多分プロ店といわれる施工店に依頼をされる際、
建物のレベルや照明環境その他諸々の設備の充足環境までを検分される方は、
十中八九いないでしょうね・・・
多分、
建物が古いとかプレハブとか?
新しいとか豪華とか?
事務所&ウエイティングルームが綺麗!
とか、
カッコ良くモニターや音響が設置されているとか!
受付けにかわいい若い女子がいるとか、
サービスフロントがいるとか!
で印象判断される方が多いでしょう。
しかしこの上記項目、何か施工のレベルに影響ありますか?
はっきり言ってほぼ0です・・・
特に、事務所やウエイティングルームやお洒落な内装設備や専任受付け者いるとかは、
印象・イメージの世界の話であって施工レベルとはまったく結びつかないどころか、
逆に施工に直接関係ないところに固定費・流動費消費していますから、
施工価格に無駄な経費が乗っていて、
費用対効果としては無駄な施工費を負担している・・・
となります。
工場・作業場は新しいに越したことはありませんが、
これは償却資産ですからここは極端にあばら家で無い限りあまり気にすることは無意味です・・・
私がかねがね都会の施工店で疑問視するのは、
敷地の関係上洗車場を作業場内部にしているお店多いですが、
内部で完全に洗車場と作業スペースが分離できていれば作業中の水の飛び跳ねや湿度影響は作業場は受けませんが、
そこまでのお店殆んど見たことがありません・・・
洗車場は私は屋外の方が好ましいと思っていますが、
但し直射日光をさえぎる屋根や風を受けない壁等は当然無いと、
洗車をする事で逆にダメージ与えてしまいます。
それ以前の基本事項として、
敷地内がきちんと舗装されているのは最低限の話です!
後は実際の磨きやコーティングを行う作業スペースですが、これも最低限の事として、
作業中に出入り口などを完全クローズで作業でき得る事です!
工場配置大きさ関係なく、
車両で入り口がオープン状態での作業では埃・紫外線の進入は外部と変わりませんから、
プロ施工店としてありえません・・・
クロースド可能店舗でも窓や日光の差込の状態は、
基本的には車両搬入口やその他窓から作業車両に日光が差し込み、
前後左右で明るさに差が出るようではその差に従って磨きに斑は生じるでしょう。
実際弊社京都店では、奥行きがあまり無い中作業場に車を入れた際、
車両入り口以外の壁には一切窓はありませんし、
正面部分もスチールシャッター・電動ビニールカーテンと2重にして、
日光差込側のスチールシャッターは太陽の動きに合わせ閉めるようにしてきていましたが、
長野店のように巨大な工場ではありませんから、
どうしても日光の影響を受けてしまっていましたが、
7月にその2種類のシャッターの間に暗幕スクリーンカーテンを設置してみたら、
日中でも照明をつけなければほぼ暗室になり、
明らかに車両点検・施工中確認も全方向同レベルになりました!
しかしその代償は入り口シャッター類で250万円・・・
但し、長野店の磨き時照明は水銀灯とメタルハライド照明によりますが、
京都店新築時には既にこれら照明は生産終了してLEDに切り替わっておりましたので、
一部メタルハライドは補助照明としては使用していますが、
基本LEDとしてみると、
初期段階では論外・・・
直に約倍の増設しても長野店のレベルにはまだ遠く、
ここで更に現状LEDスポットを拡散率2倍のスポットを更に倍に設置し、
メタルハライドも最後の在庫を3個調達できたので、
それも天井増設しますが、
磨き用照明と作業用照明あわせるとMAX3台作業スペースで、
設置費用まで入れると300万以上かかる事になります。
痛い出費ですが、
職種上ここをケチっているような店や、
自然光の差込を照明補助のように考えている施行店は、
はっきり言ってGSともはや変わりはありません・・・
ここまでの解説で、
作業はクローズド状態が最低必要と理解いただけたと思いますが、
そうなると気温と湿度管理にはその工場の空間体積に必要な、
エアコン・クーラー・暖房が必要となります!
弊社長野店工場内は、
10PSマルチエアコン+コーティングブース専用10畳エアコン、
フィルム加工室には5PSのクーラー設置され、
工場内排気に動力換気扇+100V換気扇2台と、
精密工場用空気清浄ミストキャッチ機3台設置されています。
京都店では、
5PSエアコンと排気用換気扇大小で2台設置してありますが、
この夏の40度近い外気温と高湿度でも、
弊社作業スペース環境基準の、
25℃以下・湿度50%以下は瞬時に環境整います!
中にはレベルの低い施工店では、
コンプレッサーにエアードライヤーすら設置されていなかったり、
エアー配管が鋼管で無くホースであったりというところもあるようですが、
これでスプレーコーティング等してもコーティング内にOILや水分が混じりますし、
圧力が一定保持無理ですから、
まともなコーティング等でき得るはずはありません・・・
今まで知る得る施工店で一番論外なのは長野県某所にある施工店で、
元鉄鋼場跡地で天井梁には鉄粉ダストが降り積もり、
土間は土の上に工事用鉄板を引きつめ、
壁の1/2は窓ガラスで太陽光が照明代わりとなり、
作業・磨き用照明はほんの数台で、
側面照明も工事用簡易ハロゲンで、
敷地も全面砕石轢き、
冬には暖房は廃油ストーブと、
現代の磨きやコーティング施工店としてはとてもお金を頂戴できるレベルで無いお店も未だに存在しています・・・
このレベルは特別としても、
多くの施工店の作業環境は完璧なレベルの施工をするには不十分です・・・
確かにこれらを充足させる為には資金力が必要ですので、
全てのお店ができる事ではありませんが。
後は作業場の直接設備・資材ですが、
ここはまず素人判断では判らないでしょう・・・
例えばポリッシャーも1万円台から30万円台のものまであり、研磨特性・能力・使用使途の適格化を考えれば、
1作業者に付き10台は必要ですしが、
100万弱かかりますね。
バフも安いものは500円くらいからあり、
高いものは5,000円を越えます。
弊社では京都店で淡色車・濃色車用にそれぞれ30種類くらいずつ、
長野店では50種類づつは常時準備しています。
コンパウンドも安いものは1L1,000円くらいからあり、
高いものでは70,000~80,000円というものもありますが、
京都店では40種類くらい、
長野店では100種類は在庫しています。
ポリッシャー以外の大半は弊社の場合まずは販売前のインプレッション聞き取りや、
開発協力で初回は無料提供されますが、
そうでないものは当然買って試して見ないことには是非判断付きませんから、
基本的には商社やメーカーから紹介された商品は全て買って試します!
が、
使い物になるのは2~3割ですかねー
磨き拭き取りクロスも同じで、
安いものなら50円でもありますが、
弊社使用のクロスは安物でも3,000円はくだりません。
これら大量に用意した資材・機材を試し組み合わせを考える中で、
懇意にしている施工店さんには情報をお教えするのですが、
高効果・高効率であることは理解しても価格を言うと皆さん、
「え・・・今のものの10倍いくらするから、現状で良い!」
となりますが、
だから何時までたっても施工レベル上がらないし、
結果価格競争に巻き込まれ利益も出ない消化仕事に終始してしまうのです・・・
話若干それましたが、施工店とは店舗のかっこよさで評価するのではなく、
職人の仕事場としてどうなのか?
の判断が重要で、
派手な内装やフロント専門要員の人件費など当然価格転嫁されていますから、
コスパ的には無駄な料金払っていますね・・・
ではそのような事にはお金を掛けず、
施工直結の事にお金を掛けている店舗では、
違う事で減価償却・固定費・流動費・光熱費・消耗資材費がかかりますから、
当然これも価格転嫁されますが、
どちらが同じ金額支払うのに価値を感じるかは貴方次第!
関東には、完全会員制の伝手がなければ場所も連絡先もわからないお店あり、
ドンペリだろうがルイ13世だろうがロマネコンティだろうが無料で飲めて、
送り迎えはロールスロイスという別世界のお店ありますが、
これはこれで施工以外のかかる費用の方が多くとも、
オーナー様満足されて払っているのですからありでしょう!
2chなどで偶に弊社の長野店は、
「田舎にあり工場も古く汚く代車もぼろいくせに施工費は高い・・・」
と評価される事もしばしばあるらしいですが、
施工に直結する事には、
勉強・研究・手間・資金は惜しまず切磋琢磨している自負はありますので、
評価ポイントが弊社の考えとは違うオーナー様に理解も施工依頼も要りませんよ!