2018年04月04日公開|スバル
諏訪からかがにお仕事の関係で引っ越されたそうですが、
追突事故にあわれてしまいました・・・
オーナー様のご希望は、
板金塗装修理から弊社で行いたいと相手方の保険会社に伝えたのですが、
「陸送費用は負担出来ない・・・」
とのことで、
やむなく現地ディーラーに持ち込んで修理をされることになったそうですが、
これおかしいんですよね・・・
100-0賠償事故ですので、何処でも同じサービスが受けれる前提ではないことは、距離が遠かろうと、
希望に沿わなければならない筈です!
今回事故受付は、
金沢の東京海上日動が担当しているのですが、
松本事故センターの知り合いに問い合わせたところ、
「其れは希望に沿う義務あるでしょう!」
とのことで、同じ会社であっても、
地域や人が替わることで全く対応内容が違ってきてしまうのが現実です・・・
オーナー様が女性であることも、
保険会社が強気の一因です。
更にはこの事故により、
ナンバー灯が破損していたそうですから、
これ整備不良になりますので、
本来事故現場から自走行為は違反となりますので、
これは“自走不能”となることであるにも拘らず、
保険会社はレッカーの手配をしませんでした・・・
これに関しても、前出の松本事故センターの方は、
「それ不味いよ、もしオーナー様がそれが理由で捕まったり、更に追突事故でも起きてしまえば、
自走不能車輌を保険会社が義務放棄してトラブルを引き起こしたことになるから、
其れはぜった不味いよ・・・」
とのことでした。
今回オーナー様がご入庫頂いた際に、金沢の担当者とこのことについて、理由を伺ったところ3つありました。
あまりの知識不足と、
きちんとした対応をして被害者の満足いく事をしてあげようという気持ちの無さです・・・
こういう担当者もいますから、
対応内容に疑問を感じたら、
言い切られたとしても食い下がったほうが良いですよ!
上席若しくはセンター長に対応させるか、
それでも納得がいかない場合は、
お客様相談室に電話するのも手ですし、
場合によっては自身の保険の弁護士特約を使うのも良いでしょう。
今回の板金修理個所は、リアバンパーとリアハッチですので、
コーティング補修範囲は左右リアフェンダーが追加となりますので、
その追加パネルは“鉄粉除去”を行ないます!
雪国で使用されている割りに、
鉄粉付着は意外と少ないです!
長野県のようにブレード除雪とエンカルがメインではなく、地下水放水による融雪がメインとなる為に、
あまり鉄粉の脅威が高くないのかも知れません。
→の写真の白い泡はこまかな鉄粉の反応した状態です・・・
まあディーラーでの修理ですから、
このくらいの傷はメーカーからの色つきバンパーとして出荷され脱着しているだけでも、
付いているだろうとは予想はしていました・・・
彼らの傷と言う認識は、所謂ガリ傷レベルであり、
この程度は傷と思っていませんから・・・
多分このようなスクラッチ傷が存在していることすら、
認識はしていないでしょう。
私に言わせれば、
ディーラーマンのスキル素人以下ですから・・・
幸いにも、保険修理での再塗装(交換パネル)の磨きは、
“02スタンダード・ソフト磨きコース”が最低施行レベルとして認められていますので、
この程度の傷は完全除去できます!
注)最低施行レベル=弊社で以前の施行が行なわれており、且つその施工時にこれ以上のレベルの磨きをこなっている場合は、
同じ磨きが認められます。
予想通り傷は総て除去出来ました!
今回は弊社でのコーティング補修(磨き)が有りましたから、
傷はない状態に最終的になりましたが、
コーティング未施行であれば、
施行前の傷だらけの状態のままとなってしまうことに、
ディーラー側は何ら問題を感じないのでしょうか?
多くの一般の方は、未だに故障修理も板金塗装も、
一番修理レベルが高いのがディーラーと思われてる方が多いようですが、
確かに工賃も高く自社販売車輌ですからその様に思ってしまいがちですけれど、
実際の現状は違います・・・
特に板金塗装の場合は、外注若しくは車内外注となることが殆んどですが、
その場合の仕切り(外注価格)は0.7~0.6掛けとなりますので、
例えば10万円の請求金額の修理でも、
実際に工場が手にするのは7~6万円となりますから、
当然依頼された工場は7~6万円分の仕事内容しか行ないません・・・
つまり、
下請け仕事でハイクオリティ-な完成などするわけがない。
板金塗装隣接パネルであるリアクオーター(フェンダー)も、
そこそこ傷入ってしまっています・・・
オーナー様にお聞きしたところ、以前は洗車機が多かったそうですが、現在はGSでの手洗い洗車が多いそうですが、今見える傷の多くは洗車機ではなく、
手洗いに因る傷のような印象です・・・
これも上記した一般の方の勘違い思い込みの一つで、
洗車機は傷だらけになり、
手洗いのほうが傷は入らない!
残念ながら、
これは思い込みです・・・
一般的なGSでの手洗い、一体時間はどれほど掛けているでしょう?
実際数十分の作業で、
拭き上げも幹線道路に面した半露天で行なうのですから、
傷を入れしまうリスクは、
ご自身が自宅で行なう手洗い洗車よりも高い可能性があります・・・
逆に、
最新鋭の洗車機で、
キチンと管理された洗車機であれば全く傷が入らないわけではないですが、
手洗いよりは傷が入るリスクは低いでしょう!
幸いにも傷の量はそこそこありましたが、
深さはなかった為に、
保険会社が隣接パネルで認める(弊社施行時の時の磨き)磨き、
“01スタンダード・ソフト磨きコース”で、
傷完全除去も達成できました!
パネル単位での施行で、今回のようなクオーター(リアフェンダー)の場合は、1枚パネルとして連続している、
Aピラー先端部(フロントガラス横)までキッチリ磨きは行ないます!
再施行を行なわない部分は、
総てマスカーで覆い隠して磨きを行ないますので、
コンパウンドが飛び散って関係ない場所を汚してしまったり、磨きの際バフが更に横のパネルに被って、
コーティングを削ってしまうことを防いでいます。
SUBARU スバル レヴォーグ 1.6GTアイサイト(VM4)
コーティング補修終了
保険会社とのごたごたもありながら、わ
ざわざ加賀からお持込頂き、
一度加賀に戻られ、
再度お引取りの為弊社までおいでいただく労力は大変なものですので、
その労に報いるためにも一生懸命施行させて頂きました!
お引取り見えられたオーナー様も、再施行された愛車を御覧になって、
「又凄くきれいになったー」
「ただ、綺麗になることで、今まで気付かなかったあらが目立つようになってる・・・」
不注意で付けてしまった傷、知らぬ間に付いてしまっていた傷、
トップ部分に目立つイオンデポジット・・・
特にイオンデポジットは、
ご自宅からアパート暮らしになり管理が思うように出来なくなったことや、
加賀という地域性での天候不順に因る環境的な問題が重複してしまっています・・・
とは言え、これ以上進行させてしまいますと、
次はイオンデポジットクレターに進行して行ってしまいますので、
まだ永くお乗りのようでしたら、
来年くらいには再施行を検討されたほうが良いでしょう!
以前施行いただいておりますコーティングは、
弊社スタンダードである“マーベラスフィニッシュ・スノーガード”ですが、
修理パネルとその隣接パネルを合わせて4パネルを再施行いたしました!
更には以前の施行で、
“レジントップコート・コクーンSTD”も施行いただいておりますので、
これに関しましては丸ごと1台施行です。
これに関しましては、
各保険会社との協定で、
ガラスコーティング露出部分と、再施行対象パネルである部分のみレジン施行にしてしまうと、
明らかに艶の意匠性が異なってしまう為、
意匠性確保の為丸ごと1台分の施行を承認いただいています!
恐らくこの様な承認を取り付けている施工店はほとんど無いと思いますが、
これを含め施行の必要性を理論立てて説明可能な事と、
施行レベル(目指す完成度)が高いことが、
保険会社としても有無を言えぬ所だと思っています。
遠方より、わざわざ起こしただき、ご苦労様でした。
お勤めの旅館、今度機会がありましたら、是非1度お伺いしてみたいと思っております。
加賀友禅でも買ってみましょうかね。
これから春・梅雨・雷雨と、又違う気候影響を受けてしまうことになりますが、何とか頑張って頂き、よき管理を心がけてください。
このたびは、わざわざお越し頂き、ありがとうございました。
車輌クラス:クラスL
施行コース:
コーティングコース=マーベラスフィニッシュ・スノーガード ガラスコーティング
磨きコース1=01スタンダード・ソフト磨きコース(再塗装隣接パネル保険対象磨き=左右クオーター)
磨きコース2=02スタンダード・ソフト磨きコース(再塗装パネル保険対象磨き=リアバンパー・リアハッチ)
オプション施工1=鉄粉クリーニング(再塗装隣接パネル=左右クオーター)
オプション施工2=レジントップコート・コクーンSTD(1台施行)
施行料金:保険会社支払いの為非公開
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