2018年05月03日公開|レクサス
昨年春ごろに一度お見積もりさせて頂きました
ご新規のお客様ですが、
それ以降とんとご連絡もなく、
「冷やかしか・・・」
と思い見積書も処分をした途端、
突然お越しになられ施行のご予約を頂きました!
この間カスタムショップでモデファイなされたり、パーツを新品に交換したり、
他店相見積に行かれたりしていたそうです。
相見積先は、昨年位からご新規のお客様では時々検討先として候補になったとのお話をお聞きする某2店舗ですが、
施行料金で比べれば弊社ダブルスコアー並に高価格でありながら、
弊社をお選びいただけている事は、
ありがたい限りです!
但し、
これ等2店舗と弊社との相見積自体が本来であれば全く意味を持ちません・・・
何故かと言うと、
弊社は“磨き屋”ですし、
他店は“コーティング屋”だからです。
で何が違うの?
ですが、
弊社は意匠性を磨きで作り上げ、
その磨かれた塗装面を保護する為にコーティングを施行しています!
他店さんは、
磨きと言っても殆ど素人レベルですので、
磨きによる極端な意匠性改善はできず、
傷などは基本的には傷埋めコンパウンドなどで処理をして、
意匠性は表面反射力の強いコーティングで作り出すという手法です。
どちらを選択なさるかの是非は、
オーナー様個人個人の求めるものや考え方によって違ってくるでしょうが、
本質的意匠性改善と深い艶を求めるのであれば“磨き屋”でしょうし、
パット見の光沢を求めるのであれば“コーティング屋”さんでも十分といえます!
後者の選択であれば、
ディーラーコーティングでも大差はは在りませんし、
極論からすればキーパーコーティングでも求められるレベルになるかもしれません?
と考えると、
コーティング専門店を謳っているところの費用対効果が一番ロス値が高いでしょう・・・
磨き屋では、
全国的に規定値引き以外のキャンペーン値引きは殆ど見かける事はありませんが、
コーティング屋さんでは1~3割値引きは当たり前、
酷いところになると5割引などと広告していますけれど、
このような値引きが可能ということは本来の正等価格が値引き後の価格で、
定価自体が完全なボッタクリ価格と言う事になります・・・
それと比較すれば、
キーパーコーティングは全国統一価格で、
基本的に店舗ごとの値引きも禁止されていますから、
時間工賃の適正性という面でも真っ当だと思えます!
バージョンLですので、レザー内装ですがなんとビビットなレッド!
ブラックボディにレッド内装は目立ちますねー
5年経過にしてはかなりレザーの痛みは酷いです・・・
前オーナーの扱い雑だったのでしょうし、
レザーメンテナンスもされていないことからこうなったのでしょう。
此処まで行ってしまいますと、
既に復元は無理ですが、
これ以上痛みを進行させてしまうとみるも無残な状態になってしまいますから、
レザーメンテナンスは小まめに行ってください!
それと、
お引取りの際に奥様確かジーンズだった記憶ですが、
この状態でジーンズの摩擦にはとても耐えられる状態ではありませんから、
ジーンズ以外のものをお履きになられるようにしてください。
年式からすると鉄粉付着はそれほどではありません!
中古車としてのご購入だそうですから、販売店か全オーナーが鉄粉の除去をしていたのかも?
但し、
花粉・黄砂の付着は半端ありません・・・
というのも、
お持込戴いた際には未洗車の状態でしたが、
既にこれ等が、
付着~雨濡れ~固着~酸化~ピンポイントイオンデポジットクレーターへと進化してしまっておりました。
オーナー様は埃が被って汚れている程度にしか認識しておられないようでしたが、
この時期一番やってはいけない放置をされてしまいました・・・
カーポートを車庫と同等に近いものとみる過信ですが、
カーポートはサイドスクリーンでも付けていない限りは露天駐車に近いとみるべきです・・・
オーナー様曰く、
「此処まで傷だらけにしてしまったのは、
自分の洗車だと思います・・・」
「購入時に此処までではなかったような気がします。」
とのことでしたが、
一年足らずでは此処まで幾らなんでも傷は入らないでしょう。
つまり、購入時はポリマーで傷を隠され艶も出ていますから、
誤魔化されていてだけで、
時間経過とともにポリマーが取れることで傷が露出したのだと思います・・・
私の感覚では、
購入するべきではないお車を選択してしまった・・・
と思います。
尤も、市場台数も少ない上にこのソリッドブラックを希望されてしまえば、
選択肢も殆ど存在しないでしょうけれど・・・
此処まで艶すら失うほどに傷で埋め尽くされておりますので、
磨きのコースは必然的に03磨きコースとなりますが、
オーナー様はできる限り綺麗になされたいとのことで、
“03パーフェクト磨きコース”のご依頼となりました!
セルフリストアリングコート・トヨタ系ご自慢の熱塑性型自己修復機能塗装ですが、
ニッサンスクラッチシールドと同じで、
業界関係者から言わせるとダメ機能塗装の代表格です・・・
5年経過していますから、
大分塗装のフレキシビリティーも失われてきてはいるでしょうが、
それでも傷が入りやすい塗装の代表的存在です・・・
この様な柔らかさを謳った耐擦り傷塗装は、
圧縮傷に対しては本当に僅かではありますが耐擦り傷性も持つ可能性は有りますが、
切断傷に対しては全くの無防備というよりより傷が入りやすい塗装といえます。
傷の多くは切断傷ですので、
軟らかい塗装が故に切断傷は入りやすくなりますので、
この手の塗装を売りにしているトヨタ系やニッサンやBMWは、何の為にこの手の塗料を採用しているのかが全く持って?
です。
トップ部分より側面のほうが酷いかもしれません・・・
良くぞ此処まで傷だらけにできた、
という印象です。
一番↑↓の写真は←側は今回の磨きのファーストポリッシュとなる特種ウールバフによる磨き後で、→側は施工前の状態です。
特種ウールバフと珪藻土コンパウンドにより、
埋め尽くされていた殆どの線傷は除去され、
代わりに特種ウールバフによるポリッシャースクラッチ傷に置き換えられます!
同等の研磨力はスポンジバフで行なうことも可能ですが、
弊社でこのレベルの研磨では基本的には特種ウールバフを使用しているのは、
研磨時にスポンジバフに比べ塗装表面温度が上がりにくい為、
塗装を軟化させないために余計なポリッシャー傷を入れてしまうことが防げますし、
塗装表面温度を上げすぎてしまい塗装寿命を縮めてしまうこともありません!
この後、
高価なドイツ製の粗めスポンジバフとドイツ製特種コンパウンドで、
特種ウールバフのポリッシャースクラッチとまだ残っている線傷を除去しますが、
今回はこの段階迄はシングルポリッシャーを使用して磨きます。
コーティング屋さんの中には、
「弊社は磨きもきちんとした施行ができます!」
みたいに謳っている所も多く見かけますが、このように自己修復機能耐擦り傷塗装でこの様なソリッドブラックを、
既存傷除去までをシングルポリッシャーで磨けていない店舗であれば、
磨きは単なる素人レベルとみるべきです・・・
今では、
殆どの施工店さんがダブルアクションポリッシャーのみで磨きを行なっていますが、
確かに技術が多少なりとも在ればある程度の傷取り研磨は可能ですけれど、
これには塗装の曇りを誘うというリスクを伴いますので、
本当に高技術の施工店ではダブルアクションポリッシャーは仕上げでしか使用しません!
6月には、
新商品のソリッドブラックであっても仕上げまで施行可能なシングルポリッシャー入荷しますので、
今から非常に楽しみです。
粗めのシングルポリッシャーの磨き修了後は、
新たなにスポンジバフによるスクラッチも入っていますので、
それを除去する為に今度は、
前の磨きで使用したスポンジバフとコンパウンドでギアアクションポリッシャーにて、
シングルスクラッチ傷の完全除去まで磨き上げます!
その後、
ドイツ製仕上げ用スポンジバフと粒度・粒形混在タイプの特種なコンパウンドを使用しますが、
一般施工店さんで使用される、
スポンジバフ・コンパウンドに比べ3~4倍もする特種で高価なものを使用しますので、
どうしても弊社の施工は高額となってしまいます・・・
此処までが、
一番ご依頼の多いスタンダード磨きでの施工段取りですが、
今回は“パーフェクト磨きコース”ですので、
さらに緻密な仕上げ磨きを行ないます!
そしてパーフェクト磨きコースの仕上げ磨き+αですが、此処ではオービット5mmというダブルアクションポリッシャーを使用し、
このポリッシャー専用に国内メーカーで特注したスポンジバフに、
上記したコンパウンドより更に粒度が1/10という超微粒研磨剤で仕上げますので、
他店の磨きでは作りえない鏡面仕上げがなされます!
常々申し上げていますように、
磨きの是非は技術力や知識力はプロとしてお金を頂くのですから、
当然備わっているのが当たり前ですが、
それをより生かしきる為には機材の優劣が大きく関係いたしますけれど、
これには施行単価がきちんとした粗利を確保できていたり、企業資金力が大きく影響してきます。
どの業種にも言える事でしょうが、自転車操業の店舗では、
良い仕事をすることより明日の飯が優先されてしまいますから、
高度な製品完成など二の次になってしまうことでしょう・・・
中央の写真の上に位置する照明も、数十万円するもので、
一般的に使われるメタルハライド水銀灯と比較して6倍近く高価ですが、
傷の確認性を優先すれば照明にお金をかける事は、
プロとして当たり前です!
ちなみにホワイト車の場合には、
特殊レンズと特種LEDを組み合わせた照明を使用しますが、
塗装は色により光の反射特性が違いますので、
色により照明も使い分けるだけの設備や知識があって初めてプロ施工店と言えるでしょう。
フロントバンパーは、オーナー様が現行レクサスのグリルに変更される為に埼玉県のカスタムショップに依頼され再塗装されたそうですが、
その塗装レベルの低さは早々お目にかかれるものではありません・・・
よく関東激戦区でこの様なクオリティーで成り立ちますねー
色自体はそれほど酷くはありませんが、
中砥ぎは一切行なわれていない為、
柚子肌は玉石の庭のようですし、
物咬み量も凄いです・・・
又、
他のパネルと比較してもスクラッチの入り方が物凄いですから、
塗料の硬化剤配分量も非常に少なく、
これ等から判断するとそのうち塗装剥がれるんじゃないの?
と、言った感じです。
このレベルですから、
足付けもまともに行っていない可能性のほうが高いですので、
まともに03磨きコースを行なってしまうと、
熱で塗装剥離のリスクがありますから、
オーナー様にはお断りをしたうえで、熱がかからない程度に軽く磨きます。
それでも正直怖いです・・・
とにかくプレスを極力かけないように軽く磨きましたが、
それでも予想よりはかなり傷の処理はできました!
逆にいかに塗装が柔らかいかと言う事にはなりますが・・・
然し、
物噛みが半端無いですから、
プレスをかけずに、
ましてやコンパウンド絡みがしづらいコンパウンドを使用しているにもかかわらず、
物咬み周囲でコンパウンドが絡みます・・・
一々その絡みを処理しながらですので、時間は思いのほか食いました。
傷に関しましては1%位まで除去できました!
但し、花粉・黄砂での酸化痕跡は、
既にピンポイントイオンデポジットクレーターに進行してしまっていますので、
白っぽく酸化している状態は改善できても、
クレーター自体は処理不能です・・・
1週間ほど花粉・黄砂が降り積もった状態を放置されていたそうですが、
どうやらシャンプー洗車される際にコーティング専用シャンプーを使用されていたそうですけれど、
この手のシャンプー所謂油脂系ポリマーですので、
花粉・黄砂が酸化した際に成長できるように餌を与えているようなものです・・・
極端にはマフラーエンド錆びてきてはいませんが、
部分的には酸化し始めていました・・・
但しまだまだ初期症状でしたので、
特種なフェルトホイールとリューターにより除去できました!
見違えますねー
LEXUS レクサス IS250C バージョンL(GSE20)
コーティング終了
施工中2度ほどオーナー様様子伺いに訪れましたが、
毎度ノーアポで突然なのは困りました・・・
来店されるのは構わないのですが、
手の離せない作業中や来客中ですと、
何せ総てを基本的には一人でこなしている為、
てんてこ舞いになってしまいます。
娘がお相手しても意味無いですしねー
然し、
お土産にビールをくださいましたから、
流石に早々粗末な対応もできませんし。
皆さん私が大酒のみと知っていて、
ビールのお土産多く頂ありがたいことですが、
京都出張所新築の金策の一環として、
現在庫消費終了と同時に“晩酌禁酒”することにいたしましたので、
頂いてしまうと意思挫けてしまいますから、
今後はお気遣い無用です!
代わりにお菓子も結構です。
私も娘もお菓子類は一切口にしないですし、
娘の子も砂糖の入った物は一切与えない方針だそうですので。
オーナー様訪れた際に、施工中のお車を御覧になられて、
まだまだ完成には程遠い状態でも、
「何これ、こんなに綺麗になるものなのですか?」
「ビックリしました!」
との事でしたが、コーティング中盤でいらした際には更に、
「何ですかこれ、こんな艶になるとは!」
と、更に驚かれておいででしたが、お引取りに奥様といらっしゃり、
晴天の屋外で御覧になった際には奥様から、
「こんなに変わるの、まるで新車の納車みたい、乗らないで飾っておきたいね!」
と、
スレンダー美女の奥様にも、
施行された喜びを感じて頂けたようで、
施行者冥利に尽きます!
今回お見積もりから1年ほど経過してしまっていましたので、選ばれたコーティングの理由はハッキリは記憶していませんが確か、
「カーポートの為雨がかかるので水染みができにくいものを!」
だった様な、
その為“ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリット”をお選び頂いたのだと思います!
上限ご予算もなかったですし。
カーポートでソリッドブラックですので、
当然のこととして“レジントップコート・コクーン”もご依頼頂いておりますが、
今回は“SP”です!
最近のご依頼では、
圧倒的にSP比率が高いですが、
此れはコーティング初期トラブルだけを防ぐ役目のレジン効果のスタンダードよりも、
価格は高くなってもより滑面性が高まり滑水性が高くなりますし、
1年近くコーティング保護効果が持続する事を認められてのことと思います。
これからの季節、
こんな感じでオープンを楽しまれるのでしょうが、
目立ちやすい奥様とこの状態では人目を引きまくることでしょう!
私も過去には3台ほどオープンカー所有していた経歴はありますが、
二十歳くらいの頃は結構彼女など乗せながらオープンで乗りましたけど、
40台後半で購入した時にはなんか恥ずかしさがあり都内か避暑地くらいでしかオープンにはできませんでした・・・
このお車に様に、メタルルーフの電動となると、
収納トランクスペースが長く必要となる為、
かなりリアレッグスペースが犠牲になってしまう車が多いですが、
このお車なら十分に大人4名乗車も可能です!
ただ、
4人乗りのクーペコンバーチブルと言う物は、
かなり中途半端な立ち位置で、
どうせならISクラスではなくLSクラスのほうが雰囲気は出るでしょう。
磨きに予定より時間消費してしまったために、お引取りを2日ほど延長させて頂きまして、大変助かりました。
丁度お預かり日程中に、急遽京都出張所の土地購入手続きが必要になってしまったことも一因でした。
今までのように洗車で傷を入れないようにとの事で、拭き上げをしないように大型のブロアーも購入されたそうですが、ご注意させて頂きましたように、花粉・黄砂の降り積もりを確認されたら、できるだけ日を措かずに洗い流すようにだけはしてください。
弊社施行に大変ご満足をいただけました事は、施行者冥利に尽きます。
この度は、弊社をお選びくださり、ありがとうございました。
又、ご丁寧にお土産までご心配まで頂きまして、恐縮です。
PS:ご来店の際は、事前のアポをお願いいたします。
車輌クラス:クラスM
施行コース:
コーティングコース=ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド ガラスコーティング
磨きコース=03パーフェクト磨きコース(傷みの目立つ使用過程車向け=深い傷取り・柚子肌調整・超鏡面仕上げ)
施行料金:245.385円税込み(代車使用無し割引―5%・ソリッド塗装割増磨き+10%・濃色車割り増しランク1磨き+20%・耐擦り傷塗装割増磨き+20% 適応)
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