2011年03月18日|マイスターブログ
去年施工いただいた栃木県のお客様A様に連絡をさせていただきましたが、ニュース等ではほとんど栃木県のことは報道されていなかったので被害の程度がわからず、とりあえずある程度落ち着かれたころあいを見てご連絡をと思いTELして見ました。
以前拝見させていただいたご自宅の写真は裏に山が在ったような記憶があり被害に遭われていなければと祈る気持ちでしたが、幸いにもお住まいの地域ではほとんど被害は無かったとのことでほっといたしました。
“ご家族皆さんご無事で何よりでした”
しかしお話をお聞きすると震災後の物資の不足特に燃料に関しては被災地域に近いだけにかなり深刻な状況とのことでした。
多くのスタンドは品切れとなり、開いているスタンドも長蛇の列となり並んだうえに制限給油で1.000円分とか10Lとかの状態だそうです。
お仕事が土木関係の会社をご兄弟で経営されているため、燃料が調達できなければ仕事もできなくなるのでそれも危惧しておりましたが、幸いにも震災直後にすぐに手配されたそうで仕事に影響は無いとのことで安心いたしました。
取引先のスタンドが制限給油中も新規客と既存客の対応を分けていたことが幸いしたようです。
これは取り方では差別対応としてとられる可能性はありますが、現実的には正当な対処方法と感じます。
このようなときの新規客はほとんどが買いだめ行動に因るものですから、仮に制限給油であったとしても必要最低限の使用目的は果たせることとなります。
しかし既存客特に法人関係の給油に関しては業務上の必要に因る給油ですので制限給油では業務に支障が生じてしまいます。
弊社では別事業部で建築関係の仕事もしているため作業車両の燃料の調達は生命線となります。
弊社近くでも品切れや制限給油の情報が入ってきたために取引先のスタンド各社に問い合わせをしたところ、その対応はまちまちでした。
「例外はありません全ての車は10Lしか給油できません!」
「業務車両が燃料が無くなったら仕事ができなくなるからそれでは困る」
「それは知ったことではないし関係ありません」
と言い切られてしまうところがあると思えば、
「制限給油中ですが法人契約の業務車両であれば満タン給油しています」
と対応していただけるところや、
「基本的には制限給油ですが、乗用車でも被災地に駆けつけるためなど給油目的の重要度などを考慮して個々に対応しています」
などさまざまでした。
このように震災など大きなトラブルが発生したときほどはっきりと企業理念や人柄などが見えてきます。
取引先のある商社では、期間未定で外商行動をやめTEL営業に切り替えたそうです。
少しでも消費を減らして燃料が被災地に届きやすくするためとのことでした、なかなかできることでは在りません。
弊社でも通常よりも稼動車両を減らし、引き取り納車等もお客様やお取引先にお願いし、往復積載できるように調整させていただいております。
ちょっとした協力ですが、塵も積もれば山となるのごとく、何もしないよりはできる努力をすることが大事ではないでしょうか。
まだまだ余震も続き原発事故の不安も募る一方ですが、被災地の方の不安やご苦労に比べればその他の地域の状態はまだまだ逼迫した状態ではありませんので、節度ある行動による協力が必要ではないでしょうか。
被災され亡くなられた方のご冥福をお祈りすると共に、一日も早い回復を願っています。
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