2018年04月14日公開|BMW
正会員様で元ツーリング倶楽部メンバーでしたが、
大病をされたことをきっかけに引退されました・・・
と言うのは表向きで、
私が思うに最後に参加されたツーリングで単独スピンをされたことで、
事故への恐怖が芽生えたのでは?
と言うのも、
大きな理由のような気がします・・・
それと、同僚で友人でも有られる元倶楽部メンバーの方に、
倶楽部メンバー方がツーリング時の金銭負担・役員拒否・言動・行動等で不満を募らせ、
参加を拒否されるようになったことが、
その方と親しいだけに、その方の心情を思うと参加しずらくなった事も大きな理由でしょう・・・
根本的に、
お優しい方ですので!
とは言え、現メンバーからは未だにイベントがあるごとに、
「参加するように誘ってよ、彼がいると場も盛り上がるし!」
と、
人徳の高さが窺い知れます!
今回のご入庫は、ご自身の車両保険をご使用になられての、
飛来物事故の修理でのご入庫です!
過去完全露天駐車で、
乗られることも滅多になく必然的にほぼ放置状態だったため、
トップ部分の塗装がダメになり再塗装を余儀なくされた経緯があった為、
念願であったカーポートを量販店で建てられました!
が、弊社建築事業部では過去かなりアルミエクステリアも施行してきた経験から、
まずは量販店のカーポートを選択したことからこれは何かいずれ起きるだろう?
との、予測がありました。
選択したタイプのカーポートは合掌タイプの2台入れ一般地用・・・
実は量販店のカーポートは、表面的品番は同一でも一般建材店の正規ルート品とは、
主要骨格部分の内部補材が違ったり入っていなかったりするため、
実際には耐風・耐雪強度は全く違います。
実際15年ほど前にあった大雪の際、
量販店カーボートは三桁レベルで倒壊しましたが、
メーカー保障は一切されず、
量販店によって対応はまちまちだったようです・・・
一応はメーカー品ですので保証書も添付されていますが、
それで何故メーカーが保障に応じずに済むのか?
ですが、この様に工事付帯での販売の場合、
その工事がメーカーの規定している工事基準を充たしていなければ、
その場合メーカー責任は消滅し販売した量販店責任となるのです・・・
では今回の飛来物事故にはカーポートはどのように関与していたか?
ですが、
大量積雪時の保険としてサポート柱というものが有ります!
しかし、これはオプションですので、
こちらのオーナー様は購入されずに、
手近に有るもので代用されていました。
オーナー様のお住まいは下伊那地域ですので、本来は一般地用でも、
正規物であれば通常積雪ならサポート柱の使用は必要ありません!
しかし、上記しましたように所謂バッタ品ですから雪の重みで歪みます・・・
オプションのサポート柱であれば上部に固定されていますし、
土間部分に受けも設置可能ですから、
雪が融け柱が不安定になる事はありませんが、
実はこの自作のサポート柱固定されておらず、
雪が融け屋根の歪みが戻った際に車に向けて転倒。
この一連の流れをブログで拝見していましたが、
いずれこの様な事が起きうることは確信がありました・・・
よほどアドバスをしようかとも思いましたが、
過去にアドバイスをしても聞いてくれなかったり、
TELをしてもスルーされることが多かったので、
今回様子見としました。
私からみると、
今回の事故の発端は量販店でのカーポート購入にあります・・・
確かに一般建材店さんよりも相当安価に済ますが、
今回のように保険使用をする保険料値上がり負担分を考慮すれば、
どちらが徳だったのか?
これで総ての不安要素が出尽くしたわけでは無いですから、
今後も心配部分は残ります・・・
そう考えると、
“安物買いの銭失い”と言えるでしょう。
今回の破損個所は、
右ドア・右クォーター・トランクが板金塗装となります・・・
保険修理ですので、弊社規定に従い隣接パネルとなる右フロントフェンダー・右サイドロッカー・ルーフ・リアバンパー・左クォーターが、
追加施行となります!
現在施行済みのコーティングの保険会社保証期限は残すところ約1年ですので、
今回7パネル再施行ですので残り6パネル分ですが、
実際にはフィルムが2パネル貼られていますので残りの4パネルを自費施行しておけば、
此処から又3年の保障が継続されますから、
その方が得だったような気がします。
前回施行から2年余りが経過しておりますが、流石に殆ど乗られないのと、
サイドスクリーン付きカーポートを作られたことで、
以前と比べ明らかに鉄粉の付着は少ないです!
私の場合、
しょっちゅう使用しない車はキルスイッチでメイン電源を落としてしまっているので、
静電気も殆ど発生しない為、
さらに鉄粉付着量は少なくて済ますが、
このお車は乗らない間ソーラー充電器でバッテリー上がりを防ぐ為常時充電しておりますので、
車は静電気を帯びてしまっておりますので、
浮遊してきた鉄粉は付着してしまいます・・・
バッテリーの消耗を防ぐのであれば、
充電しているよりも電源を断ったほうが良いのですが、
このお車サブコンによるチューニングがなされている為、
多分電源を落とすとデーターが初期化されてしまうのでしょう。
ご自身でアップデートできるスキルを持ちですが、
乗り出しの都度行なうのは面倒です。
と言うか、
そういう車自体が面倒ですが・・・
この傷も多分今回の飛散物事故で付いた傷と思われますが、
今回此処は再塗装はせず磨きで対応することにしました!
と言うのは、
前回ご入庫時にこの部分再塗装を行っていますので、
磨きで何とかなるのであれば、
何回も再塗装を繰り返すより良いだろうと言う理由です。
それと、
以前施行でこの部分は“03スタンダード・ソフト磨きコース”での施行でしたので、
今回の保険使用においての認定磨きは以前施行が適応となる為、こ
の磨きであればこの程度の傷は除去可能です!
予想通り磨きで傷は完全除去出来てしまいました!
売り上げだけを考えるのであれば、
この部分も再塗装してしまうほうが儲かりますが、
ルーフ隣接となる左クォーターはトランク隣接で既に再施行範囲に入っていますので、
ルーフを再塗装したとしても隣接パネルは増えませんから、
オーナー様にとってもメリットも出てきません・・・
すぐに再塗装をしたがるオーナー様もいらっしゃいますが、磨き処理で復旧できるのであれば、
塗装自体が劣化でもしていない限りはメリットよりリスクのほうが高くなるでしょう・・・
オーナー様は昔から手洗いをされたことが多分ない・・・
濃色車でありながら常に洗車機です。
その割にはスクラッチも少な目なのは、
乗らないことから洗車回数も少ないからでしょう!
なのに写真中央部にあるような長く深そうな線傷が付くのは、
お子さん3人いらっしゃいますし、
お年よりも2人いらっしゃいますので、
もう一台のカーポート駐車車輌に乗り降りされる際に、
手荷物などをこすり付けている可能性が高いでしょう・・・
私は娘が物心付く前から、
車の扱いや手荷物などを口うるさく指導してきましたので、
今では自然に車に傷を入れるような行為になりかねない事は自分で避けています!
例えばドアを閉める際もピラーの一部を手のひらで押すように閉める事で、爪がボディに当たらず手油もつきにくくなりますし、ドアハンドルも握らず指をかけて開ける。
荷物がある場合も、
駐車スペースから出てドアが広く開放できるようになってから荷物も積む等です。
この様な事習慣ですので、
娘もかみさんも親父(既に死亡)も彼女も今では当たり前にやっています!
傷つけないかと、
眉間に皺を寄せて監視しているより、
扱いをキチンと初めから教えたほうが精神安定上良いですよ。
ホテルなどで車を預ける際なども、
ホテルマン乗車している方の扱いをみてそれに応じた扱いしていますから、
日頃の習慣化したさりげなく気を使った車の扱い大事です!
このパネルの以前の磨きが、
"03スタンダード・ソフト磨きコース”でしたので、
同じ磨きを行なえましたから、
一寸深めの線傷も問題なく完全除去出来ました!
仮に以前の磨きの施行が、
01スーパーライト・ソフト磨きコースであれば、
この様な隣接パネル施行は、
それでは再塗装パネルとの意匠性バランスが取れなくなってしまうとしても、
過剰施行とみなされ保険会社は認めてくれる事はありません・・・
今回も再塗装されてながら、
かなりの傷が入ったまま弊社に納車されてしまっています・・・
再塗装直後で塗装が柔らかいですから、
確かに一寸したことで傷は入ってしまいますが、
毎回注意はしていても一向に完全になりえないのは、
恐らくこの傷が見える照明環境がないことや、
この程度を傷と認識できていなかったり、
技術的限界等の理由でしょう。
先日も磨き関係機材の輸入商社の担当者と話をしておりました際、
塗装種類が複雑化してさらに難易度が高い塗装が増えていることで、
高価格でも比較的購入しやすいコンパウンドやバフなどは板金塗装やさんでも購入するようになったそうですが、
基本になるポリッシャーとなると桁が大幅に違ってきてしまう為、
殆ど購入されないそうです・・・
弊社外注先の板金塗装屋さんは、
一部弊社と同じポリッシャーは購入されましたが、
現場に聞くと使っていないそうです。
理由は、
使い方が良く解らない・・・
だそうですが、仕上げ磨きも板金塗装の工程の一部ですから、勉強するべきと思うのですが、
磨きが苦手・嫌いな職人さんが多いようです。
理由は、
難しすぎる・・・
だそうですが、
私からすると塗装や板金技術のほうが複雑で難しいと思うのですが。
弊社管理の下行なった板金塗装部分は、
上記しましたように傷があっても責任所在は弊社となりますから、
どう処理するかの方法論は別として責任を持って傷0にいたします。
当然今回も傷ゼロ達成できております!
今回のような保険による板金塗装が行われた再塗装パネルは保険認定では基本的には、
02スタンダード・ソフト磨きコースとなりますが、
弊社外注先の仕上がりであれば今回のように傷は残っていたとしても処理可能です!
最近ではめっきり減りましたが、
板金塗装をオーナー様が手配なされ再塗装後弊社に持ち込まれた場合は、
傷残りや塗装状態の良し悪しは弊社の管理責任にはなら無い為、
あくまで保険認定の磨き範囲での施行となりますので、
仮にクリア暈しを行なわれていて暈し痕が露出してしまったり、
深い傷入れがあり傷残りをしてしまうような場合も、
板金塗装をご依頼されたオーナー様責任となってしまいますので、
ご注意ください・・・
このお車は大分前に、
“プロテクションフィルム”でドアカップの施行を行なってありますが、
今回右ドアを再塗装した事により新たに貼りなおしとなりますが、
当時の使用フィルムはルーマーでしたけれど、
現在では弊社での使用フィルムは“エクスペル”若しくは、
格安の“サングン”となりますけれど、
ルーマーの代替品はエクスペルとなります!
フィルムの進歩はこの数年で著しく、
このお車の施行当時はルーマーフィルムが世界一と言われておりましたけれど、
やはり10年近く時間経過いたしますと3Mのようなキバミは起こらないものの、
曇りはかなり進行してしまっていますが、
現在メイン使用のエクスペル“アルティメット”では、
経年劣化は10年ほどでは起き得ません!
BMW ビーエムダブリュー 135i Mスポーツ (UC35)
コーティング補修終了
お引取りの際オーナー様から、
「今回再施行した部分いついては、これで保険保障期間は3年延長されるの?」
とのご質問がありましたが、
残念ながら此れは無理です・・・
と言うのは、
此れはあくまで現況復帰の為の保険修理ですので、
本来あと1年の保険補償しか残っていなかったものが、3年保障(このコーティングの場合)に延長されてしまうと、
過剰修理となってしまいます・・・
但し、
先にも触れたようにオーナー様がこれを機会に全体再施行を望まれ、
保険支払い分以外を自費負担なされている場合には、
保険修理部分も含めて全体再施行となりますので、
当然施行証明書は新規に発行されますので、
施行終了日から3年間の保険補償と切り替わります!
今回実はご入庫は3月上旬にお持込いただきましたが、此処まで日程が掛かってしまいましたのは、
右ウインドウアッパーモールが国内在庫無し、
本国在庫も無し、
しかもバックオーダーとなってしまっていた為、
部品入庫待ちとなっておりました・・・
バックオーダーとは、
ある程度生産から年数が経過した車の部品在庫をメーカーが持たなくなり、
部品注文数があるレベルの達したら生産をかけるというシステムですので、
その数にいつになったたら達するかは誰にも解りません。
しかし、
今回ラッキーだったのは、
このままお預かりつずけていてもしょうがないですので、一度古いパーツを装着してオーナー様に納車いたし、
部品入庫次第交換をすることをオーナー様にご提案したところ、
オーナー様もその方が良いとのことで、弊社作業を終了させて仮納車をしようとしたところ、
「部品入りました!」
と連絡が入り、
部品交換しての納車となりましたので、
ラッキーでした!
しかしこのお車まだ10年一寸しか経過していないにも拘らず、
既に部品がバックオーダーになっているのには驚きました。
昔のドイツ車は30年くらい経っても部品当たり前に出て来ましたが、
今では20年ほどでバックオーダーすら受け付けなくなる部品もあるそうです・・・
実際弊社のW124は既にエンジン・ミッション関係の部品供給は完全に断たれ、
専門店などが在庫してない限りは新品パーツの入手はできなくなっています。
メーカーとしては、
生産した車に責任を持って永く乗り続けて貰いたいなどの思いは既に微塵もなく、
買い替えを促進することに繋がる修理不能になることを期待しているのでしょうねー
永らくお待たせいたしましたが、いいタイミングで部品が間に合ったのはラッキーでした。
しかし今回の部品のことでも見えてきましたが、恐らくあと10年もすれば修理もままならない状況になってくるでしょうから、そこら辺も織り込んだカーライフを考えていく必要があるでしょう。
しかし今回お聞きしていて驚いたのは、PTA関係の役員ボランティアがお好きだったのは以外でした。
逆にそのような事は絶対拒否避けて通るタイプと思っておりましたが、人には以外な一面があるものと、驚かされました。
私は、此処のところ親戚との土地絡みでの金銭トラブルや、行政区との役員トラブルでほとほと人とのかかわりに辟易していましたし、そのことが後押しする形で京都出店・移住を決意したことと比べると、人・社会との係りに積極的になれるのは今お住まいの地域に馴染まれていると言う事でしょう。
色々お忙しいご様子ですので、なかなかお会いする機会もないでしょうが、それぞれ頑張って残りの人生を昇華させましょう。
この度も、ご入庫頂きまして、ありがとうございました。
会員クラス:正会員
車輌クラス:クラスM
施行コース:
コーティングコース=マーベラスフィニッシュ・スノーガード ガラスコーティング
磨きコース1=02スタンダード・ソフト磨きコース(板金塗装パネル=グラデーション磨き×右ドア・右クォーター・トランク)
磨きコース2=03スタンダード・ソフト磨きコース(板金塗装隣接パネル=過去施行内容準拠×右フロントフェンダー・右サイドロッカー・リアバンパー・左クォーター)
オプション施工=エクスペル・ペイントプロテクションフィルム(右ドアカップ)
外注施行:
板金塗装=右ドア・右クォーター・トランク(クリア1枚吹き)
部品交換=右ウインドウアッパーモール・リアエンブレム等
施行料金:保険会社支払いの為非公開
メーカー別
月別バックナンバー