2009年10月12日|マイスターブログ
昨日入庫いたしましたお車でトラブルが発生しました。
過去にポリシザラン系のコーティング施工車です。
お客様からちょっと塗装の色が部分的にくすんでいるようだとはお聞きをしておりましたが、いざ洗車をしてみると右のフェィンダー上部とボンネット右端の部分が白くぼけているのです。
磨きを行ってみると明らかにムラになっています、「クリアーのぼかしかな?」とはじめはおもいました。ぼけている部分はバフに塗装色が付き他の部分にはクリアーが在ったためです。
しかしボケの部分にペーパーをかけて磨いてみても状態が変わらず「これはクリアーのぼかしだけではないな!」と思いステッカーの貼ってあるコーティングフランチャイズの施工店さん(現車を施工されたお店ではありません)に問い合わせてみました。
大変丁寧にご説明いただき解明いたしました。(ありがとうございました)
このコーティング剤はスプレー工法で施工されるポリシザラン系の商品で塗装への吸い込みが起こりやすいとのことでした。
現車はソリッドということもありかなり深く吸い込んでしまっているので磨きで吸い込み部分を剥離することは無理とのご返事でした。
修正方法として
①再塗装
②周囲からのみがきで塗装肌を調整しムラをぼかす
③同じコーティング剤を使用しコーティングによってぼかす
以上の方法が考えられるとのことでした。
繰るも磨き研究所では②の方法を選択し施工いたしましたが、自然光の下では全く判らなくなりました。
今回のトラブルの原因は何でしょうか?
①施工店が商品の特性をよく理解していない。
②車体の補修暦等の確認の甘さ。
③お客様の自己申告の不十分。(中古購入でわからない場合は無理)
④塗装店の手抜き(クリアーありの車に対してノンクリアーで施工)
以上の4点が挙げられます。
④に関しては車磨き研究所に入庫されるお車にもよくある事例ですので補修を依頼される際にはきちんとご確認説明を受けるようにしてください。
ポリシザラン系のコーティング剤は非常に優れたコーティング剤ではありますが、繊維が非常に細かい為このような問題を引き起こす可能性があります、又取り扱いに際しても非常に高い技術と施工環境が要求される為お店選びは慎重に行うようにしてください。
高性能高機能商品はハイリスクとの戦いです、このような商品を施工する際に1日や2日で施工できると言うお店は要注意です。
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