2019年01月28日公開|日産
常連の会員様で、
此処の所ご無沙汰でしたが、
年明け早々にご来店になりご相談は、
ボンネットがしっかり凹んでしまってます・・・
事故ではないようなので何故こうなっているのか?
と言うと、車庫内にパレットに詰まれた荷物が積み重ねられ、それを崩れないように固定するために打ち付けてあったはずの木片が、車庫のシャッターを開けた途端、
強風に煽られてボンネットの上に落下・・・
この場合保険適応が、
飛来物として1等級か?
通常事故扱いで3等級か?
運命の分かれ道ですが、
初動での保険会社代理店への説明が悪かったことと、
代理店自体も事故センターへの事故報告に工夫がなかった為に、
通常事故扱い3等級ダウンの事故割り増しとなってしまい、
保険料値上がり実費で20万円弱とか・・・
修理費用が20万超過で元が取れる話となってしまいます。
最低限修理で自費であればボンネット交換の塗装で再コーティング無しで15万円くらいですが、
保険賠償での完全修理ですと、左右フロントフェンダーも色暈しのクリアー一枚入れとなり、再コーティングはフロントドア左右とフロントバンパーも加わりますので、
総修理費用は35万円近くとなります・・・
これにはオーナー様も大変悩まれて、
1週間お考えになった結果保険使用となりました!
このお車は法人所有のお車ですので、
自費修理でも保険修理での保険料値上がり分も経費計上での処理となられるそうですが、
弊社の場合も弊社お客様の法人所有のお車の場合も、
「どうせ経費だから完全にしてよ!」
と言われる方がほとんどですが、こちらのオーナー様は、
「一度に高額な経費は会社にとっては良いことでは無し、
支出が増える事は利益を減らすから避けたい・・・」
との事でしたが、
経営者としては非常に立派なお考えです!
私を含め、私の知人やお客様でこの様な発言をされたのは、
初めてお聴きしました!
きっとプライベートな飲み代や食事代でも、
経費にはせず自腹処理されているのでしょうねー
○○君見習ったほうが良いですよ!
と言うか、
私も反省しないといけないです・・・
保険使用の事故適用3等級ダウン事故割増での修理となりましたので、
今回は完全修理を目指します!
その為、
板金塗装修理ではボンネットは交換、
ホワイトパールの為左右フロントフェンダーは色暈しでクリアー全面吹きで、
側面FIXガラスも新品交換となりました。
コーティングの再施工範囲は、
さらに隣接パネルとなる左右フロントドア・フロントフェンダーが加わり合計6パネルとなります!
まずは隣接パネル施工範囲となるところを“鉄粉クリーニング”いたします!
保険対応の隣接パネルへの磨きは、
あくまで再塗装を行ったパネルと未施行パネルとの意匠性上のグラデーションを行い、
再塗装パネルだけが目立つことを防ぐ為のものですので、
保険会社認定磨きは01スタンダード・ソフト磨きコースに限られます。
これは、
自車車両保険修理でも他車賠償でも条件は同じとなります。
この磨きコース内に鉄粉除去は含まれない為、
オプション施工として隣接パネルのみ行ないましたが、
付着鉄粉の数こそ少なかったですけれど、
付着しているものは大きなものばかりでしたので、
長期放置しておけば鉄板まで食い込んでいくでしょう・・・
ですので、コーティング施工から1年以上経過していて、このようなことが起きた場合には、
残りのパネルのみ自費負担されて施工しておけば、
車にもお財布にも優しい!
隣接パネルの状態は、以前施工いただいてからの期間からすると、
傷は非常に少ない!
けれど、
その割には水染みの付着はかなり頑固です・・・
01スタンダード・ソフト磨きコースのファーストポリッシュでは、
ほとんど変化が見えませんので、
再塗装パネルとの隣接部分は3ポリッシュ、遠のくに従い2ポリッシュ~1ポリッシュとすることで、
未施行パネルとの意匠性のバランスを作ります!
車庫保管車でありホワイトパールでありながら、
これだけ水染みが多く付着してしまっている理由は、
お住まいの地域の水質がミネラル含有量が非常に多いことと、
そのような水質で恐らく洗車後の拭き上げが遅く、
その間に付着している水を蒸発させてしまっているのでしょう?
それでも、何とか再塗装パネル~未施行パネルまでの、
意匠性グラデーションは整いました!
このお車は、
悪名高いスクラッチシールドではありますが、
色がホワイトパールのため、
スクラッチシールの特性被害はほとんど出ていませんが、
濃色車の場合はそれなりの問題は出てきてしまっていたでしょう・・・
今回保険使用の修理ですから良いですが、
自費修理となると通常塗装よりスクラッチシールドの場合は、
1.5~2倍の修理費用がかかってしまいますので、
ほとんど効果がない若しくは実害すらありうる耐擦り傷塗装など、
いい加減ニッサンも止めるべきだと思います。
NISSAN ニッサン エルグランド3.5ハイウェイスター(DBA-PNE52)
コーティング補修終了
オーナー様は日常の足としてもう一寸小さい車が欲しいとの事で、
今後輸入車のMクラスレベルの中古車を購入検討されているそうですが、
何車かお乗りになられたお車では、
サスペンションのヒッチングと言うか硬さが気になられたそうですけれど、
其処が国産車と輸入車の大きな乗り味の違いとなりますから、
国産の乗り心地のようなフワフワ感をおもめるとなると、
近いものでフランス車やアメ車、Mクラスではないですがジャガーの350型以前やロールスロイスとなってしまいます・・・
昨年も国産車しか乗ったことのないお客様が、
メルセデスベンツのAクラスを購入されましたけれど、
この方の場合は逆に、
サスペンションの硬さや路面ホールディングの良さに惚れ込まれましたが、
長く国産車だけに慣れ親しんでしまっていると、
欧州車をその後も乗り継がれていかれる方は1割程度しかいらっしゃいません。
これには車輌特性だけに関わらず、
ランニングコストの問題がさらに大きな重石となってきます。
と言うのも、輸入車は国産車のようにメンテナンスフリーではなく、
消耗部品の定期交換は必然ですし部品単価・工賃共にかなり高額ですし、
正直故障はして当たり前なので国産車の感覚で考えていると、
購入しなければ良かった・・・
となってしまいます。
今回ご入庫を決意いただいたのが、丁度弊社が閑散期でしたので助かりました。
今後輸入車を検討されているとのことですが、お話をお聴きしての印象としては、上記したような理由を考え合わせると、私の印象としては止められたほうが無難だと思います。
先日もとある輸入車ディーラーの店長と話をしている際、中古車で初めて輸入車に乗られる方のほとんどは、維持コストの高さを国産車と比較して、結局は短期間で売ることとなり、輸入車は値落ちが早いですから大きな損をすることが多いので、維持コストを気にされる方にはむかない。
とのことでしたから、無難なのはレクサスあたりだと思います。
面白味は皆無ではありますが、壊れませんし値落ちも一番遅いですから。
それに多少の見栄もはれますし。
この度は、保険修理に踏み切って頂けたのは正解だと思います、そのおかげで大分お車リフレッシュできたと思います。
ご入庫、ありがとうございました。
会員クラス:準会員
車両クラス:クラスX-1
施工コース:
磨きコース1=01スタンダード・ソフト磨きコース(隣接パネル保険指定磨き=フロント左右ドア・フロントバンパー=グラデーション磨き)
磨きコース2=02スタンダード・ソフト磨きコース(再塗装パネル保険指定磨き=ボンネット・フロント左右フェンダー=肌調整・鏡面仕上げ)
コーティングコース=マーベラスフィニッシュ・スノーガード ガラスコーティング(上記6パネル)
オプション施工=鉄粉クリーニング(隣接パネル3パネル)
外注施工1=部品交換(ボンネット・フロント左右FIXガラス)
外注施工2=再塗装(ボンネット・フロント左右フェンダー「色暈し+クリア全面」)
施工料金:保険会社支払いの為非公開(免責金50.000円あり)
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