2018年06月03日公開|マツダ
愛知県よりメンテナンスでお越しいただきました準会員様です!
今回はお越し頂き状態を拝見して、メンテナンス作業を決めることになっておりましたが、
いざ拝見してみると予想していたよりもかなり状態は深刻でした・・・
最大の問題はやはり水染み(イオンデポジット)ですが、
水染みと言うより酸化ピンホールですけれど、
今年は例年に比べ花粉・黄砂の飛散量が非常に多かったため、
その影響でしょう。
ご自宅は一軒家を新築なされておいでですが、
敷地余裕が無い為露天駐車の管理状態だそうで、
黄砂・花粉の除去は毎週末の洗車が最短サイクルとなってしまいますから、その間に降雨などにより堆積した花粉・黄砂が、
水濡れ→酸の溶け出し→乾燥→イオンデポジット化→酸化ピンホールへの進行という、
ハードダメージになる構図だったようです・・・
此れはしょうがないことではありますが、新築と新車購入を考えた時、その駐車条件を考慮して、
ボディカラーを選択していればダメージは最小限に防げました!
好みのボディカラーで出来る限り綺麗な状態を維持したいと言う事が実現可能か?
と言う問題は、
一番影響してくるのは駐車条件です。
ですので、
車庫保管以外の場合には好みのボディ色だからと言って濃色車を選択してしまえば、
イオンデポジットクレーターに侵され易くなってしまう事は必然ですし、
それでも状態維持をしたいとなると、
ランニングコストとしてメンテナンス費用に多大な出費を覚悟しなければならなくなります・・・
但しこれも、
国産車得にマツダ車のように膜厚が薄い車に関しましては、
度重なるハードな施行も限りがありますので、
露天駐車の条件下では長期保有自体に無理があるでしょう・・・
やはり露天駐車ですので毎週洗車をなされていると言っても、
鉄粉付着は結構なものです・・・
施行いただいているコーティングは、
弊社最高ランクのグラスコート・アルティメット ハイブライテンズではありますが、
幾ら高性能と言えども鉄粉の付着・食い込みは防ぐ事はで来ません。
ですので、コーティングの性能維持のためには、
鉄粉除去を含めお車の状態に応じたメンテナンスは必要です!
あまりピントが合っていませんが、
トップ部分はかなりのイオンデポジットと進行してしまったイオンデポジットクレーターに覆われてしまっています・・・
この状態ではスケールリムーバーを施行しても、
堆積状態であるイオンデポジットは処理できても、
クレーターには効果は有りませんから、
意匠性改善は3割がたに止まるでしょう。
そこで今回は“メンテナンス磨き”を行うこととなりましたが、
これは弊社コーティング総てに施行可能な訳ではなく、
基本的には高膜厚・高硬度コーティングに適した施行です!
スタンダードクラスのコーティングでも施行は可能ではあるものもありますが、
行なったとしても1回のみ、
それでも相当の膜厚消費はしてしまいますので、
残存耐久性は1/2以下に落ちてしまうでしょう・・・
オーナー様が施行なされているコーティングであれば、
4~5回程度の施行は可能になります!
メンテナンス磨きは、
通常の磨きコースに置き換えて考えると01スーパーライト・ソフト磨きコースと同等のポリッシャー・バフ・コンパウンドを使用いたしますが、
通常の研磨と違い1箇所1回こっきりの磨きとなりますので、
クレーターや傷を少しでも除去しようと繰り返しの磨きはいたしません。
手洗い洗車時の不注意に因る傷が各所に目立ちます・・・
これは、
洗車前の下洗い(高圧スプレー洗浄)がなされていない状態でいきなり洗われているか?
洗車中にスポンジ等のゆすぎを行なわず全体を洗われているか?
洗車中に飛散物が付着しやすい環境なのか?
など等が考えられますが、
どちらにしても洗われている手先部分の状態を常に目視確認しながら洗われていないことから、
傷入れの可能性を見落としていることが最大の問題と言えるでしょう・・・
幸いな事に、ルーフのかなりダメージが深いと思われた、
幅の広い長い線傷はほぼ除去されてしまいました!
多分傷の種類が圧縮傷だったために、
コーティングの表面に付いた傷だったのでしょう。
これが切断傷であれば、
その深さまでの研磨はメンテナンス磨きでは行いませんから、
残っていたでしょう・・・
今回はこの傷に関しては運がよかった!
然し前掲した練プラ部分の傷は、
素材の問題もありますが全く改善されませんでした・・・
かなりの改善はなされましたが、
点状に染み・クレーターとして確認できたものの5割程度は既にクレーターであったようで、
残ってしまっています・・・
これ以上の改善となると、
再施行が必要となりませけれど、
駐車環境の改善と洗車管理・頻度が改善されない限りは、
“いたちごっこ”となってしまいます。
くどいようですが、車の状態維持には、コーティングを何を施行するかの因る影響性も当然大きいですが、
決定的なことは駐車環境です!
今回オプション施工として、
ヘッドライトカバーのきばみ予防としての施行のご相談を頂きましたが、
価格よりより耐久性の高いものをお望みとのことで、
“エクスペル・プロテクションフィルム”をご選択いただきました!
国産車でもこのくらい単純形状なら良いのですが、
多くの国産車は何の為にこの形にしているの?
と言う、
まったくの意味不明な形状が多いですので、
施行可能車種は1/5もないかもしれません・・・
MAZDA ロードスター RF VS(NDERC)
メンテナンス・オプション施工終了
最後の仕上げといたしまして、
会員様限定の“リフィックス・コート”のご依頼も頂きました!
然し、
現在リフィックス・コートは品質改善中のため使用できませんので、
NEWリフィックス・コート完成までの期間は、
以前施行いただいておりますコーティング剤での塗り込みとなりますので、
今回は“グラスコート・アルティメット ハイブライテンズ”で施行いたしました。
オーナー様にはかなりお得な事ですが、
リフィックス・コート施工費よりコーティング剤の価格のほうが遙かに高いですので、
弊社は大赤字・・・
早いとこメーカーに改善品であるNEWリフィックス・コートを完成していただかないと、
そのうち弊社倒産してしてしまいますわ。
この期間の施行証明書は実際はリフィックス・コートでの施工ではなくなってはおりますが、
施工金額はリフィックス・コートとなっておりますので、
記載内容はリフィックス・コートとなり、
基本耐久期間も1年間と記載されます。
遠方よりわざわざメンテナンスでお越し頂き、ありがとうございました。
然し、私の確認ミスでコーティングのもや拭き残しが在ったそうですので、大変申し訳ございませんでした。
DIY補修でのケミカル送付では、ケミカルの扱いが非常に危険を伴うために、出来かねますので、大変お手数ですが弊社までタイミングをみてお越しください。
多少お待ちいただくことにはなりますが、短時間で補修可能です。
期間放置は特に問題を引き起こす事はありませんので、そこはご安心ください。
後洗車の今後の課題ですが、まずは必ず下洗いをして頂き、洗車中もスポンジ等は1パネル洗う都度濯ぎを行い、洗っている部分を目視して洗うようにしてください。
それと洗車終了時の精製水の吹き掛けを行なって頂ければ、今までよりは相当改善されると思います。
お手数ですが、洗車及び補修の件よろしくお願いいたします。
会員クラス:正会員昇格
車輌クラス:クラスSS
施行コース:
オプション施工1=鉄粉クリーニング(リフィックス・コート会員メンテナンスコース)
オプション施工2=メンテナンス磨き(リフィックス・コート会員メンテナンスコース)
オプション施工3=リフィックス・コート(リフィックス・コート会員メンテナンスコース)
オプション施工4=エクスペル・プロテクションフィルム(ヘッドライトカバー=アルティメット使用)
施工料金:68.718円税込み
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