2011年06月14日|マイスターブログ
5年間に渡り車磨き研究所のデモカーとして、各種イベントに大活躍、サーキット走行会などにも出場し毎年ラップタイムを更新し本物のレーシングエリーゼと互角に戦い、車磨き研究所のツーリングなどでもお客様方のすばらしいお車とワインディングダンスを繰り広げるなど大活躍でした。
しかし諸事情により仲間の車屋さん名古屋のウイングカーに引き取られることとなりました。
お嫁入りが決まった日には本当にいいのか?
一晩眠ることが出来ませんでした!
過去にもジャガーXJS-12コンバーチブルを手放したことがありますが、このときとは比べ物になら無い悲しさがありました。
そんな気持ちを知ってか翌日には早速車は引き取られていきました。
気が変るのを恐れての速攻の行動でしたのであっという間の出来事でした。
数日間はえも知れない空虚感にさいなまれていましたが、はっと気づきました!
ジネッタがあるじゃないか!
もともとロータスに興味があって購入したわけでは在りません、友人であるライトウエイトの社長から頼まれ購入したことが始まりで、その後デモカーとして使用するために外装・内装・足回り・エンジンなど1年半に渡ってチューニングのためライトウエイトの工場で仕上げられていきました。
仕上がった車を走らせて見ると目から鱗が落ちました。
いままではパワー絶対主義的な部分が強く400psだの500psだのと最高速と0-100km/hのタイムなどにこだわっていましたが、このロータスのリニア感のすごさにはフェラーリやランボルギーニには無い人車一体の操る気持ちよさがありました。
特にこの車はトラクションコントロール・ABS・マスターバックなど存在せずドライバーの技術以上のアシストはしてくれません。
そこに持ってきてエンジンはロータススポーツのハイチューンキットを組んでありますから3.000回転以下ではまったく使い物にならず、相当の神経を使い運転しない限りかぶってしまいまともに走ることさえおぼつきません。
しかし5年間の付き合いのなかでこのロータスは車に対しての考え方を大きく変えてくれました。
現在メーカーから新車として売られている車は特殊なものを除いてほとんどが電子制御をを受けてしまっています。
なかには本当にソリッドな車も有りますが、しかしそこかしこに今のハイテクの技術が詰め込まれてしまっていたり、フォーミュラーカーやGCカーのように現実的ではないスタイルになってしまいます。
いわゆるアナログ的美しさに外観機能共にかけているものばかりです!
そこで気づいたジネッタ!
ふと目にした雑誌から“ジネッタの姿”が飛び込んできました。
数年前に、
「新車のG-12があるけれど買わない?」
と声をかけられたことがありましたが、当時はエリーゼにぞっこんでしたから軽く聞き流していて、ジネッタは頭の隅に追いやられていました。
しかし思い出してしまいました!
名古屋の家内の実家の前にジネッタG-4コンバーチブルがあったことを。
あの時見たセンセーショナルなスタイルと、コスワースエンジンとウエーバーキャブレターの作り出す乾いたエンジン音!
もうエリーゼのようなリニアな新車の購入は無理だとあきらめていましたが、ありましたジネッタが!
しかし今でも新車はあるのか?
早速各方面に問い合わせです。
よかったのかどうかは微妙なところですが、ありました新車が!
G-4もG-12も!
しかもオーダーでこれから作ってもらうこともできるそうです。
しかし町工場のレベルの会社ですから月産6台しか生産出来ないとのことで、今からオーダーを入れても2年はかかるとのことでした。
しかしスーパーカーのように待っている間に新型が続々と出てしまい、待ちに待っててに入れたときにはすでに新型に性能が抜かれているなどという心配もありません。
なぜならすでに30年以上も基本的には同じ車として作り続けられている車ですから、いまさら多少の変化はあったとしてもほとんど比較対象にはなりえません。
購入するならやはりミッドシップのG-12です!
エンジンはコスワース・4連スロットのインジェクション仕様がいいですね!
ウエーバーのキャブレターもいいですが、メインテナンスに自信が無いのでインジェクションにします。
“ちょっとチキンです”
もう注文したかのごときですが、約800万円のこの車やすやすとは買える代物ではありません!
あくまで現段階では目標です!
しかしこの様な嗜好性にしてくれたのは何と措いてもエリーゼのおかげです!
エリーゼとの出会いが無ければいまだにミーハーにスーパーカー最高!
などといっていたかもしれません。
新しいオーナー様にかわいがってもらってください!
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