2019年12月07日公開|マツダ
11月に一度長野県にいらした際にお寄り頂、
その際近々でメインテナンス入庫をされたいとのことで、
お住まい埼玉県ですので先々では降雪の可能性が高くなり危険ですから、
早速翌週にご入庫いただくお話となり、
ご入庫いただきました!
初回施工頂いてから2年ほど前に一度メンテナンスを頂いていますが、
保管状況はカーポートであるにもかかわらず、
水染み(イオンデポジット)はほとんど確認できません!
洗車はご自身での手洗い洗車とのことですので、
線状の傷は散見されますが、
これは使用されている以上必然的に入りますので許容範疇と言えますけれど、
今まで以上に傷を入れずに管理することは可能ではあります。
但しこれは、今の洗車方法であるご自身による手洗いであれば、
洗車環境や道具や洗車そのもののやり方の考慮やメンテナンス頻度を変更する必要がありますが、
一番難易度が高いのが、
ご自身の改善です・・・
とある新潟の弊社一番の入庫頻度のお客様ですが、
以前は自身の車両管理に絶対的自信をお持ちでしたが、
毎年お持込いただいても傷入れとイオンデポジットクレーターの形成状況は変化の無い年月が続きましたけれど、
多少は私の忠告にも耳を傾け洗車頻度を減らし、
更にはご自信の意思で純水製造器をご自宅に購入されたことで、
イオンデポジット形成すらもほとんど無くなりはしましたし、
洗車頻度も相当少なくされることで洗車傷入れも減りましたが、
それでも洗車傷は多く入れてしまっています。
道具にもこだわられて、
量販店やネットで随時新たなものを模索して購入はされていますが、
私の経験上このようなところで販売されているものに最良のものはまずありません、
価格には見合わないものばかりです・・・
ですが、
そのような物でも自信の洗車方法の改善をすることで今より傷入れは減らせるのですが、
長年の癖とプライドなのでしょうか?
その一線はなかなか越えることが出来ません・・・
この方の場合は、
特に間違った解釈の理屈先行であることが最大の障害でしょうねー
今回のメンテナンスは、まずは何の作業を選択されるかはさておいても、
絶対必要なのが“鉄粉クリーニング”です!
その後の必要メンテナンスは、
ご予算やお車の状態等から判断していきますがオーナー様が気になされているのが、
「洗車後のうっすら水気が残っているときに、トップ部分に水染みらしきものが見えてくる・・・」
との事でしたので、精製水スプレーして水を引き伸ばしてみると、
確かにベビーイオンデポジットは出来始めています・・・
この状態人間で言えば完全な幼児状態ですから、
この段階であれば左程の困難性も無く将来の不安要素を取り除くことが可能ですので、
“スケールリムーバー”も施工することになりました!
多くの方は、この段階でのスケールリムーバーの必要性を感じられず、
乾燥状態でも確認可能なところでの作業を望まれますが、
そこまで進行させてしまっていると、
間違いなく1回のスケールリムーバー作業で除去は出来ませんし、
既にコーティングもしくは塗装まで食い込みを起こしてしまっている可能性が高いです・・・
ここまで進行してしまっていますと、
メンテナンス磨き(施工可否のコーティングがあります)が必要となったり、
行ったとしても残存はしたりとなり、
意匠性に拘られれば再施工が必要となってしまいます・・・
ですので、水染み所謂イオンデポジットは初期症状での対応が大事となります!
最近話題の芸能人の麻薬問題でも、
手を出す前の精神的に麻薬に逃げたい精神状態からの健全精神への治癒は可能でも、
一度麻薬に侵されてしまえば完全治癒の可能性は10%程度だそうですから、
改善できたとしても相当の苦しみを伴いますし、
その可能性すら無いに等しい・・・
これ車のダメージにも通ずるのですよ。
スケールリムーバー作業終了したら、
一度シャンプー(流水による仕上げカラ洗い)洗車を行い、
残存しているかもしれない鉄粉クリーナーやスケールリムーバーを完全に洗い流し、
ガラスコーティング保護と機能強化のために“トップコート”を行いますがオーナー様は、
「レジントップコート・コクーンにしましょうか?」
との事でしたが、
そうなるとSTDではなくSPの必要性が出てきますから一寸高額になってしまいます・・・
会員様であれば、
会員専用サービスである機能変換トップコートカメレオンや、
傷隠し効果のあるリフィックス・コートも選択いただけるのですが、
残念ながらまだ会員登録にはいたっておりません。
先週いらした際にハイドロフィニッシュ専用メンテナンスBOXの追加注文を頂いておりましたので、
「逆にほかのトップコートをのせるより、ハイドロフィニッシュのメンテナンス剤でも同じことですし、
購入いただいたメンテナンスBOXのメンテナンス剤を使わせていただければ、
手間代だけですから施工費も安く済みますよ!」
と言うことで、
購入いただいた“ハイドロフィニッシュ専用メンテナンスBOX”のなかの、
“ハイドロフィニッシュ専用メンテナンス剤”にてトップコートすることとなりました!
MAZDA マツダ ロードスター 2.0RS(NCEC)
オプション施工メンテナンス施工終了
1週間お預かりさせていただき、土曜日にお引取りの予定でしたが、
事前の天気予報では長野県は降雪確率ほぼ100%で、
下手をすると関東でも雪の可能性・・・
日曜日は京都店での2台のお持込が予定されているため、
お引取りを日曜日に延期することも出来ない。
金曜日の朝方には冬空になり雪が舞いだしています・・・
「いよいよやばい雰囲気になってきた・・・」
と思っていたら、
天気予報は幸いにも大外れで晴れ間も見えます!
無事にお引取りも終わり、
「まっすぐ帰られるのですか?」
とお聞きすると、
「軽井沢方面を回って帰ろうと思っています!」
との事でしたが、
この選択は下手をすると自殺行為になりかねません・・・
いくら弊社地域が降雪していなくて、今回の雪は上雪の可能性だったとしても、
特に東北信地域更に軽井沢から群馬ルートは急に雪となる可能性があります・・・
まだチェーンを携帯したりしていれば、
緊急事態は回避できますが、
低車高でインチアップもされていますのでチェーンも装着できない。
本当は今回ご入庫の際にノーマルタイヤに変えられて、
チェーンも持ってこられるはずでしたが、
「大丈夫じゃない!」
との事で、
雪対策されていない・・・
この様な発想や行動は都市部にお住まいの方ありがちですが、
逆に雪に慣れている雪国の人では絶対しない行動です!
高速道路が滑り止め規制になれば、
一般道に下りるしかありませんが、
降りたところでさらに走行は困難ですし、
その先は長い下り坂ですから自殺行為といえます・・・
戻るにしても今度は峠越えしなければならなくなりますから、
これも無理となりますから、
蟻地獄に落ちたような状態になってしまい、
最悪車中泊です。
冬季の雪国へのお出かけは、
必ず滑り止め対策はした上で!
現行法規では、
危険を押して滑り止め無しでの事故を起こされた場合、
最悪人身事故にでもなれば、
重過失事故で“一発取り消し”すらありえます・・・
又、
スタックでは保険のロードサービスも対象外ですし、
仮に実費支払いとしても、
レッカー到着には良くても数時間かかりますから、
ほとんど当てにはなりません。
久々のメンテナンスでしたが、鉄粉付着以外はかなり良い状態が保たれていましたのは、日ごろの管理にお気をつけていただいていた賜物です。
自分が施工させていただいたお車が、この様にきれいにお乗りいただけていると、うれしい限りです。
今後は出来ましたら毎年鉄粉除去だけはなされたほうが良いでしょう。
ハイドロフィニッシュ自体の耐久期限はあと2年ありますから、その際再施工なさるか、再度メンテナンスでしばらく様子を見るかを判断いたしましょう。
今回は運よく雪が降らずにすみましたが、今後はもう1ヶ月早くご入庫頂いた方が安心ですね。
この度も、ご入庫いただきまして、ありがとうございました。
車両クラス:クラスS
施工コース:
オプション施工1=鉄粉クリーニング
オプション施工2=スケールリムーバー
オプション施工3=ハイドロフィニッシュ専用メンテナンス剤トップコート(購入いただいたメンテナンスBOX内メンテナンス剤使用)
物販1=ハイドロフィニッシュ専用メンテナンスBOX
物販2=ロングヘアークロス×2枚
施工料金:53,340円税込(物販含む 適応)
メーカー別
月別バックナンバー