最近一部業者の間で盛んに新車塗膜にホーロー層なる特別の硬い膜が存在するとHPなどで解説されています。
正直私は聞いたこともない・・・
新車時ライン塗装で、ライン用塗料でしかできないクリアー塗膜の一部だとか。
このホーロー層についての詳細説明は業者により差があり、大体膜厚は3~10μ、
膜硬度は5~8Hと謳われています。
新車にはすべてこのホーロー層が存在し、それにより塗装が守られているとのことです。
そのため新車のコーティング施工に関しては、磨きを行うとかえって塗装寿命を縮める結果となり、害にしかならないというようなことが謳われています。
しかし、本当にホーロー層なるものが存在するのでしょうか?
確認のため、日本ペイント・デュポンの技術開発部署に問い合わせたところ回答は、
「新車塗料であっても、ライン塗装であってもクリアー塗膜表面に特殊なホーロー層なるものが生成されることはありません。」
「そもそも、ホーロー層なる物が生成されるような成分配合ではありません。」
とのこと。
クリアーはメラミン樹脂により構成されているため、表面だけが硬く特殊な膜になることはありえないのです。
確かに、現在のライン塗装では3ウエット方式を採用しているため、甘焼きという状態が起き、表面だけが硬く焼き付けられ、内部が半熟状態ということはありますが、これは時間経過とともに完全硬化をして、最終的には塗装はほぼ同じ硬度に落ち着きます。
更には、確認の意味でケミカルメーカーの技術部にも確認いたしましたが、やはり答えは塗料メーカーと同じであり得ないとのことでした。
専門家たちが出した結論の答えは、
“全くのガセネタ”
だそうです。
ではなぜこのようなホーロー層なることを言う必要があるのか?
答えはは簡単、新車を磨きたくないため!
さらに言えば、磨く技術がない・・・
磨くということは、ポリッシャーで傷を入れるリスクを伴います。
新車であれば当然使用過程車に比べ傷は少ない。
磨く行為により、施工前よりも傷だらけにしてしまうリスクが技術レベルが低ければ発生します・・・
また施工にかかる時間も、コーティングの施工時間に比べ磨きにかかる時間のほうが2~4倍多くかかりますので、磨きを行うと儲からない・・・
此れが本音!
このURSで確認してみてください。
個々に出てくる多くの施工店は簡易施工店ばかりです。
施行技術が高いと言われている施工店は登場してこない!
いかに新車を施工する際、リスクを減らし、利益率を上げるかのためのまことしやかな理屈づくりでしかありません。
今の時代、情報は混乱しています。
なにが本当で、何が嘘かは判断が大変難しくなっています。
ホーロー層がある!
ホーロー層がない!
判断するのは個人の責任です。