2018年08月19日公開|ロータス
発足当初からのツーリング倶楽部メンバーの方ですが、
弊社施行は個人としてのご依頼は初です!
今までのご依頼は、
お勤めの会社の社用車を会社依頼という形で承っていましたから、
今回はご新規となります。
ツーリングには何時もご夫婦でご参加いただいておりますが、
ご夫婦共に長身ですので当然積載荷重も重くなり僅か156PSのローパワーでありながら、
2~3倍のパワーの車に対してタイトワインディングでは一歩も引けをとらない走りをされます!
最近はもう一台のオースチヒーレーでのご参加が多かったですが、
こちらはさらに1.200ccのOHVエンジンですから100PSすらありませんが、
これが結構早いんです。
理由はOHVエンジンの中速域でのトルクを生かし、かなりのクロスミッション的ギア比を旨く使い、車重が軽いことを利用して突込み減速を抑えることですが、
これかなりの腕前がないとできない走りです!
このスポーツ111というお車は、
結構レアなモデルでローバーの18KエンジンにVVCを装備しビックスロットルも装着され、
エンジンマネージメントのセッティングは通常のロータスカーズではなく、
モータスポーツ部門のロータススポーツが行なっていますので、
ある意味エキシージに近いホットモデルともいえます!
然し、前出のオースチヒーレーを購入されてからは、
急激に興味を失ったそうで、
最近ではほとんどお乗りにならず、
売却も考えられているとか・・・
ですので、
近いうちに弊社での委託販売になるかも?
今回のご入庫は、春のツーリング倶楽部の走りで前走していた、
ポルシェターボSより派手に飛び石を受け、
フロントガラスとフロントカウルが破損してその修理のためのご入庫です・・・
ですが、
この後方を走行していた私の車も派手にこちらのロータスから飛び石を頂、
ボンネットとフロントガラスやはり派手に破損してしまいました、
私は外注先板金塗装屋さんが暇になる時期を見計らって秋以降に修理する予定です。
今回はフロントガラスの交換がありますが、正規ルートでは標準で装備されていた、
スモークぼかしのあるガラスがメーカー在庫無しとの事で、
クリアタイプにするか?
社外品のスモーク暈しにするか?
の二択となるところでしたが、弊社が懇意にしているケントスピードさんにダメもとで問い合わせてみると、
純正スモーク暈し付き在庫で持っておられました!
流石です。
板金塗装屋さんでフロントカウルを外したタイミングで、ガラス屋さんに交換をして頂き、その後ボディの再塗装となりますが、
今回はフロントカウル全塗装と、
色暈しの為アンダーフロントフェンダーとドアも再塗装となり、
保険屋さんも開いた口がふさがらないほどの高額修理100万円など軽く越えてしまいました・・・
何せオールFRPですし、構造自体が複雑な為、
一般常識で考える修理代ではとても収まる代物ではありません。
約2ヶ月もの時間がかかり弊社に帰って来ましたが、
フロント回りはまさに新車です!
ですが、
今回保険修理外での残念な場所が在る為、
其処に関しましては自費での施行ご依頼を頂きました。
以前からお車拝見するたびに、
「酷いなー」
とは感じていましたが、ここまで傷んでしまっている、
ヘッドライトカバーは見た事がないです・・・
こちらのオーナー様、
正直どのお車に関しても外観にはほとんど無頓着です・・・
奥さんは元モデルもされていらっしゃいましたら、
相当お綺麗なんですが、
車はどうでも良いようです。
倶楽部メンバー結構この様な感覚の方いらして、
飛び石の犯人であるポルシェーオーナーなど、
オンシーズンは毎週の如く乗り回すのに洗車は年に2~3回程度しかしません、
3.500万の車にも関わらず・・・
かと思えば、最近では疎遠になってるロータスオーナーの一人には、
ツーリング中に洗車をする異常者もいますけど、
流石にここまでいくと変わり者の倶楽部メンバー達と言えども、
この数年は変人扱いしていますねー
所謂ナルシストですが、
思い込みや勝手な独占妄想も酷く、
現在の私の彼女初見は一緒だったのですが、
その後私がお付き合いを始めたことを明かすと、
「ふざけんな、俺が好きだったんだからなー」
気違い起こして喚き散らされましたが、
自分の中ではどうやらこの女性が自分に惚れていると妄想していたようです・・・
ある意味ストーカー予備軍とも言えるかも?
ナルシスト=ストーカー=異常行動犯罪者
連鎖関係あるような?
まずは#1.200ダメ滑ってペーパー掛かりません・・・
次に#800多少は削れますが、これでは何時になるかわかりません・・・
最後に#600何とかそれなりのペースで研磨出来て行きますが、
ペーパー消費が通常の輸入車の3倍くらい消費してしまいます・・・
過去にロータスのヘッドライトカバークリアー剥離したこと有りますが、こんな事はありませんでした。
うらおぼえですが、
過去に何処かでヘッドライトカバーの施行をされたとかお聞きしたような?
想像の域ですが、
その際施工店はクリアーを磨いて落とすのではなく、
薬剤で溶かして除去して、
仕上げにヘッドライトクリアー用のハードクリアーを塗りこんだと思われます。
この手法一時はGSや修理工場などではやり弊社近隣でも何社か行なっていましたが、
その場はかなりいい感じになるのですが、
その後再劣化してくると補修はきかずヘッドライトユニット交換になってしまい、
結局はクレームの嵐となってしまったとの事で、
今では1社も行なっていません・・・
聞く話によると、
溶剤でクリアーを溶かす際に、
ベースであるポリかも溶けてダメージを被り、
表面が軟化しているところに強い溶剤のハードクリアーを塗りこむ為に、
一部PPとクリアーが同化した状態になり、
ハードクリアー自体もかなりの厚塗りとなるそうです。
その結果PPとクリア自体の伸縮率が大幅な違いがあるため、
↑↑↑の写真のようにクラッキングしたような状態になるそうです・・・
ペーパーをかけていくと、
削り粉の色や密度でクリアが除去されPP部分に到達したことがわかりますが、
通常の状態でしたらこの段階でペーパーにより白くなった部分は均一な意匠性になるはずでけれど、
このPPは斑斑です・・・
上記したようにクリアを溶かした溶剤がPPも溶かし其処にクリアが更にPPと同化して要るのですが、
レベルが均一に同化していないのでこのように研磨面が斑になって来ると思われます。
単純に斑がなくなるまで研磨し続ければ斑は無くなるでしょうが、
当然PPの厚さも失われますから、
強度も極端に低下して割れる恐れが出てきますので、
これ以上はは危険です・・・
本来であれば、
ここまで傷んでしまっていればヘッドライトユニット交換が必要です・・・
やはり仕上げ磨きまで行なってみても、
全体意匠性には斑感があり且つ曇りも有りますが、
今回はこの後“エクスペル・ペイントプロテクションフィルム”を貼り込みますので、
かなり今よりは改善されます!
張り込み終了してみてはっきりしたのですが、
ヘッドライトカバー内部クリアも相当劣化もしてしまっています・・・
通常のライトユニットは相当キッチリしたパッキングがなされて要る物ですが、
そこはやはり品質管理のずさんなロータス製ですから、
アジア製品並のクオリティーです。
と言うか、
そもそもアジア製かもしれませんね?
とは言え、
このようになってしまっている一番の原因・責任はオーナー様に在ると言えるでしょう・・・
傷み初めの初期段階でリスクのない施行を、
きちんとしたプロ店で行なっていれば、
この様な致命傷を受ける結果にはなっていないはずです。
つまり、
放置期間の長さと、
補修をする方法や施工店をきちんと選ばなかったことです・・・
今回使用したエクスペル・ペイントプロテクションフィルム・アルティメットは、
車庫保管車両でありますからフィルム自体の劣化には10年以上の耐久性ありますが、
恐らくフィルム寿命の前にヘッドライトカバー自体が寿命となる事でしょう・・・
確か片側で28万位したはずです。
代償は高いです・・・
更に全ウインドウに、
“スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング”のご依頼も頂きました!
フロントウインドウ・サイドウインドウは弊社規定により最低“ライトポリッシュ”での下処理となりますが、
リアウインドウは低価格で施行可能な“鱗落とし”でも施行可能なのですけれど、
スプレーで撥水試験してみると、
そこそこの撥水してしまっておりますので、
この様な場合は“ライトポリッシュ”となり施工費高くついてしまいます・・・
これもうらおぼえですが、
GSで撥水コーティングして貰ったと聞いていた様な?
きちんとしたフッ素撥水コーティングでしたら、ライトポリッシュの際コンパウンドは初めはかなり強く弾かれてしまい、
相当回数擦らないと親水性は出現しないのですが、
このコーティング1回擦っただけで意図も簡単に無くなります・・・
まー、安い施行だからこんなものといえばこんなものなのでしょうが、
これでは洗車1~2回で落ちちゃうでしょうし、
フロントガラスなら1回降雨でワイパー使用してしまえば跡形ないでしょうねー
こんなレベルに施工費払うくらいなら、
レインXやガラコ買って来てDIYのほうがましかも知れませんし、
コスパでも優れているでしょう!
約2ヵ月半もの間お預かりいたしまして、ご不自由お掛けいたしまして、すみませんでした。
然し今回の飛び石修理は当初から相当の高額になる事がわかっておりましたので、初期段階から保険会社との施行範囲・金額の打ち合わせを念入りに行った結果、100%要求通りの施行が認めて頂けたのはラッキーでした。
とは言え、今後まだ所有し続けるのかお迷いとのことですが、年齢的にも社会情勢的にも、もうこの様な目を三角にして乗らないと楽しめない車は、手放し時のような気がします。
確かに永く所有されていることで愛着も相当あられるでしょうし、奥様と出かけられた思いでも詰まっている事と思いますが、売却されたお金でスローに旅行に行ける乗用車に変えて、スローな旅行してみるのも良いものですよ。
私もご存知のように全てのスポーツカーを手放し、デートの際にはレンジロバ-かジャガーで出かけていますが、会話にも集中できますし何処でも入って駐車出来ますから、スポーツカー時代のようにイライラもしませんし、疲労感もありませんから単純に観光楽しめますよ。
それと今後のツーリングですが、恐らく今後開催される可能性は低いです。
旧メンバーが復活してくれば別ですが、皆さん子育てや他の趣味が優先になっていますから、たぶん厳しいでしょうね。
これからロータスも乗りやすい季節となりますから、綺麗になったことですのでたまには乗ってあげてください。
この度は、ご指定いただきまして、ありがとうございました。
PS:ロータス売却の際は弊社委託販売でお願いできればありがたいです。
車輌クラス:クラスSS
施行コース:
オプション施工1(自費)=ヘッドライトカバー(ヘビーポリッシュ×4箇所)
オプション施工2(自費)=エクスペル・ペイントプロテクションフィルム(アルティメット使用=ヘッドライトカバー4箇所)
オプション施工3(自費)=スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング(フロント基本セット+リア×ライトポリッシュ)
外注施行1(保険修理)=フロントウインドウ交換(純正品)
外注施行2(保険修理)=板金塗装(フロントカウル・左右フロントアンダーフェンダー・左右ドア)
施行料金(自費):113.782円税込み
施行料金(保険修理):保険会社支払いのため非公開
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