2019年08月25日公開|ポルシェ
今年の初春に施工させて頂きましたゴールドプレミアム会員様ですが、
その際フロントガラスにクリアプレックスと言う、
フロントガラスを飛び石から守るためのプロテクションフィルムを貼り込みましたが、
今回そのフィルムを剥がして、
“スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング”を施工のためご入庫いただきました!
クリアプレックス自体貼り込みから約半年しか経たずしての剥がしを行うこととなってしまいましたが、
理由はフィルム表面へのワイパー傷と、
フィルム表面にまだらな染みがつきやすいという理由です・・・
実際このクリアプレックスは駐車条件が露天・半露天には適さず、
又使用頻度が高いとワイパー稼動回数も多くなってしまいますので、
1年毎の貼り直しが前提となる商品では有ります。
しかし私のマセラティのように、
完全車庫保管で使用頻度も年数回しか乗らない状態では、
10年ほどワイパー傷も染みなども出来る事はありませんでした!
つまり、
紫外線と外部付着物(酸orアルカリ)等の影響が顕著に出てしまうと言う事です・・・
例年の事ではありますが、
初春から入梅までの花粉・黄砂による影響は、
特に今年は激しく、ディーラーなどでも新車の数日間の露天待機ですら、
クレーターになってしまうなどのトラブルが続出した位酷い年でしたので、
無理があったと思われます・・・
既に春の段階で花粉・黄砂・樹液の付着によりフィルム表面にまだら模様が出来てしまい、
一度来店頂きある程度の処置もいたしましたが、
その段階で既に相当フィルム表面が劣化してしまっていたと思われます。
実際フィルムの剥がし作業を行ってみると、
フィルム自体のフレキシビリティは完全に失われていて、
フィルムを剥ぐと言うよりセルロイドなどの薄板をバリバリ剥いでいくような状態でした・・・
剥いだフィルムを見てみると、
既に新品に比べるとかなり黄色っぽく変色してきていましたので、
確かに完全に劣化限界を迎えてしまっていました。
今回の事を教訓に、
今後のクリアプレックスの施工は、
完全車庫保管車で完全なる趣味車であり、
且つ使用頻度が極端に少ないお車だけに限定します!
中にはこの条件が満たせなくとも、
1年に1回の貼り替えを前提としてと仰るお客様もいらっしゃいますが、
劣化したフィルムを剥がす際にはガラス用スクレーパーを数十回使用することなり、
その際ガラスに傷を入れてしまうリスクも生じてきますので、
そのような条件での今後の施工はお受けする事は止める事といたしました・・・
とは言え、
過去に弊社にてクリアプレックスの施工を頂いていて、
劣化してしまい剥ぎ取りが必要になられたお車に関しては、
駐車・条件等を検討させて頂いたうえで、
剥ぎ取りのみor再貼り込みをいたすかのご対応は、
責任を持ってご対応させて頂きます!
但し、
他店にて貼り込みされたお車の剥がし作業は、
お断りさせて頂きます・・・
施工された店舗にてお願いいたします。
クリアプレックス剥がし作業は当初予想を裏切り、
かなりの困難を伴いましたが、
ガラス用スクレーパーで傷を入れる事も無く、
無事剥がし作業は終了出来ました!
途中心折れそうにもなりましたが・・・
幸いだったのは、意外とガラス面への糊残りは起こらず、
糊剥離の作業は少量で済んだことです!
又貼り込みは新車未使用時に行っていますから、
当然ガラス保護の役目だけはクリアプレックスは果たしてくれていますので、
新車時のスプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング施工時と同じ、
“ライトポリッシュ”での下処理で十分でした。
今回来店頂いた際にお話させて頂いた事に、
先日の京都店施工のアルピーヌA110がりますが、
「私の予想を裏切り非常に興味深い車であった!」
「塗装も恐らくは手吹きであると思われ、柚子肌も皆無でした!」
「しかも、細部の造りや素材品質も高く、
クオリティー自体ドイツ車を上回るくらいです!」
「しかもスペックを見る限り、スーパーカー並みの性能があると思われますが、
ジェントルな車で荒々しさは感じさせず、
いかにも落ち着いた大人のスポーツカーという印象を受けました!」
等お話していると、
大変興味をもたれたご様子です。
「現車見たいし、試乗してみたい!」
過去私が知りうる限りオーナー様ドイツ車オンリーでしたから、幾ら珍しいアルピーヌと言えども、
ここまで興味をもたれるのは以外ではありました。
もしかして、数ヵ月後には、
「実は買っちゃいました!」
なんてことあるのかも?
それとオーナー様はまだご存知ありませんでしたが、春頃から業界では噂話として語られていた事で、現ポルシェセンター松本はヨコタインターナショナルの経営でしたが、
どうやら販売権剥奪されその後をNTPグループが引き継ぐのでは?
と言う噂が現実となったそうです・・・
ディーラー経営会社が変わる事自体普通は現オーナー様にはあまり影響は出ませんが、
新経営先がNTPグループとなるとかなり話は変わってきます。
現状のVWとトヨタ車の扱いに関しても多くのユーザーから批判を受けていますし、
レクサス店でのオーナーを馬鹿にするかのような対応は有名ですから、
ポルシェだけでなくボルボまでも展開することになるそうですので、
今まで以上に総ての対応が横柄になる可能性は否めないでしょう・・・
それとは別に業者間で危惧されているのは、
現状ポルシェ純正部品は部品商ルートでの販路を閉鎖されていますが、
ヨコタインターナショナルでは仕切りをした上で業者に部品販売を行ってくれていましたが、
NTPグループではこの部品供給はしなくなりますので、
現状ポルシェ整備を行っていた整備工場は修理不能に陥ります・・・
そうなればオーナー様は単純にNTPグループのポルシェセンターに入れれば良い!
となるのですが、現行車種ならそれでまだいいですけれど、
空冷など経年車の整備代金は3~5割り増しとなるでしょう・・・
それより問題なのは、
技術・経験・知識的にNTPグループの現メカニックでは空冷整備は無理と言われている事です。
トヨタには存在すらなかった水平対抗エンジンでしかも半油冷の空冷エンジンの整備は、
付け焼刃で出来るものではありませんから、
オーナー様方は困られる事でしょう・・・
このたびは、予想外にクリアプレックスの劣化進行をしてしまい、ご迷惑をお掛けいたしまして、すみませんでした。
お客様によってはここぞとばかりにクレームとして、返金やただ施工を要求する方もいらっしゃるかもしれませんが、製品性質上の事としてご理解いただけていて、ありがたく思っております。
もし本当にアルピーヌ試乗に行かれましたら、試乗のご感想ぜひにお聞かせください。
工場内で動かした印象でしかありませんから、実際の走りの印象には興味津々です。
今後のポルシェセンターの動きですが、私の懇意にしているヨコタ社員が移動して残るようでしたら、私が橋渡しはさせていただきます。
PS:新品購入のホイルガラスコーティング、ご都合でご連絡頂ければご対応いたします。
会員クラス:ゴールドプレミアム会員
車両クラス:クラスX-2
施工内容:
オプション施工1=クリアプレックス剥がし
オプション施工2=スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング(フロントのみ×ライトポリッシュ)
施工料金:34,416円税込み(ゴールドプレミアム会員オプション割引―10% 適応)
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