某コーティング屋さん&属するグループ等のHPに、
「本物のカーボンにはガラスコーティングは施工できません・・・」
「出来るのは、セラミックコーティングだけ!」
等の記載がされているとの事で、お客様からお問い合わせが弊社に御座いました。
さて事の真相は?
真相は、
出来るリアルカーボンと、
出来ないリアルカーボンと、
出来るガラスコーティングと、
出来ないガラスコーティングがあります。
施工出来るリアルカーボン及びガラスコーティング条件:
施工出来ないリアルカーボン及びガラスコーティング条件:
注)稀にガラスコーティングには非常に強い溶剤を混和させているコーティング剤がありますが、リアルカーボンの炭素繊維にダメージを与える可能性のあるものもあるかもしれませんが、クリア塗装が施されていれば問題が生じる可能性は限りなく0です。
殆どの場合、上記した施行不可の場合でも、素材劣化を起こすのではなく、素材吸い込みや成膜不十分などによる意匠性不良となります。
基本的に、
ガラスコーティングもセラミックコーティングも原材料はシリカ元素(SiO₂)ですので、
基本的には大きな違いはありません。
市場で言われるガラスコーティングは、
大別するとガラス繊維素系ポリマーハイブリッドと石英シリカに分かれ、
その中にフッ素が入っていたり他の混和剤が使われています。
セラミックコーティングは、
同じシリカでも原料が磁器であるだけで、
混和剤に関しては大差ありません。
特徴)このコーティング屋さん、
セラミック原料を陶器(含有物にSi₄O₁₀が多く含まれ磁器と似て非なり)と言ってみたり、
一膜性ガラスコーティングで、シリカとカルナバ蝋との混和溶剤で、
ベースにシリカ膜トップにカルナバ蝋膜が形成されるなど、
現代化学では成し得ない若しくは選択外の事を、
根拠不在でまことしやかに風潮してしまう傾向が強いようです・・・
つまりガラスコーティングが施行不可で、
セラミックコーティングだけが施工可能である根拠はありません・・・
HP上でも、
何故施行不可なのか?
の化学的根拠は全く示されておりませんから、
最近はまったく話題に上らなくなった、
「新車塗装にはホーロー層と言う被膜が形成されている!」
と言う都市伝説→デマとまったく同次元です・・・
残念ながら、
この業界はこのような化学的根拠のないことを謳うコーティング屋さんやメーカーが多く、
この様なデマをエンドユーザーさんが検証なく拡散したりすることで、
デマの伝播が起こりやすい・・・
では何故にこのような幼稚・インチキなデマをあえて掲げるかと言うと、
自社製品だけが優秀であることを誇張して集客したいという、
エンドユーザーの囲い込み・獲得を狙ったものですので、
ある意味エンドユーザーの無知に付け込もうとする悪質商法です。
弊社ガラスコーティングラインナップでは、
クリア塗装済みのリアルカーボンは全種類で施工可能です!
クリア塗装無しのリアルカーボンも、
専用のガラスコーティング剤が1種類ご用意がありますが、
極僅かですが多少の艶は生じます。
この施工可!
の根拠は、
メーカーが当然施工検証として促進耐候試験も行い基準クリアをしています。
そもそも、
カーボン用クリアは通常での塗装屋さんでは一般用クリアを使用して、
拘りの塗装屋さんではカーボン専用クリアを使用していますが、
塗装後のクリア被膜の性質は同じで、
違いが出るのは、カーボンへの塗料吸い込み量の差と密着性の差が出るだけとの事です。
つまり、
クリア塗装済みカーボンでは、
fe・Ne・PP・FRP等の素材にクリア塗装されているものと、
被膜は同じと言う事になります。
この様な理由は、
塗料特性については旧デュポンの技術開発部署より回答を頂いておりますし、
カーボン素材特性については東レさんより回答を頂いた事を根拠としています!
当然、
ガラスコーティングの施工可否につきましては、
弊社提携メーカー技術開発・指導部署よりの説明回答に基づいたものです。