2010年02月16日|マイスターブログ
今日東京から自動車用ケミカルメーカーさんが見えられました、先日よりケミカルを発注している商社さんに依頼して新しいコンパウンドを作っていただけるメーカーさんを探しておりました。
一から好みのものを作っていただくとなると膨大な時間とコストがかかりますので、今回は急ぐこともありベースとなるコンパウンドを見つけ自社でブレンドをし、ベストマッチのものを作る方向で動いてみました。
現在関西のコンパウンドメーカーさんに完全オリジナルのものを発注していて4月には完成するとの報告を頂いてはおりますが、そのコンパウンドの隙間を埋めるものが必要になりお願いをしました。
車磨き研究所では今までは約9割のお客様が輸入車にお乗りでしたので、今までの20週類のコンパウンドを使用することでメーカーや車種・カラー・個体の差についてもまずベストマッチングを得られお客様にもご満足をいただけておりましたが、最近の傾向として今まで輸入車にお乗りのお客様が多く国産に乗り換えられたり、新規のお客様では国産車の方の比率が5割ほどに急増してきました、又その中の7割がたは新車のお客様です。
車磨き研究所は今まで国産ディラーさんとのお付き合いはレグサスさんしかなく、恥ずかしながら特に国産新車は月に数台ある程度でしたのでコンパウンドは輸入車の塗装に合わせたものがほとんどでした。
磨けないわけではないのですが塗装との相性があまりあわず時間が掛かってしまい納期を変更していただいたりと、お客様にご迷惑をおかけすることもありましたので今回は国産車に的を絞ったコンパウンドを作ろうと言うことになりました。
残念ながら塗装の専門家ではないので真実かどうかの絶対的自信はありませんが、いろいろ調べた結果の予想の範囲ですが一様結論に至りました。
まずは国産車と塗料メーカーが違う、これだけでも大きな違いがあります。
今国産車メーカーの塗装システムは3WETのシステムがほとんどですがこの水性塗料対応のシステムが大きく違うと思われます、素人考えですが現在の方法ですとちょっとコストを削減すると塗料の焼きが甘くなり表面は硬く中は半熟のような状態になると思われます。
この様な塗装状態の国産新車ですと今まで水性コンパウンドだけで対応してきたやり方ではなく,時代に逆行するようですが油性コンパウンドで油脂分が石油系ではなく天然油脂系のものを使用するとスムーサーも水でよく表面温度もあまりあがらず磨き上げることが出来るのではないかと考えます。
今週中にはベースサンプルが届くのでいろいろ試しながら新しいコンパウンドを作り出すのが楽しみです。
今まで以上に国産新車のお客様にハイクオリティーの磨きがご提供できるようにがんばります。
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