌とは肌感が違ってスッキリしていないと思っていましたが、
やはり違ったんですね・・・」
とのことでした。
見る目を持った方が見れば、
同じコーティング施行車輌でも良し悪しは判断できちゃうんですねー
今回磨きは何を行なうのかは結構迷いました・・・
程度はいいから01スタンダード・ソフト磨きコースにするか?
経年して塗装が硬化しているだろうから02スタンダード・ソフト磨きコースにするか?
今後まだかなり長く乗られる可能性もあられるとのことを優先して、
結果残存膜厚を少しでも維持するために、
“01スタンダード・ソフト磨きコース”といたしました!
リアバンパーは事故修理により交換され再塗装されていますが、修理なされたのはいつも弊社が外注しているところではなく、かなり遠方の板金塗装屋さんですが、
此処は設備では県内最高の設備を備え、
業界内では値段が高いことも含め所謂有名店です!
実際施工された車を見るのは初めてでしたので、
仕上がり具合に一抹の不安はあったものの、
色あわせといい肌調整と言い非常に高技術です!
噂通りでした。
但し、それだけ上手い板金塗装屋さんであっても、
やはりこのように線傷は完全処理は出来切れていません・・・
これはいつも思うことですが、板金塗装屋さんの仕上がりとして目指すことと、
磨き屋として目指している方向の違いです。
ですので、
このパネルに限り“02スタンダード・ソフト磨きコース”で施工となりました!
元々板金塗装屋さんの仕事は見事でしたので、
恐る恐るではなく、
いつものように一気に磨き上げることが出来ましたので、
残っていた線傷も綺麗に消し去ることが出来ました!
この板金塗装屋さんの巧みさは、
施工前においては大分既存パネルと肌感差があると感じていたのが、
全体のパネルを磨きこんでみると、
アラ不思議肌感がピッタリ合って来ています!
これは、修理を受けられた自動車屋さんが長く弊社とお付き合いがあり、
且つ担当されている方は倶楽部メンバーですので、
弊社がどのような磨きを行なうかを理解されていて、
其れを踏まえて板金塗装屋さんに指示を出していたおかげでしょう。
これなら、弊社外注先での板金塗装修理で無くとも、
安心して施工が可能です!
たまにオーナー様が訳のわからないところで修理されたり、
ディーラー依頼で修理をされたお車を持ち込まれますと、
「これではどうもならんですよ・・・」
と言うことも度々有りますが、
この様な時にはどうするかで大嵌りして見たり、
どうにもならずに妥協いただいたり、
あまりに酷ければ再度再塗装しなおしたりなどということも少なからずどころか、
大抵こうなってしまいます・・・
ですので、板金修理はきちんとした意匠性の仕上がりを望まれるのであれば、
価格は置いておいてきちんとした修理工場を選ばれるべきです!
多くのオーナー様方は、
「板金塗装はディーラーが一番確かでしょう!」
見たいに思われていますが、
これ大きな勘違いで、
一部会社ディーラーを除いてディーラーの板金修理ほど適当なものはありません・・・
酷い話では、
とあるスーパーカーディーラーさん外注先はカーコンビに倶楽部ですから。
このディーラーの内部情報に寄ると、
オーナー様からは修理代として50万頂いても、
修理費用は実は10万円なんてことはザラだそうで、
オーナー様にきちんとした修理を提供することなど微塵も気持ちは無く、
考えているのは利益のみ・・・
実際私もここで新車買ったことがあり、
塗装の新車クレームで部分的に再塗装してもらいましたが、
「実際に料金頂戴すれば200万くらいかかる作業ですが、
新車クレームですのでディーラーで泣きました・・・」
等と言っていましたが、
実はただの暈し塗装でした・・・
多分外注先に払ったのは5万円くらい?
全体で既存パネルにおける線傷と言える線傷は、
この場所の僅か数本の傷のみです!
メルセデスベンツの新車でさえも、
此処まで傷が無いことは稀ですから、
驚異的程度が保たれていると言えます。
オーナー様からは、
「殆ど乗らないから、程度は其れほど悪くないと思うよ!」
とは事前に言われてはおりましたが、過去このように言われたお車で、実際現車を拝見して見て、
「確かに!」
と感じたものは殆ど皆無で、
逆にこんなに傷入っているのに、傷見えていないの?
と、
期待はずれが殆どでした・・・
あった傷もそれほど深い傷ではありませんでしたから、01スタンダード・ソフト磨きコースのファーストポリッシュ2回目で、
完全除去出来てしまいました!
弊社の磨きでは、03磨きコース~01磨きコースでは、段階的磨きの回数が異なったり使用する機材が異なりはしますが、
各段階における磨きは最大3回まで繰り返します。
つまり今回の既存パネルの場合で言えば01スタンダード・ソフト磨きコースですので、
3段階の磨きファーストポリッシュ→セカンドポリッシュ→フィニッシュポリッシュとなります。
つまり最大ですと9回磨くと言うことです。
ファーストポリッシュ=傷を取りつつ柚子肌グランドを整える。
セカンドポリッシュ=ファーストポリッシュで入ってしまう磨き傷を完全除去する。
フィニッシュポリッシュ=前2段階の磨きで入ってしまうオーロラを取り除き、艶が出るまで磨く。
と言うことを、
目標に磨いていきます!
Mercedes-Benz メルセデスベンツ
CLS350ブルーエフェンシーAMGスポーツパッケージ
(218359)コーティング終了
今回施工終了からお引取り日にかけて、
プライベートで一寸したごたごたがあり、
その今後の処理をどうするかに気を取られていて完成写真を撮り忘れてしまいましたので、
この写真は中古車屋さんのパクリです・・・
プライベートのごたごたとは、ある意味弊社も関わる問題ではありますが、
一番信頼していて且つ仲の良かった親戚と土地問題と金銭問題で揉めることになってしまい、
揉めずに済ますには総て相手の条件を飲む以外方法はありませんが、
そうすれば私と弊社は大損害をこうむります・・・
とてもそれは許容できない為、
結果は絶遠です。
信頼を裏切られることにより、
完全に人間不信になってしまいました・・・
元々人好きではなく、
どちらかと言えば人嫌いでしたが、
今回のことで人と接することが怖くなってしまい、
この仕事を継続することも人との結びつきで成り立っていますので、
其れすらも嫌?
怖い?
と思うようになり、いっそ仕事を辞めようか?
等と考えるようになり、
どうせなら出家するか?
シリアにでも人道ボランティアで移住しようか?
等を真剣に考え、
交渉をし始めていたタイミングでした。
今回の揉め事の原因は、
土地金銭に関しての何十年にも及ぶ口約束のみで経過してきた事に尽きます・・・
親密なだけに都度証文を交わしてということまでは必要と思わず、
信頼は永遠に継続するかのごとく甘く考えていました。
然し、
人の心や記憶は徐々に変化してきますし、
特に相手が高齢な場合悪意でなくともボケと言う問題も加わってきます・・・
今回の揉め事の最中、
祇園町の懇意にしている芸妓さんとも意思疎通が難しくなったりと言うことも起きましたが、
これは話の中での受け答えの曖昧さにより、
各々が別の捉え方をし始めたことでした・・・
こちらはお互いの感じていることを率直にぶつけ合うことで、
勘違いを是正することがお互いできたことで円満解決できましたが、
一言の発言も人それぞれ感じ方や捕らえ方は違いますので、
会話の際には相手の受ける言葉の印象や解釈の仕方などを確かめながらしなければならないと、
いい勉強になりました!
然し親戚とのトラブルは、
既に円満解決の道には手遅れですが、
幾ら親しい間柄でも損得勘定が絡むような問題では、
キチンと後で証拠となるものは残しておかなければならないことや、
亡くなった父によく言われていた、
「人を見たら泥棒と思え!」
位の警戒心は必要だと痛感しました!
皆さんもご注意下さい、
本当に人柄の良い総てが好意などという人は居ないと思っていたほうが無難ですよ。
ですので、現在私は、
京都出店このままするのか?
出家するか?
シリアに行くか?
真面目に考え中、
とは言え12月上旬には結論を出さねば!
世間から見れば、
どれも馬鹿ですね・・・
こちらのオーナー様も、
以前はかなりの業績の会社を経営なされていたそうですけれど、
キッパリ会社をたたまれて引退されたそうですが、
まだまだ現役の年齢でありながら、
何か心に変化や考えがおありでの決断だったのでしょう?
人生の岐路での選択は、
単に損得勘定だけでは無いですからねー
今回は、ご予算的上限を示された上で、仕上がりレベルやコーティングの機能性のご指定もありましたのでその結果選択したコーティングは、
弊社では久々の“ハイモース・コート”です!
久々になっていたのは、お客様方のご指定が無かったわけではなく、
弊社がお勧めしないと言うよりお断りしていたからです・・・
と言うのも、
このハイモース・コート発売時にはかなり話題になりましたので、
弊社もご依頼があれば安易に施工をお受けいたしておりましたが、
施工された多くのお車で施工後拝見してみると重大な問題が発生していることが多く有りました・・・
と言うのは、
完全露天駐車車輌であったり、
濃色車の方が何故か多く望まれた。
結果、
イオンデポジットがすぐに出来てしまい、
その進行スピードがとても速かった・・・
このようなことが起きメーカーに問い合わせしてみると、
実はこのリスク メーカー側は承知してるにも拘らず、
敢えて伏せていた・・・
こうなると、とてもおいそれとはご依頼は受けれません。
施工するべきお車の条件が非常に限定されてきます。
まずは、
完全露天駐車車輌は駄目・・・
濃色車も、
いかに車庫保管であっても管理がキチンと可能な方以外駄目・・・
そうなると、
完全車庫保管車で淡色車が最低条件となっています!
この車の場合、
施工前の状態を見る限り管理状態は良、
完全車庫保管車で淡色車ですので、
イオンデポジットリスクは殆ど心配ありません!
ので、
今回はハイモース・コート選択いたしました。
この度は、初の施工ご依頼ありがとうございました。
お車を複数台数お持ちとのことでしたので、もし今回の施工でご満足いただけたようでしたら、他のお車でもご検討下さい。
あまり洗車はなさらないそうですから、付属のメンテナンスクロスによる最終拭き上げは数ヶ月に一度で良いと思います。
今後も今迄同様、綺麗にお乗りいただければ、ありがたい限りです。
ありがとうございました。
車輌クラス:クラスL
施行コース:
コーティングコース=ハイモース・コート ガラスコーティング
磨きコース1=02スタンダード・ソフト磨きコース(再塗装パネル対象磨き=リアバンパー)
磨きコース2=01スタンダード・ソフト磨きコース(程度良好再施行車向け=軽度の傷取り・鏡面仕上げ×リアバンパー以外)
オプション施工1=鉄粉クリーニング(リアバンパー以外)
オプション施工2=ピッチ・タール除去(サイドロッカー左右)
施工料金:206.697円税込み(淡色車割引磨き―5%・輸入車割増磨き+10% 適応)
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