2018年06月08日公開|フォード
ご新規のお客様ですが、
弊社初のシェルビーです!
シェルビーと言えばコブラが有名ですが、
マスタングのシェルビー・コブラとACコブラとは全く繋がりはありません。
マスタングのシェルビーは当初レース用チューニングカーとして製作されたもので、
後にチューニングカスタマイズカーと変貌してきていますが、
このモデルでもGT350Rと言うサーキットモデルもあります!
然しこの車この時代にあって5.2LV8NAで526psを叩き出し、
アメ車としては驚異的8.250rpmもの高回転型エンジンですので、
アメリカンV8特有のドロドロ排気音ではありません!
恐らく、
コルベットのベースモデルよりは遅いでしょうが、
コルベットはスーパーチャージャーで武装されていますし何よりも純然たる2シータースポーツカーですから、
比較対象ライバルは同じクーぺモデルのカマロSSとなるでしょう。
カマロSSは6.2LV8NAですが、
このGT350よりも100psほどパワーが低いですから、
いかにこのシェルビーのエンジンが高度なチューニングされているかが判ります!
キャロル・シェルビーの製作した車だけに許される、
シェルビーコブラのエンブレムですが、
アメリカにはコブラはいないはずですが、
何故にコブラ?
ガラガラヘビでは様にならないからですかねー
確かにコブラが鎌首もたげて威嚇する様は、獰猛なチューニングカーが襲い掛かる様を連想はさせますが、
この時代そんなこと公道ですれば危険運転で直検挙されちゃいますねー
ラジエターの前にには、
カーボンコンポジットが配置されていますが、
これは車体のねじれ抑制の為なのか?
クラッシュセーフティーの為なのかは?
広いエンジンルームでは有りますが、
流石に5.2LV8が収まると余裕はありません・・・
然し、欧州V8に比べると補器類が少なめですので、
ゴチャツキ感は左程感じません。
まさに王道のスポーツカーらしいメーターです!
これでも結構ハイテク表示はされていますから、
オールデジタル液晶など必要ないでしょう。
但し、
アメ車ですのでスイッチ類や内装材の質感の低さはしょうがないです・・・
アメ車と言えば基本ATですが、
この車はMT6速です!
シフトリンゲージの入りも、
結構しっかりしていていい感じですよ。
アメ車でもスポーツカーならMTありですねー
1.000万円越えの車でありながら、
ボンネットはステイ(支え棒)です・・・
普通はこのクラスであればダンパーであるのですが、
幾らアルミボンネットと言えどもこのでかさですと、
人力でボンネットを上げステイかけるのは一寸大変です。
体のでかいアメリカ人なら何の事はないでしょうが、
日本人で女性では一寸無理でしょう・・・
とは言え、
この車に乗る日本女性はいないでしょうけど。
1年落ちくらいの中古車として購入されたそうですが、
程度はかなりよくない・・・
走行距離1.000km一寸ですから、
恐らく新車時でも状態は左程変化はなかったでしょうねー
この状態であれば本来磨きのコースは、
02スタンダード・ソフト磨きコースが最適では有りますが、
今回何せ予算がない・・・
購入時車屋さんから10万円のコーティング見積もりが出ていたそうで、
「その予算で出来るだろー」
みたいな話なのですが、
車の状態も考慮せず、
仕上がり程度にも拘りがない施工というものは、
逆に10万円掛けて施工する意味が何処に在るのだろう?
と言う、
疑問のほうが私は大きく感じてしまいます・・・
結局は予算からの施工可能な磨きは、
“01スーパーライト・ソフト磨きコース”ですから、
本来であれば単に艶を出すためだけの磨きとなり、
塗装グランドは殆ど改善されませんし、
傷の処理も無理です・・・
本来はそれで当たり前ですが、
この2~3ヶ月で最新式ポリッシャー・バフ・コンパウンドを導入してきていますし、
それらと今迄弊社が積み重ねてきた磨きのノウハウとを合体させることで、
今までよりはかなりの改善進歩が可能になりました!
但しこれ等の新機材等の導入は、低価格の磨きで高度な磨きに匹敵することをするためではなく、
より高度な仕上がりを目指す為であったり、
より短時間での磨き終了を可能にすることで、
塗装に対してのストレスをかけないためなどですので、
この様な理由に対してこれ等を用いる事は本末転倒なんです・・・
今回使用したポリッシャーは、本来は濃色車であれば中間での磨きで使用しているもので、バフは仕上げ用の特種なバフ、コンパウンドは中間から~仕上げまでをカバーできるものですが、
この組み合わせ多分一般の磨き屋さんではありえない組合わせだと思いますが、
これも回転速度やプレス圧プレス角度の調整により、
ある程度の傷を処理しつつ、
艶も上げて行くということが可能になりました!
どうでしょう、
当初の傷よりは1/3位にはなったでしょうし、
艶も相当上がっています!
よく職人の世界では道具8割みたいな事が言われますが、
それ仮に素人がその様な高度な道具を使用したとしても、
多分何の役には立ち得ないでしょう・・・
幾ら優れた道具でも、
それを生かしきるには経験と知識あってのことです!
Ford フォード マスタング シェルビーGT350 コーティング終了
大迫力の仕上がりになりました!
あくまで素人目にはですけど・・・
この獰猛なスタイルと、
爆音響かせながら輝きを放ち追いすがられたら、
おもわず道譲っちゃいますね。
高速道路なら、
勝負挑んでも勝てる車は殆どいないでしょう・・・
最近のアメ車はただの直線番町ではなくコーナリング性能も重要視されてるとは言いますが、
実際最近のアメ車乗ったことがないですのではっきりは判りませんが、
この車体のでかさですからそうは言ってもヒラヒラみたいな事ではなく、
パワーに物を言わせてパワースライドで曲がっていくみたいな感じにはなるんでしょうねー
今回10万円の予算から磨きをひくと、残った予算からおのずと施工可能なコーティングが決まってきます。
機能的には撥水がお好みとのことですので、
“エクセレントフィニッシュ・スノーガード”になりました!
表面フッ素撥水ではなく、
製膜層全体に満遍なく撥水機能が在る所謂金太郎飴コーティングですので、
極端に高い撥水はしないですが、
表面摩擦で膜厚減少をしていっても極端に撥水を失うこともありません!
この度は、ご入庫頂きありがとうございました。
珍しいお車に接することが出来、楽しませて頂きました。
但し、残念なのはここまで改善をしたいと思うレベルまでのご予算がお取りいただけなかった事は残念です。
意匠性にそれほど拘りをお持ちでないのでしょうが、多分もう一寸予算をお取りいただいて攻めることが出来たのであれば、そのかけた金銭の価値は十分に納得されたと思います。
次回がございましたら、是非試してみて下さい。
車輌クラス:クラスL
施行コース:
コーティングコース=エクセレントフィニッシュ・スノーガード ガラスコーティング
磨きコース=01スパーライト・ソフト磨きコース(本来程度極上新車向け=艶出し磨き)
施工料金:107.071円税込み(輸入車割増磨き+10%・濃色車割り増し磨きランク3+10% 適応)
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