2019年04月02日公開|トヨタ
3年ほど前に新車時施工頂き、
その後1回メンテナンスでご入庫いただいておりますが、
今回ボンネット中央部に飛び石を受けられたとの事でご相談に見えられましたが、
それ以外にも、
左フロントフェンダーのパネル上部のボンネットへの折込部分の塗装が剥離してきています・・・
最近トヨタ以外の国産メーカーでも、
この様な比較的新しい車の塗装剥離が頻発しているそうですが、
流石に初回車検前は少ないそうですけれど、
ジャパニーズクオリティーはどこに行ってしまったのでしょうか?
利益追求の徹底したコストダウンの産物でしょうね・・・
こうなると、
エンジン初め主要構造体自体もかなり怪しいと言う疑いをもたざろうえません。
実際弊社のお客様方のお車でも、
突如意味不明な故障を起こし、
修理不能?
原因不明?
なのか、
ユニット交換で様子を見てほしい的な事を最近良く耳にします・・・
単純に考えて、
今の車の電気装備ハイテク関連の複雑化や高機能化はかなりのものですが、
それにしては車体価格の上昇率は低いですから、
その分をどこかで帳尻合わせしている事になりますので、
本質的車の完成度は落ちていると考える事が妥当ではないでしょうか?
弊社の煩方や車に造詣の深い方々は、
「国産輸入車問わず、現行モデルに乗ってみて、ハイテク進化を除いて、
車として魅力を感じる進化はしていないどころか、退化しているとしか感じない・・・」
「何試乗してみても、便利・安全になっているかもしれないけれど、
何も感動を受ける部分が無いから、買う気にならないから、
せめて足車は新車にしたとしても、メイン車は今の車を乗り続けるか?、
いっそ旧車にでもしようかな?」
みたいになっちゃっています。
この塗装剥離は、
初回車検前ですのでメーカークレームとしてディーラーにて無償修理は受けられますが、
問題はその際の修理方法です。
弊社の指定修理方法では、
剥離を起こす可能性のある部分までは強制剥離させ、
広範囲にならなければ、
色は暈しでクリアは全面塗装しますので、
ヘッドライト・フロントバンパーは脱着しての作業となります!
しかし、
ディーラーでの保障修理では、
メーカーからの保障工賃範囲内での作業となりますから、
パーツ脱着無しの色&クリア暈しの作業になるのは必至です・・・
揉める覚悟でガンガン言えば別でしょうが、
以降の付き合いを考えると、
これも得策ともいえません。
そこで妙案、今回のボンネットの飛び石は中央部ですし、塗装がブラックマイカのため、
隣接パネルの色暈しクリア一枚吹きが保険使用であれば認められます!
であれば、
あえてディーラーの適当な修理で妥協したり、
もめたりする事を考えれば、
1等級ダウンで保険修理でボンネットの飛び石修理してしまったほうが話が早いとなります。
しかも、3パネル再塗装となると、
ガラスコーティング補修範囲は更に再塗装隣接パネルに及びますから、
フロントバンパー・左右フロントドアまでが再施工範囲となるため、
ガラスコーティング補修パネルは6パネルとなります!
となると、ここで悩むのが、
残りの範囲を自費でメンテナンスするか?
いっそのこと再施工するか?
ですが、
オーナー様露天駐車でオンリー洗車機のため、
ルーフの酸化痕も進行していますし、
洗車機によるスクラッチ傷も大分目立つようになっていますから、
意匠性統一のため再施工を決断されました!
2年後全額自費で再施工するよりは、
確実にこの選択のほうが得でしょう。
今回自費施工で、
“スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング”を、
リアドアとリアラケッジサイドとリアガラスご依頼頂きましたが、
この部分ですと下処理は“鱗落し”となります!
お車の使用期間からすると弊社入庫車としては過去最高の鱗固着量です・・・
理由は、
これが揃えばこうなってしまいます・・・
かなり頑固な固着をしていました・・・
既にほんの一部ではありますがウインドウ自体がクレーター状に侵食をしてしまっているものもあります。
前記条件の中で、避けて通れない部分もありますが、
ウインドウバイザー内部のウインドウ部分が一番状態としては酷かったですので、
これは明らかにオーナー様の管理不行き届きと言えます。
恐らくは洗車機洗車後バイザー内部はまったく拭いていなかったでしょう・・・
スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング施工後は、
未施工時とは明らかに水染み付着のレベルは軽減されます!
強力撥水される事により、
水滴残りがしにくくなる事と、
残った水滴も乾燥してもフッ素に対して強力な固着が出来ないため、
比較的容易にクロスなどでも除去が出来ます。
但し、市販の撥水剤などの多くは、
主成分が油脂での撥水をしているために、
商品によってはDIYでこの様なウインドウ撥水剤を塗りこむ事で、
逆に水染み(鱗)付着しやすくなる場合も多くあります・・・
又、
冬季解氷剤や高濃度アルコールウォッシャー液を使用すると、
市販撥水コーティングは溶けて斑になったりする可能性もあります。
赤丸の中が“鉄粉クリーニング”を行った際に付着鉄粉が溶けて流れ出した痕跡です・・・
が、
ボディやウインドウの状態のわりにボディへの鉄粉の付着量は少なめです!
これは、
洗車が洗車機のため、
摩擦力自体は低めでも、
スポンジブラシや布の摩擦量は多いですから、
繰り返し洗われる毎に食い込み前の静電気付着の状態で絡め取られているからと思われます。
それと駐車環境的にも浮遊鉄粉量が少ない地域の可能性もあるでしょう!
保険使用での飛び石修理で再塗装後の状態ですが、
今回は磨き傷も無く良い仕上がりに塗装屋さんしてくれました!
肌感も悪くありません。
恐らく80~100μ程の再塗装厚と思われますが、
よほど特殊な塗料を使用しない限り、
この範囲内の再塗装膜厚が理想です!
珠にどうせ再塗装するのだか出来るだけ厚く拭いた方が良いと思われている方いらっしゃいますが、
不必要な厚吹きは弊害しか起こしません・・・
薄く吹ける方が高技術です!
弊社の提携塗装屋さんの使用塗料はデョポンですが、
この様な国産車でも軽自動車でもデュポンで塗装しています!
塗料レベル的に言えば、
遥かに国産塗料よりも高性能ですし、
クリアも高材質の硬化剤のため弊害無くオリジナルよりも硬いクリア膜となります。
自費施工で、保険修理パネル以外の、左右リアドア・左右クォーター・ルーフ・リアハッチ・リアバンパーを施工しますが、
磨きは“02スタンダード・ソフト磨きコース”での施工です!
保険修理での隣接パネル施工は、
通常の保険会社指定では“01スタンダード・ソフト磨きコース”となってしまうため、
自費施工部分と意匠性に差が出てしまいますので、
今回オーナー様はその差額をご負担いただくことで、
全パネル02スタンダード・ソフト磨きコースでの施工とされました!
差額といっても極小額ですので、
どうせ全面再施工をされるのであれば、
この選択はベターな選択です。
実物の傷の状態は写真の10倍位の傷量確認できますが、
主は洗車機によるスクラッチ傷ですので見た目より実際は傷のダメージは軽いので、
相当のレベルまでのリセットが可能でしょう!
実際洗車機洗車の場合、
必ずスクラッチ傷は全体に入りますが、
手洗いの様にゴミの噛み込み引きずりの深い傷は入りませんから、
どちらを問題視するかですが、
洗車中のスケール(水染み)付着のリスクを考えれば、
洗車時間が短時間で完了できる洗車機の方が総体的には安心と言えるでしょう。
但し、
手洗い洗車よりも洗車機の方が摩擦量は多いですから、
ガラスコーティングの摩擦消耗量は高くなりますので、
ガラスコーティングの残存期間は短縮はされてしまいます・・・
洗車機選びでよくお問い合わせを頂きますが、
選ばれる要素として重要なのは、
等に気を配って洗車機を選択されれば、
よりリスクを軽減できます!
既存パネルのスクラッチ傷は完全除去出来ました!
ごく一部かなりガツンと入ってしまっている傷は数本残りましたが、
パット見では新車と変わらないでしょう。
最近素人&簡易施工店などから磨きのコツを教えて欲しい等のご要望がありますが、
いくら口頭で説明をしたとしても、
ご本人が聞いた事を参考に今より旨く磨けるようになることはまず無理です・・・
まずは、
塗装に対しての知識が塗装屋さん並に必要ですし、
磨きの物理力学やコンパウンドの化学的特性の理解や、
磨きに付随する総ての機材の選択などの組み合わせが重要ですし、
磨きそのものの技術的な事等、
磨きを確実に安全に行うための必要要素は説明しきれるものではありません。
質問してくる方の殆どは、
多少なりとも磨き経験がある事で、
既に間違った理解や方法が身についてしまっていますから、
その経験を完全にリセットする必要がありますので、
プライドや意地みたいなものも邪魔をします・・・
高額な講習費用と莫大な時間を費やすか、
何年もかけてコツとコツと100台くらい自身で考えながら磨いて磨き方を探すかしかないですね。
今回は再塗装パネルの仕上がり状況はほぼ完璧でしたので、
既存パネルとの柚子肌グランドの意匠性を合わせる事を目的とした磨きに徹しました。
結果バッチリ仕上がりました!
意外と世間のオーナー様方に、
施工店を転々と替えられて行く方がいらっしゃるようですが、
施工に満足がいかないから満足の行く施工店を探されているのか?
より安い施工店を選んで放浪されているのか?
目新しさに惹かれて、新規店舗を放浪されているのか?
多分こんな事繰り返していても、
最終的満足は得られないでしょう・・・
自分の車のハウスドクターみたいなところを決めて、
決まった施工店さんに管理してもらうのが一番確実です!
価格に最大の選択があるのであれば、
中途半端な施工は止めてキーパープロとか、
洗車機のコーティングにしたほうがよほど後悔はしなくてすむでしょう。
住宅などもそうですが、
ローコストor高級住宅の選択が多分一番無難です!
限られた予算でより満足のいくものを探しだせる可能性はきわめて低いですから、
低価格で短期間に建て替えを前提とするか?
高価格で長期間快適に暮らせる家を選択するか?
の二択みたいな世の中ではないですかねー
TOYOTA トヨタ オーリス ハイブリッド(ZWE186H)
磨き&ガラスコーティング&オプション施工終了
保険修理に抱き合わせで自費再施工された事で、
中途半端でなく完全リセットが出来ました!
計画していた出費ではないですから、
家計的には一時的にはきついかもしれませんが、
ロングスパンで考えた場合はランニングコストは押さえられたと思います。
但し、そのお車をいったいいつまで乗り続けられるかが定まっておらず行ってしまうと、
捨て銭みたいになってしまいますから、
そこはよくよく考える必要はありますね。
今回の施工でのもう1つのメリットは、
新車時の施工にてレジントップコート・コクーンSTDを施工いただいておりますが、
保険修理においては再施工パネル限定ではなく、
全体施工が認められておりますので、
今回のように保険修理と抱き合わせで再施工をされれば、
“レジントップコート・コクーンSTDは全体施工保険会社負担”となりますので、
そこも1万円ほど得した事になります!
とは言え、
そのようなふいな出費に耐えうる貯えがあればの話ですが・・・
その日暮らしの私には、
ハードル高いです。
この数年その改善に努力していますが、
染み付いた浪費癖を治すのはなかなか困難です・・・
どうしたら堅実で余裕を持てる暮らしに転換できるのやら?
急遽の施工決定で、今後の資金計画も練り直しになってしまわれた事でしょうが、思い切って再施工の決断を頂、ありがとうございました。
時期的に板金塗装工場弊社ともバタバタしておりましたので、通常よりもお預かり期間が長くなってしまいご迷惑をお掛けいたしまして、すみませんでした。
その分確実な施工には何時も以上に配慮いたしましたので、ご満足頂ける仕上がり到達は出来ていると自負しております。
今回施工範囲から外されたフロント周りのウインドウですが、やはりかなりの水染み形成は進行してきてしまっておりますので、お帰りの際お渡しいたしました、ウインドウ専用クロスでこまめに拭き上げをされる事で、多少の状況改善は出来ると思います。
ですが、長期的には外周部の意匠性の回復は難しいでしょうから、時期を見てフロント周りのウインドウの施工も検討されたほうが良いと思われます。
PS:ご相談頂きましたヘッドライトカバーの施工ですが、そろそろ曇りも出始める時期になってきていますので、これは早めに施工決断されるほうが良いと思います。
会員クラス:準会員昇格登録
車両クラス:クラスM
施工コース:
コーティングコース保険支払い=ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド ガラスコーティング(ボンネット・左右フロントフェンダー・左右フロントドア・フロントバンパー)
コーティングコース自費=ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド ガラスコーティング左右リアドア・左右クォーター・ルーフ・リアハッチ・リアバンパー)
磨きコース保険支払い=02スタンダード・ソフト磨きコース(再塗装パネル&隣接パネル「保険指定01スタンダード・ソフト磨きコース差額自費」=肌調整・傷取り・鏡面仕上げ)
磨きコース自費=02スタンダード・ソフト磨きコース(既存パネル=傷取り・鏡面仕上げ)
オプション施工保険支払い=レジントップコート・コクーンSTD(全パネル)
オプション施工自費1=スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング(リア基本セット+リアドア×鱗落し)
オプション施工自費2=ステッカー剥がし(リアウインドウ)
外注施工保険支払い=再塗装(ボンネット・左右フロントフェンダー)
施工料金保険支払い:非公開
施工料金自費:119,295円税込み(濃色車割り増し磨きランク1+20% 適応)
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