2019年08月02日公開|マセラティ
4月に再施工お引取りいただいたばかりの、
新潟県のゴールドプレミアム会員様ですが、
又又再施工でご入庫です!
とはいっても、本当はお引取りいただいてから1ヶ月ほどしてGWに、
「オーロラ残っているぞ・・・」
「急がないから暇の時でいいから、磨きなおして再施工してよ、
但しタダでは悪いから、
グラスコート・アルティメット ハイブライテンズ差額支払いでやってくれ!」
との事でしたが、
このガラスコーティング正直ソリッドブラックへの施工はしたことがなく、
予想ではダイヤモンド粒子が入っているため虹彩現象を起こすリスクがあるため、
気乗りしない事をお伝えし、
取り敢えず再ガラスコーティングの種類は保留といたしました。
が、どこからか情報を得て、
ハイモースコートに新商品が発売されてその中に今までの超撥水と違う、
疎水・滑水性の深い艶に特化したガラスコーティングがあることを知り、
そのグロウという新商品の施工を希望されました!
この時点では弊社まだ新ハイモースコートの講習会受けていなかったのですので、
あくまで担当者の話としてこのグロウの特徴を聞いていたに過ぎませんから、
6月の講習会を受講後、
私のガラスコーティングとしての是非判断の後施工是非を決める事にいたしました。
実際講習会で自身で施工をしてみての感想は、
ガラスコーティングとしてはかなり優れていますし、
3層コートで一番下のベースコートはポリシザランが使われているため、
耐久性能的にも更に進化したことは確実ですし、
2層目の疎水・滑水を作り出す機能層は深みのある艶も作り出し、
ソフト99側での他社市販ガラスコーティングよりも耐水染み性も優れているとの事で、
3層目の機能強化層もレジンの役目も果たしつつ、
オプションのメンテナンスBOXを購入すればセルフメンテでの機能強化も可能というものでした!
これなら、
弊社一番の意匠性に拘るこちらの煩方でも満足されるでしょう。
という事で、
弊社1号施工として“ハイモースコート・グロウ”の施工が決定になりました!
実際ご入庫頂き、
クレームであるオーロラ傷を確認してみると、
オーロラ傷ではなく洗車スクラッチに埋め尽くされています・・・
オーナー様は、
「そんな傷が入るような洗車はしていなぞ・・・」
「写真送った段階で数回しか洗車していなくて入るか?」
と食い下がりますが、
オーロラ傷はポリッシャーにより入る傷ですから、
半円傷が連続しているか、
正にオーロラのようにユラユラしたランダム傷になりますが、
トップ部分は前後、
側面は横方向に流れる同一方向の傷ですから、
磨きミスによるオーロラとはまったく違う傷です・・・
それでも、
「脱脂やコーティング時の塗りこみや拭き上げで付いたんじゃないの?」
とまだ食いついてきますが、確かにトップはこれら作業と同一方向ではありますが、側面は横方向には脱脂時・塗りこみ時・拭き上げ時も行わず、
縦方向のみですから残念ながらありえないのです!
2人でよくよく検証の結果、確かに側面の横方向の傷の付き方、
オーナー様がスポンジやムートンで擦る際の癖に従っていると急に納得して下さりました!
恐らくこの様な短期間で傷が入った理由は、前回のお引渡し後まだコーティングが完全硬化前に、
それなりにテンションかけて洗ってしまったのでしょう・・・
線傷というより面で傷が入ったようになっていますから、
洗車の際使用された道具自体にも傷を入れる要因があったと思われます。
今回のクレーム報告からご入庫まで、
磨きによるオーロラという前提で原因追求をしていましたが、
前回の磨きでは、
昨年の後半から本格システム導入しているコンパウンドとバフに原因があるのではないか?
と、メーカーと私とでそれぞれ成分の再確認と、同じ事が起きえるのかの施工検証もしてみましたが、
成分に問題もなく施工検証でも更に軟らかい塗装の202でも起きませんでした!
つまり、そうなった理由がわからない?
ありうるとすれば、
最終仕上げで使用したバフが塗装と相性が悪かったか?
最終仕上げのコンパウンドをパーフェクト仕上げ用にすればならなかったかも?
磨きのフィニッシュをハーフウエットではなくドライまで持っていったほうが良かったかも?
確かにこのシステムの導入実験検証時、私のベンツの仕上げ時間を短縮するために、最後のフィニッシュポリッシュを省き、
中間で仕上げで止めた際は、
確かにRの強い出隅部分はオーロラが出ましたが、
それによりより慎重を期してフィニッシュポリッシュにかける時間を長く取る方法に改善していますので、
確率的には低い予測しか出来ていませんでした・・・
が、
もしもに備え対策は万全にしてありましたが、
オーナー様はショックだったでしょうが、
私とメーカーは胸を撫で下ろしました!
こんな感じで傷入っていますが、
確かに弱い西日に当たり透かし見ると、
青白いオーロラのようにもパット見には見えますが、
更に良く観察すると明らかに大きな弧を描いた、
直線傷がペーパーを賭けた様な密度で傷が入っています・・・
側面の洗車スクラッチの密度と傷の強さは、左の写真の矢印のように、
↓方向に行くほど傷は多く且つハッキリしてきます・・・
これ往々に、
洗車の際の体勢状下を洗うときのほうがテンションかかりやすくなりますし、
汚れ付着も多くなりますから、
無意識でもテンション高くなってしまっているのでしょう。
オーナー様自身、
「俺洗車には自信あるし、丁寧で上手いと思うし、
あなたの洗車見てもそれほど違いがあるとは思えない!」
との事ですが、
往々にしてご自身で洗車に自身があると思われている方は、
ネットや量販店で素人向けの洗車道具やケミカルをあれやこれやと買われます。
いつもこのような行動には皆さんに注意していることとして、
「一般向けのものは、
駄目で買いなおしし続ける事で次の購買につなげるのが狙いですから、
基本まともなものはまずありませんし、仮にあったとしても価格は相当暴利です・・・」
実際エンドユーザー向けメーカーから聞いた話ですが、
このタイプのオーナー様たちは耳を貸しません・・・
われわれプロ店用に作られ、
一般ユーザーの購入が出来ない販路で販売されているものを、
お勧めしてもなかなか疑って買われませんが、
自身で探した物でないとという我が強いのでしょうね・・・
今回の洗車傷入れもオーナー様的には、
「道具の劣化のような気がする・・・」
と仰っていますが、ネット通販であれやこれやと探したものの是非を聞いてきますけれど、正直そのもの自体を知りませんし、
逆に私は市販品自体を信用していませんから、
幾ら話されても話は噛み合いません・・・
しかし、
今回に限っては弊社使用のムートンミトンと泡強化シャンプーを購入されましたが多分これもしばらくすると、
「これぜんぜんよくないよ、騙したな・・・」
みたいに言ってくるのでしょうが、以前弊社使用品を買われた際も、使用注意事項や使用管理方法を説明しても、
無視して使用され、
今回もしばらくすると言って来るのでしょうねー
今回は、
自身で入れられてしまった洗車スクラッチ傷の除去と既存ガラスコーティングの剥離が磨きの目的ですので、
磨きは最低限の“01スーパーライト・ソフト磨きコース”ですが、
「傷残りしていたらスポット磨きで傷処理して!」
といわれますけれども、
春の施工時にも目立つ傷と深い傷はスポット磨きで処理はして、
さほど目立たない傷まではそのままで良いとの事でしたので、
その時点で傷は残っているのに、
又今回も無茶を言われます・・・
予算を抑えた範囲内で出来うることにするのか?
予算関係なく、絶対的意匠性を磨きで改善するのか?
これ完全に相反することですが、
これをミックスして言われるから、
いつも対処に迷います・・・
今回も磨きの主目的は洗車スクラッチ傷の除去が出来れば良いとの事で、
01スーパーライト・ソフト磨きコースとして指定納得されていても、
いざ作業完了後の確認で傷とイオンデポジットが残っているのを発見されると、
「何で残っているの・・・」
と不満を口になされますが、
そもそもご自身が指定した磨きは01スーパーライト・ソフト磨きコースですから、
改善されるわけ無い事もご存知のはずなのに、
「こうだったら、どうせなら完全に出来る磨きをやっておくか、
冬まで我慢してその時完全な磨きをすればよかった・・・」
と、
また愚痴がグチグチ始まりましたがだから私は、
「クレームには今回はならないから、
今やらなくても冬入庫されるのであれば、その時一緒ににやればいいじゃないですか?」
と提案しているのに、
無視して結局は後悔・・・
MASERATI マセラティ エグゼクティブGT オートマチック
(GH-MQP)磨き&ガラスコーティング施工終了
お客様としては最古参に近く、
友人も共通していて、
お客様でもあり友人の様でもありますから、
いつものグチグチにもお付き合いしますし、
長時間の営業中のTELにもご対応はしていますが、
歳を重ねるほどドンドン因業になり理屈っぽくなってきていますが、
物理的理屈とかけ離れた事を言われることが多くなってきています・・・
今回も、
洗車でご自身が洗車スクラッチ傷を全面に入れられてしまったことが、
「洗車でコーティングに傷が入るんじゃ、
磨いた下地を守るコーティングの意味ないし、
これでは洗車すら出来ないとなるじゃん・・・」
と言われますが、
既存のコーティング選ばれたのはご自身ですし、
「車は使えば痛むのは当たり前で、痛むの嫌なら床の間に飾っておけば良い!」
が、口癖だったのに、
最近ご自身が言われてきていたことと真逆のことを言われます・・・
そのような中、
冒頭で書いたようにより傷入れリスクと水染みリスクを減らし、
ガラスコーティング的テカリ感が低く深みのある艶を謳い文句としている、
ハイモースコート・グロウを選ばれましたが、
実際完成車両をごらんになられると、
「どこに深みや艶があるの・・・」
「これだったら、以前施工している、お前のとこのオリジナルのグラスコート・アルティメットやハイブリットのほうが、
遥かに艶も深みもあったぞ・・・」
絶対この文句が始まることは事前予想内でしたから、
ハイモースコート・グロウの話が出た際も、
「あくまで私が講習で施工したときの感想で、
意匠性の感じ方は人それぞれだから、同じ感想を持つとは限りませんよ・・・」
と釘を差しておいたのに、
やっぱりです・・・
以前施工した時には、グラスコート・アルティメットもハイブリットも、
なんだかんだと気に入らない話されていたのもかかわらず、
今度はそのほうが良かったと変わります・・・
結局何を選択しても満足はせず、
常に不平にしかならないですが、
こうなると最終的はご自身でコーティングを開発して下処理から総て作業も自身でなさる以外方法はありませんが、
それが出来ない事は判られています!
いい加減世の中思い通りにはならないし、
受け入れることが必要と得心して欲しいです。
今回本施工としては初めてハイモースコート・グロウを施工して、
こちらのオーナー様からのクレームと言うか不満の声の一つは確かに大問題がありました・・・
施工完了後カーテンブース内に2日間保管していましたが、
LEDでライティングしてみると、
信じられないレベルでダスト吸着をしています。
確かにガラスコーティングの多くは静電気が強くなり、
埃吸着しやすくなるものが多いですけれど、
あくまで静電気で呼び込まれているだけですので、
ドライクロスではたけば簡単に除去できますが、
今回は完全に密着してしまっています・・・
3層構造のトップ層は主成分がポリマーですが、
そのポリマーが埃を抱き込んだようになり、
ドライクロスでは移動するだけで除去できません・・・
精製水をかけ中性化させて拭き上げれば除去できますが、
これオーナー様が行えば傷を入れるでしょうし、
それ自体相当の手間ときちんとした環境も必要です。
早速現状をメーカーであるソフト99に伝えましたが、
このような状態検証がなされておらず、
“寝耳に水”みたいな感じです・・・
このポリマートップコートを採用した理由が、
ハイモースコート自体が強い静電気を帯びやすいので、
その絶縁体として採用したそうですが、
油分が埃を吸着するとは“予想外”だったそうです。
この状態での対処方法を聞くと、
やはり洗車でポリマー成分を出来るだけ洗い流す事と、
今後の施工ではトップコートの施工を止めるしかないとの事でしたが、
そうなるとグロウ自体の価値は維持されるのでしょうか?
私の印象としては、
グロウのトップコートは耐水染み性・静電気低減・撥油性を担っていますから、
トップコートを施工しないとなるとこの部分の機能性は明らかに低下してしまいますから、
商品価値として意味を失いかねません・・・
ですので、弊社としてはトップコートの改良剤が出来るまでは、弊社オリジナルで使用している“レジントップコート・コクーンSTD”を、
グロウのトップコートとして使用します!
恐らく撥油性以外は変わらないはずです。
今回は当初クレーム施工と私も覚悟していましたが、結果自己責任となって私は助かりましたが、又出費がかさんだ事は心痛みます。
今回の洗車スクラッチ傷入れは、ガラスコーティング完全硬化前に行った洗車方法に問題があったと思いますよ。
当然道具の問題もあるでしょうが、聞いている限り自身で自覚しているより、洗車で力はいっていると思われます。
それと洗う際の手の動かす方向は必ず上下にして下さい。
傷が入っても目立ち難いですから。
上記したようにトップコートの問題は、商品開発部で再度検証して改良を試すとのことですので、その結果は出次第報告いたします。
しばしご猶予を。
PS:頂いた枝豆茹で具合絶妙でした、お母さんにお伝え下さい。
ありがとうございました。
会員クラス:ゴールドプレミアム会員
車両クラス:クラスX-2
施工コース:
コーティングコース=ハイモースコート・グロウ ガラスコーティング(疎水・滑水・耐水染み3層コート)
磨きコース=01スーパーライト・ソフト磨きコース(既存コーティング剥離磨き)
オプション施工=鉄粉クリーニング
物販1=ムートンミトン
物販2=泡立ち強化シャンプー(500ml)
施工料金:252,363円税込み(ゴールドプレミアム会員再施工割引―25%・輸入車割り増し磨き+10%・ソリッド塗装割り増し磨き+10%・濃色車割り増し磨きランク1+20% 適応・物販含む・高速代バック別途)
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