2016年04月26日|マイスターブログ
チョー久々に最新型の車を、
長時間運転する機会を得ました!
別に興味があって乗ったわけではなく、先日施工のアウディA3クワトロを納車の為名古屋に自走しました。
自走は通常行いませんが、
キャリアカー→フルトレーラー
の、入れ替えに手間取っておりオーナー様の許可の下、自走納車となりました。
初めの予想では、たいしたことは無いだろう・・・
と、思っておりましたが、正直レベルの高さには驚かされました!
一番の興味は、
アウディのアダプティブ クルーズコントロールですが、
これはレーダとオートクルーズとの組み合わせで、車間距離も任意設定した中で、
前走車に自動追尾します。
此れ自体、あまり信用はできない・・・
と、思っておりましたがものすごく優秀です!
高速走行区間中、自分でブレーキかけたのは1回のみです。
めちゃくちゃ楽チンです!
但し、
これはクワトロの180PSと6速Sトロニックの組み合わせが功を奏しているでしょう!
下位モデルの1.4Lでは、まったく印象は異なっていたと思います・・・
1回だけブレーキをかけたのは、
走行車線側から直前でトラックが進路変更してきたためです。
アウディのレーダーシステムでは、正面にかなり重なる状態になるまで反応が遅れる為、
設定車間距離よりも詰まった状態で衝突安全システムが機能しての急ブレーキとなってしまいます・・・
但し、アイサイトとは違い、高速道路上でのスピードでも十分衝突は避けられます!
此れがメルセデスベンツであれば、レーダーもミリ波と長波にカメラも組み合わされていますから、
割り込み車両でももっと早めに機能するでしょう!
しかも、
側方衝突や後方衝突にも対応できる全周囲レーダーも搭載されていますから、
現在最も安全な車といえるでしょう。
ある取材によると、
Sクラスの2t越えの重量車でさえ97km/hで障害物に対して停止可能だそうです!
つまり、安全はお金で買えるもの!
と、言うことでしょう。
帰りは、
納車先のオーナー様の今までお乗りだったアウディA4を弊社の代車としてお譲りいただきましたので、此れも自走で乗って帰りました。
正直まったくの別物・・・
とは言え、
クワトロとFFの違いはあります。
まずはパワー50PS負けていますし、
車重も100kg重いこともありますが、
A3と同じ加速をするのにはアクセルを倍踏み込む必要があります・・・
ミッションもA4ではCVTですので、
かなり反応はマイルドというより不快ですが、
A3ではツインクラッチのセミATですのですばやい変速でショックもほとんどありません!
そしてサスペンションは?
といいますと、まったく次元が違います。
アウディのサスペンション設定は昔から嫌いで、
ベンツなどと比較すると細かなピッチングを拾いやすく、
必要以上に硬い足回りの印象を受けるところは同じですが、
A3クワトロでは、
強いバンプを受けた際のサスペンションの反応速度は非常に速くしかもしなやかな為、
車本体の上下動は非常に少ない!
乗り比べてみた印象は、ものすごい進化だと思いました!
但し、9年前のA4といえども、
先日同乗させていただいたIS300hFスポーツよりも安定感を感じます!
車両価格も200万円以上高く最新の車でも、
私にはやはりドイツ車のほうが優秀としか思えない。
此れがA3クワトロとの比較ですと、まったく勝負にはなりません・・・
車としての、
総合的な完成度が違います。
私からすると、多くの方が、“憧れの車はレクサス”というのか?
先日、故障修理でレッカーで運ばれてしまったお客様の下に代車をお届けする際、倶楽部員の方にお願いして同行して頂き、帰りに其の方の車で送って頂いたのですが、その際倶楽部員は、
「ほら、トヨタの車いいでしょう!」
「この操作感の楽さと、乗り心地の良さ最高でしょう!」
と、同意を求められるのですが、
「サスペンションが柔らかいのは判るけど、此れ乗り心地がいいのではなくて、
単にフワフワしているだけで、この法定速度でも怖い・・・」
「乗っていて、
車から伝わるインフォメーションには安心かにつながる物が皆無としか感じられない・・・」
正直な、印象です。
この方、スポーツカーはイギリス車2台お持ちですが、
乗用車の輸入車はほとんど乗ったことなし・・・
以前2日ほど私のベンツE430をお貸ししたことがありますが、この際のこの方の印象は、
「でかいし、パワー有り過ぎだし、サスペンション硬すぎで、全ての反応がリニア過ぎる・・・」
「2度と乗りたくない・・・」
という事でしたが、同じ車でも日々輸入車に乗りなれている方の印象は、
「この車いいねー」
「いくらスピードを出しても恐怖感を感じ無い、無敵だねー」
と、まったく受ける印象は違います。
個人の感覚的好みの問題もありますので、一概に、
国産車=ボロイ
欧州車=良い車
とは言い切れませんが、多くの車を乗り継がれて経験が深い方ほど、
この様に感じる方が多いのは事実です!
尤も、車に何を求めているのかでもまったく違ってはきますが。
今回の走行で気づいたことは、確かに最新は最良です!
100%そうとは限りませんが、ほとんど失敗品ではない限りそうでしょう。
然し、
完成度は色々の意味で高いですが、
乗り味が希薄になり運転自体が面白くないのも事実です・・・
私が、乗用車として新車を買うか?
といえば、100%いりません・・・
なぜなら明らかに、車の方が人間を越えていますから。
ですので、使用目的として、
単に移動手段として捉えれば運転が楽で乗り心地もよく安全で燃費も良い、
ということを重視すれば“乗用車は最新が最良”でしょう!
然し、
運転を楽しむ=車と対話しながら運転をする
主に、スポーツカー系に当てはまることですが、
この観点から見ると“最新は最悪”と私は感じます・・・
確かに、
性能的には驚異的高性能を最新モデルは次々と塗り替えて行きますが、
そんな高性能公道で必要か?
自身の運転スキルで速いわけでなく、
単に高額の代価として高性能を得て速くてもつまらんでしょうー
ですので、スポーツカーに関しては、
私は最新は単に運転する楽しみを奪っていくだけの物・・・
としか、捉えられませんねー
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